加藤正夫

加藤正夫とは、日本の囲碁棋士である。木谷実門下。
１９４７年（昭和２２年）３月１５日生まれ～２００４年（平成１４年）１２月３０日没
門下におなじみ梅沢由香里先生、棋戦・普及ともに活躍する岡田伸一郎先生、
NHK囲碁フォーカス元講師の宮崎龍太郎（ドラゴン先生）など。 

概要

囲碁に対しては厳しいが、温和な性格で慕われていた。

木谷門下の著名棋士の中では比較的早く弟子入りしている。
兄弟子の大竹英雄、弟弟子の趙治勲や小林光一、武宮正樹などとは
長年に渡りトップリーグで激突し続けてきた。

１９７６年に碁聖戦で大竹英雄を破って以降、
１９９０年まで１４年間、７大タイトルのいずれかの座に着いていた。
これは日本棋院の７大タイトル連続保持記録とされている。 
しかし、残念ながら棋聖には縁がなく、
グランドクロスと大三冠は達成していない。

棋風は厚み派。また、手も良く見える。
若い頃は激しい攻めの碁を展開し、大石を討ち取る様から
「殺し屋　加藤」と呼ばれた。 
これは木谷道場で徹底的に戦いを仕込まれた為である。

また、大局観に優れヨセも高い技術を有する。
晩年はよく半目勝ちで対局相手を泣かせていた。
wiki「殺し屋加藤からヨセの加藤にモデルチェンジした」 

囲碁に関しては厳しいが、温和な性格で棋士から慕われていた。
ヒカ碁全盛期の平成16年に日本棋院理事長に就任。
梅沢と二人三脚で普及と改革に努めたが、
同年12月に脳梗塞により死去。
翌年、功績が評価され旭日章を授与される。 

有名な対局としては、
第２期棋聖戦第５局　藤沢秀行ｖｓ加藤正夫　藤沢の中押し勝ち
皆殺しの局として有名。 

同様に第７局　　藤沢の半目勝ち
「一億円の半目」と言われる。
帰りの新幹線の中で、囲碁ライターの隣で「わかった」と言ったという。
後悔の中、脳内で検討を繰り返し、半目逆転の手を思いついたのだという。

wikiに載ってるくらい有名なのが、
1970年の本因坊戦（vs高川秀格） 
戦いの棋風真っ盛りの頃で、中盤に猛烈な攻めで相手の大石を召し取った。
高川は「この石が取られるかねえ・・・」と嘆いたという。
この一局により、殺し屋のニックネームが定着した。 

指導碁　梅沢由香里（１４歳？）ｖｓ加藤正夫
３子局。 梅沢由香里がプロを目指すきっかけとなった碁。 

 

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関連項目

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