『戦国大戦』とは、SEGA開発による日本の戦国時代を舞台としたアーケードオンライン対戦型トレーディングカードゲームである。
カード操作ゲームとして一世を風靡した『三国志大戦』の姉妹作に当たり、多くの点で三国志大戦を踏襲するシステムになっている。三国志大戦同様にカードを「集める」「操作する」という楽しみ方が出来るのが特徴で、アーケードのカードゲームとしてはアクション要素が非常に強い。
2010年2月のAOUにて発表があり、同年11月10日初期verの『戦国大戦 -1560 尾張の風雲児-』が稼動を開始した。現在の最新バージョンはver2.1『戦国大戦 -1590 葵、関八州に起つ-』で、2013年6月20日より稼働している。
プレイに必要最低限な物は、以下の2つ。
「Aime」は自分のプレイデータを記録するもので、後述のネットサービスに加入していれば無くしてもデータの再取得が可能。これでも1枚300円程度するものなので、できれば紛失しないようにしたい。Aimeは他のAime対応ゲームで使用しているもの(MJやProject Divaなど)でも併用可能で、また一部携帯電話やバンダイナムコのICカードでも代用できる。
「武将カード」は読んで字の如し武将を操作するためのカード。ゲームをプレイするごとに排出されるので、プレイすればするほどカードのバリエーションが豊かになる。最初に始めるときはほとんど持っていないはずなので、ゲームセンターの自販機で買えるスターターパックや、カードゲームショップで購入したり、もしくはゲームセンター内のリサイクルボックスに投げ込まれたカードなどを見繕ってプレイするといい。リサイクルボックスはお店のご厚意で置いているものなので、ゴッソリ略奪していかないように。
ただし、正規のプレイ料金が3試合-600円(1試合-300円、2試合-500円)、Aimeが300円、スターターパックが200円で、最初のプレイ開始までに1100円もかかるのが難点。各店舗で行われている「無料体験キャンペーン」を利用すればAime購入の300円だけで済む(スターターは貸出)ので、これから始めようという人はそれを利用してみるといい。
戦国大戦で使われる武将カードには、三国志大戦同様にC(コモン)、UC(アンコモン)、R(レア)、SR(スーパーレア)、そして戦国大戦特有のSS(戦国数奇・せんごくすき)のレアリティ5種類が設定されている。Cが最もレアリティが低く、一方でSR・SSが最も高い。レアリティはカードの排出率に関係し、RやSRはその名の通り希少価値が高い。有名な人物や女性キャラクターなどはレアリティが高くなりやすい。このほか、関連グッズのオマケとして付随するEXカードも存在する。
| C | 枠外が白いカード。一番価値が低く、排出率も最も高いので、リサイクルボックスに多く詰め込まれている連中。コスト1から2までの武将が存在する。希少価値こそ低いものの、性能そのものは良いものが多く、デッキの足固めとなるパーツとして採用される機会が多い。 |
|---|---|
| UC | 枠外が黒いカード。コモンより上等とされるが、その価値に大差はない。最大で2.5コストの武将も存在する。コモンに比べて独特な計略を持つ者も多く、中にはデッキの中軸になるものも存在する。やろうと思えばレア抜きで実戦に堪えるデッキを組むことも可能だ。 |
| R | 枠外が銀色に光るカード。10戦くらいやれば1枚は引ける程度の排出率で、キラカードとしては最も価値が低く、運が良ければリサイクルボックスに入ってるかも。割と名の通った武将などが宛がわれることが多く、デッキの中核となるものから便利なパーツなど用途も様々。癖の強すぎるものもいるので、一概に入れればいいというものではないが、持っていれば是非使ってみたい。 |
| SR | 枠外が金色に輝くカード。排出率の最も低い、正真正銘のレア物(ただしピンキリあり)。コスト幅も非常に広く、最大で4コストというデッキを圧迫する大御所も存在する。織田信長やら豊臣秀吉やらといった超有名どころ、特に各地の勢力のトップなどが多いので、これはと思う好きな戦国大名のカード獲得を目指したり、またそれ中心のデッキにこだわってみるのも一興だろう。 |
| SS | SRと同じく、枠外が金色のカード。よく見ると、SRとはイラストを囲う枠が違っている。排出率はSRと同等で、価値も概ねSRと同じである。C~SRは本職イラストレーターが手掛けている一方で、SSは漫画家が描いたものや、他作品のキャラクターものが揃っている。やたらと癖のあるカードも多い。 |
