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この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
大正処女御伽話 (たいしょうおとめおとぎばなし)とは、桐丘さなによる漫画作品である。『ジャンプスクエア』にて2015年8月号より2017年10月号まで連載。単行本は全5巻。
なお、その続編にあたる「昭和オトメ御伽話」が『少年ジャンプ+』にて2018年8月21日から2020年5月12日まで連載された。単行本は全5巻。
またスピンオフ作品として「大正処女御伽話-厭世家ノ食卓-」が2021年7月23日より『少年ジャンプ+』にて連載開始。
概要
『君のために笑ってくれる人がきっといる。』ーーー単行本1巻帯より
大正時代を舞台としたほんわか系漫画作品である。やさしさにあふれたストーリーだけでなく大正時代に関するコラムを楽しむこともできる。
あらすじ
時は大正。事故で右手の自由を失い、千葉の田舎で養生する青年・珠彦の元に夕月という少女がやってくる。彼女は、珠彦の世話をさせるためにと彼の父親が買ってきた嫁。世の中の全てに嫌気がさし、引きこもりの厭世家(ペシミスト)となり果てていた珠彦だが、天真爛漫で献身的な夕月と一緒に暮らすことで、少しずつ変わっていく――!
ジャンプSQ.公式ページ中「あらすじ」より一部抜粋。
登場人物
- ■志磨珠彦(しま たまひこ) CV.小林裕介
- 明治三十八年九月一日生まれの十七歳。志磨家の次男。身ノ丈は五尺九寸(約177㎝)と当時の男子(平均160㎝)にしてはかなり大きい。事故をきっかけに様々なものを失い、厭世家となっていたが夕月とのふれあいで少しずつ人間味を取り戻していく。夕月のことは専ら「ユヅ」と呼ぶ。現実逃避のために”読書”をしたり、凹凸が少ないと言いながらもユヅの身体に目が行ったりと、年頃の男子らしさはある模様。また、自らの粗相が原因で汚してしまったユヅの着物の代わりとして、東京の百貨店で高額な反物をさらりと買ってしまうなど、金銭感覚は金持ちのそれである。
家族関係はあまり良好ではないようだが果たして…。
- ■夕月(ゆづき) CV.会沢紗弥
- 明治四十一年十二月三十一日生まれの十四歳。身ノ丈は四尺七寸(約141㎝)と当時の女子(平均145~150㎝)にしてはちょっと小さめ。厄介払いを受けた珠彦のもとに、一万円で買われたのちやってきた。女学校に通っていたおかげか、家事はなかなかの腕前のようである。珠彦のことは「珠彦様」と呼ぶ。考える前に体が動き、そのあとで赤面することもしばしば。厭世家になっていた珠彦を優しく包み込む。そんな彼女には二つの秘密があり、一つは妖怪のごとき癖っ毛であるが、もう一つははてさて…。
志磨家
志磨珠義(しま たまよし)が一代で築いた財閥。5人の子がいるが異なる母親から生まれている。家族は「珠」の字を持つことが多い。
悪辣な手で急成長を遂げており、他の会社を叩き潰す事や人の身も金で買えるような影響力を持っている。その手段を選ばぬ非情さから、周囲からは「羅刹の一族」と呼ばれ、はるか地方の村の人間まで反応するほどその悪評は知れ渡っている。
- ■志磨珠義(しま たまよし)
- 志磨一族の当主。一代で志磨家を分限者(富豪)に成長させるほどの腕を持つ実業家。しかし性格は冷酷で、自身の妻や子供のことも自分や一族を機能させるための部品のようにしか見ておらず、珠彦が交通事故で腕が使えなくなったことを知るや地方の家に送り死者扱いにして社会的に抹殺した。
- ■志磨珠樹(しま たまき)
- 志磨家の長男(第一子)で志磨家の後継者候補。作中では珠彦の回想や他の人物の話に出るのみで本人の登場はなかった。
- 関東大震災において負傷し、容態が回復することなく死亡する。父の珠義によると「父を煩わすものは全力で排除する忠犬ぶり」と評しており、珠彦が珠義にあてた手紙は届けずに全て自分のところで止めていた。
- ■志磨珠代(しま たまよ)
- 志磨家の長女(第二子)で年齢は珠彦より二つ上。志磨の人間らしく、珠子を精神的に追い詰めて快感を覚えたり他人を脅迫し踏みつけにして笑顔を浮かべるなどドSである。そのためか、珠彦も珠子も珠代のことを苦手としている。
- 5人兄妹の中で最も父を尊敬し愛している。珠義の愛を一心に受けることに執着しており、そのためなら自分の兄弟ですら排除する事を辞さない、「目的のためなら何でもやる」タイプであり[1]、作中で最もヤバい人物。
