子狐は、「東方Project」に登場するキャラクターである。本名は不明。
→東方Projectの登場キャラクター
東方鈴奈庵第18話、第19話「狐疑逡巡する貸本屋」に登場した。
人間の文字の書き方を練習するために、人間の子供に化けて寺子屋に通っていた。
しかし、書くための紙がないので寺子屋の障子紙に文字を書いて練習していた。この時、ちょうど我々が英語の勉強をする時のように人間の文字の文章に続いて狐の文字で訳した文章を書いていたのだが、これが村人に見つかったために騒動となった。特に狐の文字の部分が人間には読めなかったため、何か物騒な事が書かれているのではないかと思っていた人もいたようだ。
騒動を聞いてやってきた霊夢が妖怪避けのお札を貼ったのだが、子狐に邪気がないためか効かなかったようで、別の狐の文字と人間の文字のセットに加え霊夢を挑発するような文が障子に書き加えられていた(挑発については子狐自身が書いた物かは判然としないが)ため、霊夢も躍起になって寺子屋の見張りを始める。
やがて妖魔本収集の一環として落書きが書かれた障子紙を勝手に切り取って保存していた小鈴が子狐の意図に気づき、霊夢には「能勢の黒札」という狐狸妖怪を退ける札と偽って小鈴お手製の狐文字で書かれた札を障子に貼った。阿求には寺子屋から出て行くように命令する文を書いたと説明したが、実際には鈴奈庵の宣伝(妖怪でも読める本を貸し出し中、といった内容)であり、これを読んで店に来た子狐に書き物用の白紙帳を渡した。子狐は手に入れた白紙帳に文字を書くことで障子紙に書く必要がなくなり、障子の落書きが無くなったことから村人は妖怪が出て行ったと考え、霊夢もまた見張りをすることがなくなった。
その後も白紙帳がいっぱいになったら鈴奈庵で新しい白紙帳を貰い、前の白紙帳は小鈴が妖魔本として引き取る、といったやり取りをこっそり続けているようだ。同じく鈴奈庵に出入りしているどこかの狐嫌いの狸と鉢合わせないか心配である。
ショートヘアの小さな子どもの姿で、狐耳としっぽがついている。鈴奈庵に行く時や寺子屋に行っている時は耳としっぽは隠している。
実はその後の話でもちょくちょく登場している。
第24話「著者不明は容易く盗まれる(前編)」の小鈴が寺子屋の子供たちを占っているシーンにおいて、子狐らしき子供が小鈴に手相を見てもらっているのが確認できる。
第33話「真実の支配者(後編)」には二ッ岩マミゾウや秦こころのような「かつて小鈴と関わりあった妖怪たち」が描かれているイメージカットが存在し、その中に子狐も一緒に描かれている。
「◯◯する程度の能力」は明言されていない。
人間の姿への変化
上述の通り、作中では人間の子供に化けていた。なお物語の途中、何者かが魔理沙の姿(おさげは反転していない)で霊夢の前に姿を現しているが、これが子狐の化けた姿なのか、あるいは他の妖怪かは作中で明言されていない。
この節では二次創作において子狐がどのように扱われているかを記述する。あくまでも編集者の独自研究であることをご了承いただきたい。(参考:2016年4月現在のniconico、pixiv、Twitterなど)
子狐の性別は原作中では明確に判断できる描写はないのだが、二次創作では男の子として扱われることが圧倒的に多い。
考えられる理由として、服装が男の子っぽいということが挙げられるだろう。とはいえ、女の子のモブ生徒にも同様の服装の子は存在している。
むしろ、男の子であるとすると、人気の高い「おねショタ」のシチュエーションが非常に作りやすいという実益的な理由が大きいのではないだろうか。あるいは竿役需要。
ただし、小鈴に占ってもらいに来た際、他のモブ生徒が女の子グループらしいことから子狐も女の子であると考えるのが自然ではないか、という意見もある。まあその本人が男の子創作の筆頭だったりするのだが。
特筆すべきなのは目の扱いである。
子狐は全編通して目が描かれていない。また、前髪が若干長めに描かれている。つまり、いわゆる「メカクレ」に見えないこともない。
