女神異聞録ペルソナとは、1996年9月20日にアトラスから発売されたプレイステーションのソフトである。
また、2009年4月29日にリメイクされたPSP版が発売された。
女神転生シリーズの流れを組みつつも、新しい試みを持たせた作品。
大きく変わったところは「悪魔が仲間(仲魔)にならない」「パーティーが全て人間」というところであり、
主人公たちは自らに宿した(降魔という表現をされている)「ペルソナ」の力で戦う。
ストーリーは基本的に通称「セベク編」と呼ばれる1本道のルートだが、序盤の行動によっては通称「雪の女王編」と呼ばれる、難易度の高い隠しルートに進める。
さらにどちらのルートにもバッドエンドが用意されており、進め方や選択肢によって左右される。
ダンジョンはかなり広大な作りになっており、クリアするまでにはかなりの時間を要する。
PSP版は移動速度の向上、ロード時間の短縮、戦闘エフェクトのスキップなどが見られ、
プレイする上でストレスとなっていた部分が大幅に軽減された。
女神転生シリーズと違い、クォータービュー形式に変更。
パーティと陣形を組んで戦うが、主人公たちの武器は剣、銃共に種類が決まっているため、
あまり自由な陣形は組めない。
悪魔との会話は「パーティの誰か」が「どんな会話をするか」という選択方法になっており、
また悪魔の感情も4つ(怒り、喜び、興味、恐怖)に分かれて明示されるようになった。
経験値は「戦闘での貢献度が高いキャラが多くもらえる」という特殊なシステムが採用されている。
実験的な試みであったが、HPが最大の状態で全体回復魔法を使っても貢献度が高く上がるように設定されていたり、素早さの遅いキャラ(マーク、なんじょうくんなど)のLvが上がりにくかったりと、次作からは使われていない。
それまでは属性魔法はさほど多くはなかったが(火炎、氷結、電撃、衝撃、破魔、呪殺程度)、
今作では精霊魔法(火炎、氷結、疾風、地変)、物理魔法(電撃、重力、衝撃、核熱)と大幅に増加した。
敵も陣形を組んでおり、中央にいる敵を範囲の中心とする特技などはその敵が先に倒れてしまうと別の敵にシフトするため、全員に当たるはずが1匹にしか当たらなかった、などということも起こるので注意が必要である。
また、バッドステータスの種類も非常に多い。物理攻撃が不可能になる「罪悪」や命中率が下がる「盲目」等
色々追加された。
PSP版は範囲がマス目表示され、見やすくなった。
女神転生シリーズにおける「邪教の館」に変わる施設として、「ベルベットルーム」という施設が登場。
ここで合体や降魔が可能である。
新たなペルソナを得るためには悪魔との会話で手に入る「スペルカード」を素材とし、
ベルベットルームで合体させることによって手に入れる。
(このため、これまでの女神転生シリーズと感覚はあまり変わらない)
ペルソナは1キャラにつき、最大3体まで降魔する事ができる。
ペルソナはタロットにおける大アルカナで種族分類され、キャラ固有の相性、ペルソナ自体の相性によって降魔可能かどうかが導き出される。
(種族相性が良いアルカナでも、キャラとの相性が悪いので降魔できないペルソナも存在する)
ちなみにペルソナの種族分類は、女神転生シリーズにおける悪魔分類をアルカナに当てはめた感じになっている。(例:EMPEROR=魔神、SUN=霊鳥、WORLD=龍神など)
「ペルソナ同士を合体させる」という事は出来ず、また隠しアルカナとして事故でしか作れないFOOLが存在する。
合体時に魔法継承が可能なアイテム(はんげつのせきばん、等)を入れる事により、ペルソナに魔法を1つ追加することが可能。
また特殊なペルソナを作成する場合には「封神具」という、特別なアイテムが必要(すいてんぐうのおふだ、べっこうぶちのめがね、等)
