御坂美琴とは (ミサカミコトとは) [単語記事]

御坂美琴（みさか　みこと）とは、『とある魔術の禁書目録』および『とある科学の超電磁砲』に登場するツンデレである。前者ではヒロインの一人で後者では主人公である。アニメのCVは佐藤利奈。

「このライトノベルがすごい！」の2010-12年度のライトノベルランキング女性キャラクター部門で３年連続第１位に輝いた。
同一キャラクターによる3連覇は男女両部門合わせても初めてである。
電撃文庫副編集長の三木一馬氏の発言によると「電撃文庫のヒロイン」とのこと。

概要

学園都市のお嬢様学校、常盤台中学に通う14歳で、学園都市に7人しかいない超能力者（レベル5）のうちの1人。
学園都市230万人中の序列は第3位で能力は電撃使い（エレクトロマスター）。

能力・通り名は「超電磁砲（レールガン）」。

常盤台中学の二年生にしてエースであり、後輩の白井黒子からは「お姉様」と呼ばれ慕われている…というより完全に惚れられている。

お嬢様学校に通っているが、勝ち気な性格をしている。面倒見が良く、根はお人好し。

性格に反して趣味はファンシー系で、かわいいものや子供っぽいものが好きだが、やや度を超していてその趣味を知っているルームメイトの白井黒子からは、わりと本気で呆れられている。
その中でも特に『ゲコ太』というカエルのマスコットにご執心で、ゲコ太グッズを収集する為に、商店街のガチャガチャが空になるまで回し続ける程である。

アニメで使用している携帯もゲコ太モデル。この携帯のモデルはキッズケータイ「SA800i」あるいはジュニアケータイ「A5525SA」だろうか。

白井黒子曰く「つつましい胸」。しかし、母親の容姿から察すると非常に将来有望である。

自分の能力を打ち消し、勝敗をうやむやにして逃げる上条当麻を見ると勝負を挑まずにはいられずいつも追い掛けている。
そんな目の敵にしていた上条が、絶対能力進化実験の一件（原作3巻）などを経て、いつしか心の支えとなっていく。

最初はツンツン、次第にデレデレという昔ながらのツンデレであり、罰ゲームと称して上条当麻との間で携帯電話の恋人定額の契約をしたりと、行動にもデレが表れ始め、原作16巻にてついに自身の内にある莫大な(恋愛)感情を自覚するに至った。

原作17巻では理性が吹っ飛ぶほど上条のことが好きになってしまっている。

新訳3巻ではまだ上条当麻とは付き合っていないのに浮気防止のおまじないがあるとされるペアの指輪を渡そうとしていた。

『超電磁砲』では主役を張り、『禁書目録』では見る機会の少ない彼女のヒーロー的な側面を思う存分発揮している。

主要な女性キャラは可能な限りほぼ全員が上条に裸や下着を見られる等、お風呂バッタリ的なハプニングに遭っているが、何故か美琴だけは遭っていない。

その代わりか、美琴は彼女の恋心に基づく上条との絡みが多く、事ある毎に彼との接点を作ろうとしているが、相手の鈍さ、不運も重なり、中々距離を縮める事は出来ていない。が、担当絵師、灰村キヨタカ氏のとある魔術の禁書目録の同人誌においてサブタイトルに『こうして外堀は埋められる』とあるように、外堀は埋まりつつある・・・？

超電磁砲（レールガン）

御坂美琴の異名ともなっている彼女の能力による攻撃。

レールガンは電流が流れる二本のレールの間に弾をおいて、電流が発生させる相互の磁場によって弾を加速させて射出する。
大よそ、駆逐艦ぐらいの船に装備を満載し、消費電力30MW（概ね、一般家庭の年間電気消費量は約3000～6000KW）を射出にまわせばおおよそマッハ4～5程度で射程300～500ｋｍぐらい先に着弾することができる（但し一旦大気圏を離脱、再突入する）。
この速度で大質量の物体（または砲弾）が着弾すれば、御坂が射出しているコイン以上の威力が期待できる。

上記の場合のレールガンの例は、威力的には現在の155mm砲と同等程度である。

御坂は上記の同等の消費電力で毎分8発程度発射できる。
御坂の能力検査ではプールを使用して行われていたが、アスファルトの道路を数十センチめくれ上がらせ、さらに一般自動車を空中に吹っ飛ばす威力を持っている。