- 続編となる「昭和オトメ御伽話」にも登場。珠義の跡を引き継いで新たな志磨家当主となっている。前作よりさらにブッ飛んでいる。
- ■志磨珠央 (しま たまお)
- 志磨家の三男(第四子)。珠彦を嫌っており、母・透子の葬儀では「お前が死ね」と珠彦に言い放ったこともあるが、再会した時には物静かになっていた。
- 実は珠義の子ではなく、母・透子が本来の恋人であった珠介との間に産んだ子であり、珠彦や珠子とは種違いの兄弟に当たる(本人は透子からその話を聞かされていたが父親である珠介には会ったことがなかった)。また、自分の子ではないということで珠義からは「要らない子」として冷遇されている。
- 後に珠子と同様に珠介の正式な子供となり志磨の名を捨てた。
- ■志磨珠子 (しま たまこ) CV.宮本侑芽
- 明治四十四年二月一日生まれの十二歳。志磨家の次女(第五子)。身ノ丈は五尺五寸(約165㎝)とユヅと比べてもわかるがかなり大きい。志磨家が長身の家系なのであろうか。珠彦いわく「人の負い目に漬け込む、まさに悪女だ」とのことだが、年相応な部分も多分に見受けられる。
- なお珠彦によると「兄妹の中では一番出来がいい」らしい。
- のちに医者になることを志し、神戸にいる叔父の珠介を頼って医者の修行を始める。
- 続編の「昭和オトメ御伽話」にも登場。
- ■志磨 透子(しま とうこ)
- 珠義の妻の一人で、珠彦と珠子の母親。珠彦とともに乗った車の交通事故において死亡したため、作品内ではすでに故人。
- かつては珠介と恋人関係にあったが、珠介の兄・珠義によって奪われて妻に加えられ、珠彦と珠子を産まされた。しかし珠介との間にも珠央を産んでおり、「あんな男(珠義)に産まされた珠彦と珠子は自分の子供ではない」「珠央こそが自分の本当の子供である」と、珠央の回想では珠義を恨んでいる姿が見られる。
- ■曲直部 珠介(まなべ たますけ)
- 神戸で医師をしている珠彦の叔父。関東大震災のときには東京に呼ばれて被災者の診察にあたった。珠義とは兄弟(長男と末弟)にあたるが、かつて恋人だった透子を珠義が奪い自身の妻としたことから、後に他家へ婿入りして名前を変え志磨の名を捨てた。そのため珠義との仲は現在も冷え切っている。
関連静画 (マンガ)
関連静画
テレビアニメ
2020年12月20日、同日開催された「ジャンプフェスタ2021ONLINE」にて2021年秋に「大正オトメ御伽話」のタイトルでテレビアニメが放送されることを発表。併せてアニメ公式サイトが開設された。
スタッフ
- 原作:桐丘さな「大正処女御伽話」(集英社 ジャンプコミックス刊)
- 監督:羽鳥潤
- シリーズ構成・脚本:福田裕子
- キャラクターデザイン:渡辺まゆみ
- 音楽:高梨康治(Team-MAX)
- 美術監督:松本浩樹
- 色彩設計:瀬戸治子
- 撮影監督:坪内弘樹
- 編集:村井秀明
- 音響監督:郷文裕貴
- 音響効果:山田香織
- 音響制作:ビットグルーヴプロモーション
- 音楽制作:ポニーキャニオン
- アニメーション制作:SynergySP
放送情報・配信情報
放送情報
| 放送局 |
放送開始日 |
曜日 |
時間 |
備考 |
| テレビ東京 |
2021年10月 |
未定 |
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| テレビ大阪 |
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| BS11 |
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| AT-X |
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配信情報
| 配信サイト |
配信日 |
曜日 |
時間 |
備考 |
| 未定 |
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主題歌
- エンディングテーマ「真心に奏」
- 歌:土岐隼一
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関連リンク
関連項目
- ジャンプスクエア
- 少年ジャンプ+
- 漫画作品一覧
- 大正
- アニメ作品一覧
- 2021年秋アニメ
脚注
- *本人談。また、自身と珠彦を本質が同じと考えており、兄の珠樹よりも弟の珠彦の方が次期当主の器としてふさわしいとも考えている。