| BSS | 枠外が銀色に光る、SSと同じ枠に囲われたカード。ゲーム上でのレアリティはR相当とされ、概ねRとSSの中間程度の価値とされている(やはりピンキリあり)。現在までイラスト投稿サイト『pixiv』においての公式イラストコンテストで受賞した作品がカード化されたものが11枚登場している。 |
| EX | 戦国大戦関連商品や、戦国大戦とのコラボ作品にオマケとして付随してくるカード。定期的に開催される「EXカードプレゼントキャンペーン」の懸賞でもらえるものもある。オマケの割に実践レベルのカードが多数あり、カード目当てにそれを買って「オマケが本体」状態になるものもしばしば。よいこはカードを抜いて即座にゲーム屋に売りに行ったりしないようにね! |
| SJ | 「戦国鬼札」と書いて「せんごくジョーカー」と読む。ver.2.0から導入されたスターターパックに封入されているカードで、「デジ武将」の登録用に使われるカード。カード単体で使用することは可能で、モデルとなったカードとは性能こそ異なるが、群雄伝で同一武将として扱われるので、コスト調整にも使える。レアリティはUC扱いであり、レア禁止大会でも使用可能。 |
| ST | starter(スターター)の略。ver.1.2までのスターターカードに宛がわれていた「戦国大名」のカード9枚をまとめた呼び名で、正確にはレアリティではない(レアリティ的にはUC扱い)。主に群雄伝用に使われるカードで、現在では上記のSJ各種、およびデジ武将で代用可能。 |
SS(戦国数寄)は漫画家などのゲスト作家によって描かれたイラストが使われており、既存の戦国時代作品とのコラボレーションもあれば、一方で各作家の人気作品のキャラをモチーフに描いたものもある。以下は現在までのSSカードおよび作家・作品である。気になる作家がいれば、それのカード入手を目標にしてみるのもいいかもしれない。ただしSSは各バージョン限定品なので、古くなるほど入手困難になるので注意。
| ver1.0 |
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|---|---|
| ver1.1 |
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| ver1.2 |
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| ver2.0 |
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武将カードにはそれぞれ「コスト」「勢力」「兵種」「武力」「統率力」「計略」が設定されている。
コストは1コストから4コストまで0.5コスト刻みで設定されており、コストが高いものほど能力が高めに設定されている。基本ルールではこれらを8コストまたは9コスト分組み合わせてデッキを編成する。規定コストに足りなくてもプレイは可能だが、メリットは薄いので基本的には行われない。
勢力は後述する織田家や武田家といった武家で、同じ武家に所属するカードで揃えると最大士気の上限が増える。
武力はそのものずばりの攻撃力であり防御力。これが高いほど戦場でおおよそ武力1から武力12までの12段階で設定され、コストが高いほど武力が高いものが多い。武力は計略などで上下し、いかに高い状態で戦闘できるかが勝利のカギとなる。ちなみに最低値は0で、マイナスにはならない。
統率力は部隊同士の乱戦(押し合い)などに影響し、正面から乱戦になると統率が高い部隊が低い部隊を押しこむことができる。敵部隊を動かす、または敵から動かされない能力が高ければ、それだけ戦場における陣取り・位置取りが有利になる。また伏兵のダメージや計略の効果時間も関係し、統率が高いほど効果が大きく、敵からかけられた計略に対する耐久力も統率できまる。
戦国大戦には現在7種類の兵種が存在し、それぞれ戦場で異なる立ち回りが要求される。三国志大戦のシステムを踏襲しているため大部分ではそちらと変わりないが、三国志の「象兵」「攻城兵」に相当するものがなく、一方で新兵種の「鉄砲隊」が存在する。(兵力はVer2.0から全兵種100%となった)
| 兵種 | 兵力 | 特徴 |
|---|---|---|
