「実力のある者をドシドシ天皇にすべきだ」とは、昭和15年(1940年)に警視庁に届いた不敬不穏投書の一節。
小説家・作家・ライター「髙井ホアン」が戦前の不敬発言を収集してまとめた2019年の書籍『戦前不敬発言大全』に掲載されている、とある投書内の一節。出典は「特高月報 昭和15年3月号」に掲載されたものらしい。
以下は『戦前不敬発言大全』の該当ページからの引用。
昭和15年3月 警視庁 不敬不穏投書
三月八日警視総監宛「前略 甲乙の殿様が戦争して相互の家来は二千五百名戦死し領民は苦しみを受けた、戦争が終って見たらその戦争は甲乙の殿様のめかけの取合だった、この支那事変も何が何だか分ったものでない、戦死するのは皆社会に無知の悲しむべき人間だ、我欲の為国民を苦しめる政府重臣こそ憎むべし、明治天皇は天皇としての力を備えて居たかも知れないが万世一系等と言って子供がそれを継ぐ必要が何処にある、力のない者を天皇にしておけば我国が亡びる、実力のある者をドシドシ天皇にすべきだ(後略)」と記載しある投書ありたり。(警視庁)(捜査中)
※それはそれで軍閥が蔓延るような気もする。
特高月報 昭和15年3月号
「※それはそれで軍閥が蔓延るような気もする。」との添え書きは著者(髙井ホアン)による突っ込みかと思われる。
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ここで投書の書き手が言うところの「実力」が何を指すのかははっきりしない。だが「明治天皇は天皇としての力を備えて居たかも知れない」「力のない者を天皇にしておけば我国が亡びる」といった言説から、要するに「国家を繁栄させる力」ということだろうか?
色々と突っ込みどころの多いこのクッソ不敬なワードは『戦前不敬発言大全』の発売後に一部で話題となり、Tシャツが作成・販売されるなどもした。売れているのかどうかは不明。
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この言葉に感銘を受けてか英訳することに興味を持つ人もおり、「Google翻訳」に英訳させることを試みる動きもあった。
実力のある者をドシドシ天皇にすべきだ
↓ 英訳
The strong man should be Emperor Dosidoshi
しかし機械翻訳の限界か、「Emperor Dosidoshi」なる謎の天皇が爆誕してしまうのだった。
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最終更新:2025/12/13(土) 20:00
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