容疑者Xの献身とは、小説家・東野圭吾の推理小説である。
第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞受賞。2005年の『このミス』『週刊文春』『本格ミステリベスト10』すべて1位。また2008年に映画化され大ヒットし、東野圭吾を日本を代表する大ベストセラー作家に押し上げた。
短編集『探偵ガリレオ』、『予知夢』に登場した物理学者の湯川学が長編で活躍する。犯人役が数学者なのは、「探偵が物理学者なら犯人は数学者だろう」と作者が考えたため。
2012年に英訳版がアメリカの推理小説最高の賞であるエドガー賞にノミネートされたが、受賞は逃した(日本人作家のノミネートは桐野夏生の『OUT』以来史上2人目)。
弁当屋に勤め、つましく暮らしていた花岡靖子と娘のもとへ元夫が上がり込んでくる。靖子は口論の末に夫を殺してしまうが、そこへたまたまやって来たのが以前から靖子へ思いを寄せていた数学者、石神だった。彼は何もかも自分に任せてくれれば何も心配はいらないと言い、死体の処理を請け負うのだった。
やがて死体が発見され、花岡靖子が犯人の筆頭に挙がる。湯川も事件に登場し、やがて背後に知り合いの石神が潜んでいることを知る。犯人は彼女たちだと確信する湯川だったが、彼の前には石神の仕組んだ鉄壁のアリバイトリックが待ちかまえていた。愛する人のため、彼が行ったこととは。
前述の通り、各方面で非常に高い評価を受けた『容疑者Xの献身』だが、作家の二階堂黎人が自身のサイトで本格としての高評価に疑義を呈し、よせばいいのに笠井潔も乗り出してきて、2006年に主に「ミステリマガジン」誌上にて、『容疑者Xの献身』の本格ミステリとしての評価をめぐって大論争が巻き起こった。
なお実際のところは「『容疑者X』は本格ではない」と言い張ったのは二階堂ひとりで、笠井は「本格だが本格ミステリとしてのレベルは低く、これを高評価するということは新本格は終了したということ」という論を張り、それに有栖川有栖を筆頭として主だった作家陣が反論するという格好になった。
結局、第6回本格ミステリ大賞を『容疑者Xの献身』が受賞したことで、ミステリ界隈としては『容疑者X』を本格として認めたという形で議論は収束した。
ニコニコ動画では予告編や関連楽曲がアップロードされている他に、予告編の登場人物をアニメキャラで置き換えた予告風MADが複数投稿されている。
現在のところ確認されているのは
・天元突破グレンラガン
・涼宮ハルヒの憂鬱(配役違いで2バージョンあり、共に同じ作者)
・ゼーガペイン
の3作品、4動画である。
グレンラガンのMADが一番投稿が早く、他の二作品の投稿者は共に「グレンラガンのMADを見て作った」と説明に記している。
シックス・センスやセブンのように真相が重要な映画なので、ネタバレには注意して下さい。
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最終更新:2025/12/13(土) 15:00
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