| 騎馬隊 | 100% | 馬に乗った軍隊で、平常時の移動速度が最も速いが、城に対する攻撃力が低い。ある程度走るとオーラをまとい、その状態で敵に触れたりると「通常突撃」で攻撃できる。またこの時タッチを行うと「タッチ突撃」を行い、統率差によって敵を弾く事が出来る。ただし突撃準備状態で槍足軽の槍先に突っ込むと、迎撃でダメージを受ける。三国志大戦の「騎兵」に相当する。三国志のそれと違うのは突撃準備・突撃状態に防御力ボーナスがない(弓ダメージを普通に受ける)という事であるが、一方で鉄砲隊の発射を突撃(通常、タッチどちらでも)でキャンセルする事が出来る。 |
| 竜騎馬隊 | 100% | ver2.00より登場。基本的な部分は騎馬隊と同じだが、タッチ突撃が出来なくなっている。その代わり、タッチをすると自分の前方に扇状に拡散する鉄砲を発射する(フルヒットで五発、鉄砲隊と違いロックオンはしない)。リロード速度は鉄砲隊のそれよりやや早めだが、威力は低い。また、乱戦中や攻城中に発射不可なのは鉄砲隊と同様。 |
| 軽騎馬隊 | 100% | ver2.00より登場。基本部分は騎馬隊と同じ。しかしタッチ突撃や竜騎馬特有の発砲も出来ない兵種である。その代わり他の騎馬隊よりも移動速度が速いという利点がある。また、カードによっては計略でタッチ突撃や焙烙投擲などが出来るようになる場合もある。 |
| 槍足軽 | 100% | 槍を正面に構えた軍隊で、移動速度が最も遅いが、城への攻撃力は最も高い。上述の騎馬隊達を「迎撃」できるほか、カードを一定の角度以上動かすことで「槍撃」攻撃ができる。ただし乱戦中は槍が出せないので、槍を活用する場合は距離の取り方が重要。三国志大戦の「槍兵」に相当する。迎撃を行う事で被迎撃武将は一定時間移動速度が遅くなる仕様が付加された。 |
| 弓足軽 | 100% | 弓を携えた軍隊。騎馬隊ほどではないが、そこそこの移動速度がある。動いていないときに矢を放ち、射程内の敵部隊に遠距離攻撃ができる。相手を射程内に捕らえつつ動かないことが重要な兵種なので、単独よりも別の部隊に守られながら戦う方が力を発揮する。三国志大戦の「弓兵」に相当するが、こちらには「走射」や「崩射」が存在しない。また継続的に攻撃を加える特性から、特技「気合」持ち武将の回復効果を停止できる。 |
| 鉄砲隊 | 100% | 鉄砲を携えた軍隊。戦国大戦初登場の兵種で、弓足軽と同様に遠距離攻撃が可能。弓とは違い、射撃はタッチアクションによって発動し、射撃中は基本的に移動できない。射撃は弓攻撃よりも瞬間的な火力に優れるが、一方でロックオンしないと攻撃できず、ロックの時間で攻撃力も変動する。ver2.00より弾は一発撃ちきりになり、その都度リロードが入る仕様になった。その代わり、自部隊がロックオンしたカードの方向を向いていた場合、射撃の速度が上がるようになった。射撃は突撃(タッチでも通常でも)によってキャンセルされてしまうので、注意が必要。 |
| 足軽 | 100% | 上記の兵種と異なり、これといったアクションを持たない部隊。敵部隊に密着して乱戦する以外に戦闘方法がなく、騎馬隊や鉄砲隊相手に為すすべなく負けることも多いが、その分カードのスペックが高めに設定されていることが多い。また騎馬隊ほどではないが移動速度が速く、追いかけたり逃げたりの機動力で戦力を補っている。三国志大戦のやはりノーアクション兵種「歩兵」に相当するが、三国志のそれと比べるとかなり扱いがいい。 |
カードの能力は武力と統率の数字のみならず、その数字の脇に「魅」「気」などといった文字で表される特技も含まれる。これらは三国志大戦でもあったものだが、戦国大戦では独自の特技が多い。現時点では、武将カードごとに最大3つまで特技が設定されている。基本的にあればあるだけメリットとなるものである。
| 特技 | 特徴 |
|---|---|
| 魅力 | この特技を持つ武将を登録していると、士気が0.5溜まった状態でゲームを開始できる。持つ武将が多ければそれだけ最初から蓄積するので、開幕から計略を使って優位に立つのもひとつの手である。魅力は各勢力の大名クラスや、女性武将などについている場合が多い。魅力を持った武将の数を参照する計略も存在する。 |
| 伏兵 | ゲーム開始時点で相手から見えない「伏兵状態」になり、そこを敵が通過すると伏兵解除、相手にダメージを与えられる。ダメージは統率の差によって決まり、統率の低い武将で踏んでしまうと大事故になる。伏兵を探す側は統率の高い武将で処理したり、あるいはコストの低い武将で踏ませてリスクを減らしたり、逆に配置する側はそれらを考慮して配置するなど戦略の要になる。伏兵状態は、城に戻ったり、大筒の上に乗るなどしても解除されてしまうので注意。 |
