岡本美登とは (オカモトヨシノリとは) [単語記事]

「岡本美登」（おかもと・よしのり）とは、プレデターに影響を与えた「電撃戦隊チェンジマン」の「副官ブーバ」役や、「激走戦隊カーレンジャー」の「シグナルマン」役等で知られるアクション俳優・スーツアクターである。

別名義は「O-BITOH」。

概要

1955（昭和30）年2月16日生まれ。愛媛県南宇和郡愛南町出身。

千葉真一が主催していた「ジャパンアクションクラブ」に所属し、「大野剣友会」から交代した「秘密戦隊ゴレンジャー」にて「アカレンジャー」や「アオレンジャー」のスーツアクターを務めた。

その後、スーパー戦隊シリーズでは、「ジャッカー電撃隊」で「スペードエース」役や「ビッグワン」役を務めた他、

「超電子バイオマン」の「バイオハンター・シルバ」
「電撃戦隊チェンジマン」の「副官ブーバ」
「光戦隊マスクマン」の「地底忍オヨブー」
「忍風戦隊ハリケンジャー」の「五の槍サーガイン」
「特捜戦隊デカレンジャー」の「エージェント・アブレラ」

といった悪役キャラクターを務め、副官ブーバや地底忍オヨブー、五の槍サーガイン役では声も務めている。

また、

「超新星フラッシュマン」の「ボー・ガルダン」
「超獣戦隊ライブマン」の「毒島嵐／ドクター・アシュラ」

では、顔出しで出演している。

その他にも「O-BITOH」名義で、「激走戦隊カーレンジャー」の「シグナルマン・ポリス・コバーン」を演じた。

スーパー戦隊シリーズ以外にも、メタルヒーローシリーズや「仮面ライダーBLACK RX」、「超光戦士シャンゼリオン」等の東映の特撮作品に出演している。

特撮作品以外にも、1983年には「高木淳也」主演のドラマ「魔拳!カンフーチェン」の続編にあたる「激闘!カンフーチェン」に、レギュラーキャラの「叶拳児」役で出演した他、2002年発売のTVゲーム「クロックタワー3」では斧男こと「ハーベイ･パウエル」役を務めている。

2011年時点ですでに還暦が近い高齢である為、スーパー戦隊シリーズへは「特捜戦隊デカレンジャー」以降レギュラー出演はしていないが、「海賊戦隊ゴーカイジャー」では昔取った杵柄なアカレンジャーやビッグワンを演じる等、ゲスト出演する機会は多い。また2011年には、「牙狼＜GARO＞～MAKAISENKI～」第8話に「人斬り右京」役で出演している。

副官ブーバ

岡本美登が演じたキャラクターの中には、海外の作品に影響を与えたキャラクターがいる。

それが「電撃戦隊チェンジマン」で演じた「副官ブーバ」であり、影響を受けた作品とは映画「プレデター」である。

プレデターのデザインそのものがブーバをより異星人化させたもので、特徴的な落ち武者の様な長髪や月代に口のまわりのデザイン等は特にブーバとのコンセプト的な類似点が多い。

またブーバの外見だけでなく、プレデターの映画内での仕草もまた岡本美登がブーバを演じた際に右手の動きをオマージュしたものになっているところがある。

※岡本美登が演じたキャラクターは右手に特徴的な動きをするキャラが多い。

また、チェンジマンにてブーバの最期を描いたエピソードの収録後に自動車事故に遭い、事故後すぐのブーバのアフレコに参加後、半年間の休養を必要とするほぼの大けがを負ったが奇跡的に命は取り留めた。この事について岡本美登は、戦死したブーバが自身の身代わりになったのではと語っている。

そして時は流れ2011年、東京ドームシティアトラクションズのシアターGロッソで行われた「海賊戦隊ゴーカイジャー」ショーにおいて約四半世紀ぶりに副官ブーバを演じた。作・演出を手掛けたきだつよしによれば「昔視聴者として楽しませていただいた恩返しのつもりで」ステージに登場させたとのこと。どうせなら本編や映画でも見たかったなあ。なお、岡本美登自身はシアターGロッソの前身であるスカイシアター、及び更にその前身である後楽園ゆうえんち野外劇場時代からの常連出演者である。