しかし、目が描かれていないのは同門の子供たちも同じである。また、当該話の上白沢慧音も目が描かれていない。これらはモブ表現であると考えたほうが良いだろう。子狐の目が描かれていないのも同様の理由と考えることもできる。
このため、二次創作中では目を隠して描かれるものと目を出して描かれるものが並行して存在する。
髪型にも微妙な差異が見られる。
短髪である点は一致しているのだが、原作に近い、いかにも「おかっぱ(あるいはボブカット)」らしく前髪後ろ髪が一直線にざっくりカットされているものから、いくつかの房をもった髪型まで地味に幅広い。関連静画を参考のこと。
なお、原作でも一部シーン(ノートを渡されるイメージカットと占いのシーン……こちらは別人の可能性もあるが)では後ろ髪がざっくりカットではなく、それに加えて毛先が内巻き気味になっているなど、あまり一貫性にこだわっていないのかもしれない。
カラーの場合、髪は金髪で描かれる場合が多い。
あくまで編集者の推測にすぎないが、これは同じ狐の妖獣である八雲藍が金髪であることから導かれたアナロジー的推論によるものではないだろうか。あるいは、同作に登場する狸の妖獣である二ッ岩マミゾウは茶髪であり、「狸が茶なら……」という推論とも見ることができる。
なお、原作ではスクリーントーンの貼られていない純粋な白で描かれており、これは鈴奈庵では魔理沙のような金髪か、咲夜のような銀髪といった色素が極々薄い髪色で用いられる表現である。そのため金髪ふくめ、薄い色の髪とされるのがほとんど。
ちなみに、編集者が確認したかぎり、金以外の髪色は、灰あるいは薄い青、すなわち銀髪であり、「狸が茶なら……」式であればギンギツネあるいは白狐を想定しているのかもしれない。
さらに、目を出して描かれる場合、瞳も同じく金で描かれる場合が多い。東方の登場人物では髪色と瞳の色が一致する例が比較的多いことからの類推だろうか。
会話描写自体はないわけではないが少なく、おまけにセリフが一切表示されていないため性格を読み取ることは難しいといえる。
そのため、勉強熱心という点をのぞけば、二次創作者によってかなり性格に幅があるといってよい。積極的な性格で描写する人もいれば、恥ずかしがりやに描く人もいる。
セリフが表示されないことを逆手に取って無口キャラと想像する人もいる。
狐らしく、人間に化ける能力があることは前述のとおりだが、人間の姿をとれる妖獣自体は狐狸にかぎらずとも幻想郷にはいくらでも存在する(耳しっぽを隠して、というのはともかく)。
では、マミゾウや別作品の狐のように「他人に」化けることができるのかというと、これは原作では不明である。一応、偽魔理沙が子狐である可能性は高い(御札が貼られていたはずの寺子屋に入っている点および霊夢に気づかれていない点は、邪気がない子狐だったからと考えると筋が通る)のだが、そうと確定しているわけではない。
二次創作では、実際に子狐が他人に化けてみせているものも少数ではあるが存在する。
主流は原作で深く関わる本居小鈴との交流である。ほかには原作での関わりがある上白沢慧音や博麗霊夢、種族がらみでのつながりがある八雲藍、反対に犬猿の仲となりうることが予想される二ッ岩マミゾウあたりが主か。
なお、当該話では稗田阿求も登場しているが、二次創作で彼女が登場する場合、小鈴と仲良くする子狐を見て嫉妬に近い敵意を向けるといった内容が多い(無論、そうでないものも存在するが)。その程度は二次創作者によって様々で、ジト目で睨む程度のものから、ちょっとここには過激すぎて書けないような実力行使にでるものまである。こういうパターンもある。いろいろと違う気がするが。
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最終更新:2025/12/13(土) 03:00
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