天龍ちゃんと龍田さんとは (テンリュウチャントタツタサンとは) [単語記事]

天龍ちゃんと龍田さんとは藤枝（稲区味志夢二夜P）の艦これMMDドラマである。

概要

タイトル通り、天龍と龍田の二人をメインとしたシリーズ。

第一作目の再生時間が1分半程度と短いところからもわかるように、当初はこの二人のコミカルな掛け合い（龍田が突拍子もない事をして天龍がそれに驚いたり突っ込んだりする）を主とした短編動画群だった。

しかし回を重ねるにつれて電など登場キャラクターが徐々に増え、それに従ってだんだんとストーリーも厚みを増していく。彼女ら少数の艦娘以外が誰も居ない鎮守府、そして一人だけ真実を知っているらしき龍田の謎が深まり、ちょっとサイコスリラー風味になっていく。

しかし最終的には切ない過去が判明し、それに決着をつけるために各キャラが動き出す。感動作。とは言え合間合間のコメディ要素も楽しい。

ただ、下記のマイリストあとがきによると「元々考えてたのは龍田さん含む全滅エンドでした」「今の時点で考えているこの鎮守府の結末はとても悲しいものになります」などの不穏な言葉も並んでおり、10話でハッピーエンドかと思った視聴者をやきもきさせている。

2013年11月からは一旦下記の派生シリーズ「ヲ母さん」が始まったため、その間は休止されていた。「ヲ母さん」2014年6月からは第12話以後の投稿が再開された。

なお、後述のヲ母さんと違い動画に作品名タグがついてないことが殆どなため、作品はマイリストかキーワード検索をお勧めする。

ヲ母さん

上記の「天龍ちゃんと龍田さん」シリーズからのスピンアウトシリーズ。

タイトルから連載される通り深海棲艦である空母ヲ級が、そして彼女と孤島でともに暮らす駆逐イ級と軽巡ホ級がメインとなる。駆逐イ級から「ヲ母さん」と慕われ、否定しつつもいつのまにか母親役が板について行くヲ級、それを見守るホ級。彼女たちの微笑ましい三人暮らしからストーリーは始まる。

孤島で暮らし始める前のはっきりした記憶は無く、艦娘たちに名状しがたい想いを抱く彼女たち。艦娘を見ても問答無用で襲撃することもなく、人語を理解する彼女たちは通常の深海棲艦とは少し違うようだ。その秘められた過去とは……？

上記シリーズに登場し、過去の悲劇にも関わっているあるキャラが、どのような運命をたどっていくのか……を描こうとして開始されたシリーズとのこと。よって、上記シリーズにむかって収束していく。

公式4コマなどの公式作品でも時折さらりと触れられる、「轟沈した艦娘は深海棲艦になってしまう」という説。この「深海棲艦化」を真正面から描いたストーリーである。よって艦娘が傷つき、焼け、轟沈していくシーンも少し含むので苦手な方は注意。また、少し百合要素も含むのでそちらも苦手な方注意である。とは言え、そういった理由で見逃すのももったいない良作である。