学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!とは森京詞姫原作による児童向けホラー小説、及びアニメ作品である。
1994年にフジテレビの子供向け番組、ポンキッキーズ内でアニメ版を放送。
アニメは1年という短期間だったが原作の書籍シリーズ自体は今日まで続いており、1995年にPS、SS、3DO、Win、Macでゲーム化された。2008年にはニンテンドーDSソフト『みんなの花子さん』が発売。2010年から新作アニメシリーズ『新・花子さんがきた!!』が放送された。
闇の世界の存在である花子さんがパートナーのホワホワと共に様々な事件に関わっていくオムニバス形式。
花子さんのライバルであるやみ子さんや、花子さんのパパやママなどが登場する話もある。
この作品の花子さんは悪霊ではなく、人間に危害を加える幽霊や妖怪を退治するヒーローのはずなのだが
単にストーリーテラーとして登場するだけで犠牲者が出てしまう話も多いため、
「花子さんは本当に人を助ける気はあるのか」「花子働け」などと言われる事も。
アニメは幼稚園児から小学生が対象の子供向け番組で放送していたが、
ナレーション担当の伊武雅刀の低い声などにより、少なからず当時の子供たちに恐怖を与えた。
前述の通り救いのないホラーな展開も多く、そのせいでクレームを付けられたのかは不明だが
放送前に「こわいはなしなのでちゅういしてね」等の警告文が入った事もある。
『新・花子さんがきた!!』では比較的明るい作風になっているが、やはり救いのない展開もいくつか用意されている。
町外れの朽ちた公衆電話から電話をかけると、花子さんという幽霊を呼び出せるという。
面白半分に花子さんを呼び出そうとした子供が、悪霊を呼び出してしまう。
そこに颯爽と現れて悪霊を退治した謎の少女。その少女こそ、うわさの花子さんだった。
おかっぱ頭が特徴的な女の子。モデルは「トイレの花子さん」
人間に危害を加える妖怪や幽霊を強制送還したり駆除したりしてくれるが、物語に関わらず、被害に遭う人間たちの様子を淡々と見守る語り部として登場することもある。
公式設定では「面倒見が良い」女の子である。基本的に登場人物と絡んだ場合は助けてくれる。語り部としての登場の場合にはかなり理不尽な目に遭っている主人公が助けられない反面、一端絡んだ場合は、自業自得としかいえない少年も助けてくれることもある。
主題歌の通り、あくまで「来たら助けてくれるよ」 というだけのことらしい。
スカートについたチューリップのアップリケが切り札だが、たまに利かない。
お父さんは、妖怪を次から次へと丸呑みする食いしん坊。お母さんは、幽霊幼稚園の園長をしている。
実はおじいちゃんもいて、ホワホワをプレゼントしてくれたらしい。
ホワホワした謎の毛玉。風船のように宙に浮いて、いつも花子さんのそばにいる。
正体はホワホワの木がつける実。
稲妻を操る力を持っており、たびたび花子さんを手助けする。
花子さんのライバル。もっとも花子さんはあまり彼女のことを敵視してはいない。
初登場回の「影を食べる幽霊」で登場したときは暗闇から影のように現れた。
アップリケが通用しない幽霊が現れて花子さんが苦戦している時に助けに来てくれる。
ドクロの形のペンダントが切り札で、そのペンダントで幽霊を吸引してしまう。
無口なため真意は不明だが、ナレーションによると「自分以外の存在に花子さんが負けるのは許せない」らしい。
新シリーズではテーマソングも用意されたが、これが良い意味で予想外。
旧シリーズ演:伊武雅刀
新シリーズ演:篠井英介
物語の殆どを進行する。
今作は、普通のアニメ作品とは違い、ナレーション・キャラの声に至るまで(花子さんを除いて)全て伊武によって演じられており、朗読・読み聞かせに近い形で進行する。
伊武の確かな演技力に支えられた、低い不気味な淡々としたその声は、今作を数多くの子供のトラウマたらしめる最も大きな要因の一つ。特に、人食いランドセルの売人の笑い声や、赤い靴履いた女の子の猫撫で声は必聴モノ。
篠井の方は、伊武に比べて声のトーンが高く、軽やかな印象を与える。
