吉井理人とは (ヨシイマサトとは) [単語記事]

吉井理人（よしいまさと）とは、和歌山県出身の元プロ野球選手・野球指導者である。
現役時代のポジションは投手（リリーフ、先発）。通算成績はNPB:89勝62セーブ（82敗）、MLB:32勝（47敗）。

2008年から5年間、北海道日本ハムファイターズの投手コーチを務めた。現在は野球解説者。

概要

OB
吉井理人
基本情報
出身地	和歌山県吉備町
生年月日	1965年4月20日
身長体重	188 cm 95 kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	投手
プロ入り	1983年ドラフト2位
経歴
選手歴・和歌山県立簑島高等学校・近鉄バファローズ (1984-1994) ・ヤクルトスワローズ (1995-1997) ・ニューヨーク・メッツ (1998-1999) ・コロラド・ロッキーズ (2000) ・モントリオール・エクスポズ (2001-2002) ・オリックス・ブルーウェーブオリックス・バファローズ (2003-2007) ・千葉ロッテマリーンズ (2007) コーチ歴・北海道日本ハムファイターズ (2008-2012)
プロ野球選手テンプレート

高校卒業後、1983年秋にドラフト2位指名で近鉄バファローズに入団。

2年目（1985年）9月16日対西武ライオンズ戦で一軍初登板を果たす（1回無失点）。しかしその僅か2日後に中1日で先発のマウンドに送り出された結果、南海ホークス（現・福岡ソフトバンクホークス）に2回で8失点を浴びてしまう。
4年目（1987年）8月18日対南海ホークス戦のロングリリーフで、待望のプロ初勝利をあげた。
近鉄時代はリリーフ登板が中心で、5年目（1988年）は10勝24セーブで最優秀救援投手に輝くなどするが活躍は長く続かず、先発転向にも挑戦する。

30歳を迎える1995年、西村龍次とのトレードでヤクルトスワローズに移籍すると、成績が上がり先発ローテーションに定着。3年連続で2桁勝利と勝ち越しを記録する。

97年オフにFA宣言。ニューヨーク・メッツに移籍する。2年目には12勝を挙げ、2000年にコロラド・ロッキーズ、2001年にモントリオール・エクスポズと渡り歩いた後、2003年に日本球界に復帰し、オリックスブルーウェーブに入団。

ブルーウェーブでは左足首の手術などで2年間で2勝しかできず、戦力外通告を受ける。が、ブルーウェーブが近鉄と合併し、オリックス・バファローズとなったことに伴い、監督に就任した仰木彬が「彼を必ず残せ」と球団に進言したことにより、キャンプにテスト参加し、再入団した。
そして翌2005年、40歳にして復活を遂げ、開幕6連勝。2006年も先発ローテーションの一角として活躍し見事期待に答えた。

2007年、成績不振によりこの年監督に就任したテリー・コリンズから中継ぎ降格を命じられるがこれを拒否し、トレードを志願する。
そして、トレード期限ギリギリの6月28日に平下晃司との交換トレードで千葉ロッテマリーンズへ移籍するが、1勝もできないまま戦力外通告を受けた。

戦力外になった当初は現役続行に強い意欲を示していたが、近鉄時代にベテラン捕手として慕っていた梨田昌孝から北海道日本ハムファイターズの監督になるにあたってコーチ就任を要請され、日本ハムの投手コーチに就任した。

引退して即一軍投手コーチ就任には当初こそ疑問の声もあったが、その指導手腕で2009年・2012年のリーグ優勝に大きく貢献。2010年に1年だけ二軍投手コーチに配置転換されたが、その年だけチームがBクラス（4位）だったことからも手腕がうかがえる。また独特な文章力で知られるブログで積極的に情報発信することから、ファンからも非常に注目度の高いコーチだった。

2012年限りで日本ハムを退団。栗山英樹監督と方針を巡って衝突することが多かったためらしい。退団後はHBCとFOX SPORTSジャパンで解説者をしている。