| 防柵 | 自軍の陣地内に、敵部隊の邪魔をする柵を設置する。三国志大戦から存在したものだが、戦国大戦では敵部隊以外にも鉄砲の射撃も遮断する。柵には耐久力があり、敵部隊の接触や射撃による被弾で劣化し、そのうち壊れてしまう。ちなみに、槍の穂先や弓攻撃は柵をすり抜ける。柵以外にもステージによっては「櫓(やぐら)」が存在することもあり、銃弾こそ防がないものの、敵の移動阻害に役立てることはできる。 |
| 制圧 | 大筒のカウントを早める特技で、筒の上に居座ることで機能する。効果は大筒の上にいる制圧持ち武将のコストに依存し、制圧持ちが複数部隊いればそのコスト分のカウント加速になる。動かないことが重要な弓足軽の制圧持ちはかなり重宝される。 |
| 攻城 | 後述する「虎口攻め」で機能する特技で、通常の選択肢に加えて高威力の「本丸攻め」が選択可能になる。 |
| 気合 | 兵力が減った際に赤いゲージがある程度残り、そこが徐々に回復する。このため普通の部隊よりもしぶとく生き残り、カード上の数字以上の働きをすることもある。ただし回復するのは攻撃が途切れているときのみで、弓によって断続的に攻撃されていると回復が止まってしまう。一部のカードには、気合の上位版として「肉」という特技が存在する。 |
| 忍 | 主に忍者武将に設定されている特技で、伏兵とは違うが敵から姿が見えなくなる。三国志大戦の計略「隠密戦法」に相当する。敵に密接される・大筒に近づく・敵の城に近づくなどの行動で姿が見えるようになるが、そこから離れるとまた見えなくなる。見えない位置から弓や鉄砲で攻撃することも可能だが、その際に射撃の様子は見えてしまう。このステルス性を利用して、敵の隙をついて城を攻めるなどで活躍する。姿の見えない間は相手の弓や鉄砲でロックすることができないので、それらの兵種に対して有利に戦えるのも強み。 |
| 狙撃 | 鉄砲隊専用の特技で、ロックオンの段階が1段階増える。通常のロック段階は白→黄とロックオンサイトの色が変色する2段階だが、狙撃の場合は白→黄→赤と変化する3段階になる。赤ロックは射撃の威力が飛躍的に高まり「突撃準備解除」「(突撃準備中の騎馬隊でも)ノックバックさせる」といった恩恵を受けられるが、赤くなるまでに時間がかかるのが難点。本願寺の武将が多く所持している。 |
| 盾槍 | 槍足軽専用の特技で、構えた槍に盾が付く。この盾は鉄砲の弾によるダメージ・ノックバックを半減する効果があり、本来の苦手兵種である鉄砲隊に対して有利になる。ただし槍を構えた方向(正面)にしか盾はないので、側面・背面から撃たれると普通にダメージを受ける。また乱戦中は盾が出せない。主に北条家の武将が多く所持している。 |
| 車撃 | 「くるまうち」と読む。鉄砲隊専用の特技で、通常は射撃中は移動できない鉄砲隊が、移動しながら射撃できるようになる(移動速度は下がる)。逃げながら、または追いかけながら撃つことができるようになり、敵から避けられにくくなる。射撃回数が4発に下がるというデメリットもあるが、動いてつけ狙うことで命中率を高められる分、通常の鉄砲隊より高いダメージを期待できる。撃ちながら城に入ったり、攻城準備に入ってしまうと射撃は解除されてしまうので、城際での攻防はきちんとした操作が要求される。島津家の武将が多く所持している。 |
| 焙烙 | 「ほうろく」と読む。元々タッチアクションを持っていない兵種(弓足軽・槍足軽など)が持っており、タッチアクションで火薬の玉を投げ、炸裂したところの敵部隊にダメージを与える。ダメージはお互いの統率の差によって変化し、また爆発の中心に近いほどダメージも大きくなる。投げてから着弾までに避けられてしまうことも。一度投げると、補充されるまでは撃つことはできない。主に毛利家の武将が多く所持している。 |
| 豊国 | 「とよくに」と読む。豊臣家専用特技で、兵力が一定以下になったとき、タッチする事で様々な効果の恩恵を受ける事が出来る(兵力回復、乱戦力上昇、攻城力上昇など)。ここぞという時の粘りに強く、高武力武将が使うと脅威になり得る。しかしタッチしなければ発動しない上、発動する頃には兵力が少なくなっているので、所持武将が多いときはこまめにカードを見るようにしなければならない。 |
| 一領 | 「いちりょう」と読む。長宗我部家専用特技で、「民兵」「戦兵」の2つのモードを持つようになる。開幕時はスペック低めの「民兵」モードだが、特定の計略使用で高能力の「戦兵」モードに切り替わる。「民兵」は撤退時の復活時間が短く、「戦兵」では逆に長くなるので、デッキに合わせて切り替えを調節する必要がある。 |