前述の通り、大体のケースでは花子さんが助けてくれるものの、
より怖い妖怪や幽霊が相手のときに限って、花子さんは助けに来ず、傍観を決め込んだりしている。
以下はその一例である。
非常に怪しい男が「君のランドセルと取り替えてくれないか」といって、交換を求めてくるランドセル。見た目は普通のランドセルだが、夜中になると大きな口といやらしい目が浮かび上がり、部屋を這い回って持ち主を丸呑みしてしまう。吸血鬼や悪魔の一部がそうであるように、鏡に映らないという欠点があるのだが、劇中で手に入れてしまったとも子ちゃんは気づけず、餌食になってしまった。
『怪しい人・知らない人の言うことをむやみに聞いてはいけない』という教訓的な意味合いも強いエピソードであり、非常に厳しい見方をすればとも子ちゃんの自業自得ではあるが、それを考慮しても物をよく知らない小学生を標的にした卑劣な行動であると言える。でも、花子さんは助けに来なかった。
「可哀想に。とも子ちゃんはもう、この世には戻ってこれないわ」
『トン・トン・トンカラトン♪』と歌いながら町を自転車で徘徊する、全身包帯の怪漢。
彼に出会うと、「トンカラトンと言え!」と迫られる。言えなかったら、背中に背負った日本刀で斬り捨てられる。人を斬った後は気分が良くなるのか、手放し運転で踊りながら歌うという妙技も披露する。また、書籍の方ではトンカラトンの集団が登場し、ゲームではニセトンカラトンが登場する。
劇中「怪人トンカラトン」では、トンカラトンの写真を撮ろうとした少年が餌食になった。
少年は「トンカラトン、トンカラトン」と唱えてはいたのだが、トンカラトン曰く「トンカラトンと言うのは、俺が言えと言ってからだ。勝手に言うやつは許さない」ということであり、少年は斬り殺されることになった。
なお、斬られた人間は、死の間際にどこからともなく現れた包帯によって体を覆われてしまい、トンカラトンになってしまう。日本刀を持った怪人相手に調子をこいた少年の自業自得かもしれないが、
やはり花子さんは助けに来なかった。
「そう。こうやって、トンカラトンは増えていくの」
公園の銅像に乗り移った幽霊。通りかかった女の子が赤い靴を履いていたら、
その靴を奪ったあげく、女の子を空へ連れ去ってしまう。
劇中では女の子が実際に連れ去られたが、花子さんは助けるどころか
「女の子は、いつもこの公園に一人ぼっちで立っていて、とても寂しかったんだわ…」
と、連れ去った幽霊に同情するそぶりすら見せている。
犠牲になってしまった女の子が比較的可愛かった事もあってか
「花子さんは自分より可愛い女の子は助けない」などと言われてしまう事も。
史上最恐、みんなのトラウマ。
さっちゃんの噂話をした夜、聞いた者の枕元に現れ、手足を刈り取っていく幽霊。
避けるには、さっちゃんが好きだったバナナか、その絵を描いておかなくてはならない。
(好きな割には、まるで天敵に出会ったかのように絶叫して退散する)
劇中で話を聞いた主人公の女の子は絵を描くのを忘れてしまったが、
母が夜食用にバナナを置いていったため、刈り取られる寸前で助かった。
が、翌朝になって、たまたま話を聞いてしまっていた担任の先生が手足を刈り取られて死んだことが判明した。
全国の少年少女に必死でバナナの絵を描かせた張本人。
「バナナが大好き」「足をとられる」などからわかるように、元ネタは童謡「サッちゃん」。1959年にNHKで発表された、れっきとした近代童謡なのだが、都市伝説として数多くの尾ひれがついていることは有名である。
「そうだったのです。あの時小野先生は、廊下でさっちゃんの噂話を聞いてしまったのでした。」
やっぱり花子さんは助けに来ない。
ちなみに、書籍の方ではさっちゃんが成長した姿で現れる話があるが、そこでも花子さんは助けに来ない。
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最終更新:2025/12/15(月) 08:00
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