ペルソナは使いこむ事によってランクが8まで上がり、使える特技が増えたり、8まで上げると消去する際にアイテムに変化させることができる。
ガイド合体というのもあり、今所持しているスペルカードから出来る組み合わせを一覧表示してくれるので、カードを集めていればとりあえずざっくばらんに合体も可能。
ただし、素材の入れる順番や相性などで色々変わるので、しっかり合体したい場合は研究が必要。
聖エルミン学園2年生。プレイヤーの分身(という設定)のため、性格描写的なものはほとんどない。
武器は片手剣とマシンガン。
象徴アルカナは「EMPEROR=魔神」。初期ペルソナは「セイメンコンゴウ」。
主人公のクラスメイト。病弱で御影総合病院に入院している。
セベク編の固定メンバーであり、ストーリーの鍵となるキャラクター。
武器は弓矢とハンドガン。射程の相性が逆で後列になる事が多いため、同時に使えることはほとんどない。
象徴アルカナは「PRIESTESS=女神」。初期ペルソナは「マソ」。
主人公のクラスメイト。マキに恋心を持つ。セベク編の固定メンバー。気さくで陽気なムードメーカー。
武器は斧とショットガン。固定メンバーであるが、素早さが伸びないのでなかなか成長してくれない。
また戦闘時においては特徴的な掛け声でペルソナを召喚する。
象徴アルカナは「CHARIOT=破壊神」。初期ペルソナは「オグン」。
主人公のクラスメイト。南条財閥の御曹司。常にNo.1を目指す男。
常に上から目線のお坊ちゃまだが、薬局のBGMに洗脳されかけたり、意外と抜けているところもある。
セベク編固定&雪の女王編選択メンバー。武器は両手剣とライフル。
象徴アルカナは「HIEROPHANT=鬼神」。初期ペルソナは「アイゼンミョウオウ」。
主人公のクラスメイト。帰国子女なのでルー語を話すお嬢様。主人公と交渉コマンドがかぶっている。
両ルートで選択可能メンバー。武器は片手剣とライフル。
象徴アルカナは「JUDGMENT=天使」。初期ペルソナは「ニケー」。
主人公のクラスメイト。お調子者だが実は意外と繊細。マークとは似たもの同士である。
小さいころのある事件以来、ブラウンというあだ名が付けられている。
両ルート選択メンバー。武器は槍とマシンガン。
象徴アルカナは「JUSTICE=軍神」。初期ペルソナは「ネヴァン」。
主人公のクラスメイト。イマドキのコギャル(発売当時)。「今が楽しければそれで良い」という刹那的な性格。家庭的な一面もあるが、ワガママである。
雪の女王編固定、セベク編選択メンバー。武器は鞭とハンドガン。
象徴アルカナは「MAGICIAN=幻魔」。初期ペルソナは「フーリー」。
主人公のクラスメイト。男前な性格だが、意外と気さくで頼れる女番長的存在。
雪の女王編固定メンバーでストーリーの鍵となるキャラクター。
武器は飛具とショットガン。
象徴アルカナは「EMPRESS=地母神」。初期ペルソナは「ヴェスタ」。
主人公のクラスメイト。無口で無愛想で筋肉質とコワモテだが、何故か主人公には優しい。
特定の進め方をしないと仲間にできない、隠しキャラ的存在。
セベク編限定。武器はナックルとライフル。
象徴アルカナは「DEVIL=魔王」。初期ペルソナは「ブレス」。
その後のシリーズにおいてもDEATH、TOWERなどに所属するペルソナをまともに扱える、唯一のキャラ。
一部プレイヤーキャラ(マキ、ブラウン、エリー、なんじょうくん、レイジ、ゆきのさん)は2にも登場。実際に仲間になるキャラもいる。
真・女神転生if...の女主人公が「内田たまき」という名前を得て登場。2にも登場する。
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最終更新:2025/12/16(火) 06:00
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