レールガンのネックはその速度と重なる電導によるレールの機材の破損などがあるが、美琴は能力者であるのでそれがない。流石は学園都市最強の電撃姫である。

見た目が派手でズバ抜けた威力を持つレールガンに注目が集まりがちだが、美琴の能力の真骨頂は「電流や電磁場を自在に操れる」ことである。
磁力を操作し砂鉄の剣や金属の盾を形成したり、携帯電話から機密性の高いデータベースに侵入する等のハッキング・クラッキングを行ったり、磁場を利用し壁などに張り付いて移動したり、と、その応用力の高さも「最強の電撃使い」と呼ばれるのに相応しいものと言えるだろう。
『とある科学の超電磁砲SS』では水の分子を利用し「空を飛ぶ」ことすらやってのけた。
木山先生との戦闘ではどういう訳か相手の記憶を読むというスゴ技まで成し遂げたが、美琴の能力によるものなのかは不明。

豆知識

原作絵師の灰村キヨタカ曰く「少女というよりもオトコマエ」で、白井黒子を始め、常盤台中学の女子生徒からもとても慕われてて、イケメン顔をしていると思われる。その一方で、上条当麻が言うには「化粧が要らない程度に整った顔」、「見目麗しい」、上条が記憶喪失後初めて美琴に会った際には「凄く綺麗」と漏らした。冥土返しからも可愛らしい女の子と言われており、カワイイともカッコイイとも言える容姿のようだ。
初期設定では髪が長く、後ろで束ねていたらしい。しかし、インデックスと髪型が被るという事で今の髪型になった。
原作小説では確認出来ないが、『禁書目録』アニメ・漫画、『超電磁砲』アニメ・漫画作品全てで幼少期にアホ毛が存在していたことが確認出来る。なぜ現在はアホ毛が消失しているかは不明。
「ツンデレ×胸を気にしている」という記号の組み合わせからか、貧乳だと思われがちだが胸は意外とある。原作小説21巻のカラーイラストでは14歳という基準からすれば明らかに巨乳になっている。パッド使用説も浮上したが、美琴は「パッドを使っても脱いだら結局バレる」との理論を持っているため、胸が発育してきている可能性が高い。
「御坂美琴」という名前は分解するとかなり尊厳である。ミサ（聖体祭儀）・かみ（神）・ミコト（神号・神の尊称）。
なぜか上条当麻の名前を呼ばない。何かと「アンタ」「あの馬鹿」と呼び、一度も上条の名前を呼んだことがない。
上記にもあるように、初期から登場している主要キャラクターの中では美琴だけは上条に裸や下着を見られたことがない。初期から登場していて上条と交流のある女性キャラクターの中では異例である。
レベル5の超能力者であり高いお嬢様スキルを持っている事も相まって、周囲の人物から羨望の眼差しを向けられていているが、それ故、気軽に話の出来る友人が極めて少なく、黒子からは「輪の中心に立つことは出来ても、輪に混ざることはできない」と評されている。
原作者の鎌池和馬氏曰く、「上条は美琴の根幹に関わるキャラクターであり、美琴の中で息づいている。そのため、上条の出番や台詞が無くとも、美琴が登場する事で上条のシルエットが浮かび上がる」との事。また、「一方通行と同様、時間の経過と共にメンタルが急速に変化・成長していくキャラクター」とコメントされている。
一見どこにでもいる普通の女子中学生のように見えるが、「とある科学の超電磁砲」の原作4巻にて英数字で構成された18桁のパスワードを一度聞いただけで暗記しており、レベル5に見合うだけの凄まじい頭脳を持っている事を窺わせる。
「このライトノベルがすごい！」の人気女性キャラクター部門では、2008年度に8位、2009年度に5位と禁書キャラクターの中でも高い人気を得ており、アニメ放送後の2010年度と2011年度と2012年度において第1位に輝いた。同一キャラクターによる人気女性キャラクター部門3連覇はこのラノ史上初。
2011年度の「このライトノベルがすごい！」の女性キャラクター部門で第１位を勝ち取った際に、2位に約5倍もの得点差をつけた。当誌もその事について言及し、「圧勝だった」とコメントしている。
三木一馬担当編集曰く「電撃文庫のヒロイン」。原作者の鎌池和馬氏曰く「友達にしたい相手」。