ここでは戦国大戦の基本的なルールを紹介する。三国志大戦以上にアクション要素や手先の器用さが求められるゲームなので、ちゃんとプレイする場合はWikiなどを精読することをお勧めする。
ほとんどのルールは三国志大戦(以下「三国志」)と同一である。相手の城ゲージを0にするか、自城のゲージが敵を上回ったまま時間切れになれば勝利である。敵部隊を倒すのも大事だが、城にダメージを与えられなければ勝つことはできない。
武将カードを操作して戦闘を行い、時間経過で溜まる「士気」を使って武将の「計略」を駆使して戦闘を有利に進めていくのが基本となる。
三国志の基本システムに加え、用語の違い(知力→統率力など)の他に以下のような新システムがある。
戦国大戦では筺体にも変更が加えられており、カードに手が触れているか、カードから手を離したかどうかを認識できる。特にカードから手を離し、また触れなおすことをトリガーとするシステムがタッチアクションである。一部計略で使用する他、騎馬に突撃をさせる、鉄砲隊が射撃を行う、または焙烙を投げる際などにはこのタッチアクションが必要になる。
一部の計略を使うと、タッチを継続することで力を溜める「チャージ」が発動する。MAXチャージで放つ計略の威力は凄まじいものの、その分発動タイミングが重要になり、またカードを押さえ続けることから操作しにくいという難しさもある。
なお、タッチアクションの認識は「叩く衝撃」ではなく、「手で覆った範囲」である。よく勘違いしてバンバン叩く人がいるが、筺体に負担が掛かるので、できるだけ優しく扱ってあげよう。
戦国大戦では「~の陣」という計略が登場している。これは発動すると一定範囲内の武将に効果がある「陣」を敷設するものである。陣は一定時間の間範囲内の敵味方に効果を及ぼし、範囲内であれば効果終了まで恩恵に与れる。また、効果範囲も武将の移動に伴って移動する。いわゆる陣略が計略になったようなものである。武将の足並みを揃えずとも恩恵を得られるが、反面陣形を敷設した武将を狙われ、撤退させられると士気が丸損になるという欠点がある。また、陣形は1種類しか展開できず、陣形発動中に他の陣形計略を使うと、前の陣形は消えてしまうので注意。
なお、三国志大戦の「号令」に相当するものは「采配」という名前になっている。采配は使った瞬間に範囲にいた部隊にしか効果が無いが、その代わり計略を使った部隊が撤退しても他の部隊への効果は残る。それぞれ一長一短なので、どちらを使うべきかはよく考えよう。
本作では部隊同士が接触すると乱戦(揉み合い)になり、三国志のように強引に敵将をすり抜けるような行為が不可能になった。乱戦中は統率差によって押しの強弱が出るので、真正面から向かい合って押し合いになると、統率の高いほうが一方的に相手を奥に押し込んでいける。統率が高ければ位置取りで有利になり、後述の大筒や虎口攻めをめぐる攻防などで優位に立てる。
乱戦はそれぞれが接触しなくなる、または騎馬隊の突撃などの「弾き」効果を与えることで解除される。乱戦するとどの兵種も兵種アクションが出せなくなるので、それらを封じるために乱戦に持ち込んだり、一方でそれを防ぐために統率の高い部隊を壁にしたりといった攻防も起きる。
また乱戦によって与えることのできる兵力ダメージは現状かなり抑えられており、乱戦よりも各兵種の固有アクションを活用した方が大きな兵力ダメージを与えることができる。
戦場のどこか(大体50%ライン)に大筒拠点が設置されている。初期は中立だが、より長く占拠できたプレイヤーが大筒を支配できる。占拠に成功するとカウントダウンが始まり、一定時間経過すると大筒による砲撃を行い、敵城ゲージにダメージを与えることができる。この大筒と後述の虎口システムにより防衛志向の戦法、すなわち城壁に一撃を加えて自陣に引きこもるような戦法は難しくなった。
ver.2.0より、全国対戦では大筒が自軍用・敵軍用と2つ用意されるようになり、敵に自軍のものを奪われてもこちらには発射できない仕様となった。発射はできないものの、敵軍の大筒を占拠するとカウントを停止・減退させることができるので、変化したものの筒周りに攻防が起きるのは今までどおりである。
三国志では筺体の中央に「城門ゾーン」があり、ここを攻城すると与城ダメージが増大したが、本作ではそのほかに「虎口」が設置された。通常の攻城や大筒による砲撃、また時間経過により「虎口ゲージ」が上昇し、一定量がたまると虎口が開く。この間に虎口に武将(兵種不問)が侵入すると「虎口攻め」が発生する。
内容は相手の選んだ攻撃札と自分の選んだ防衛札が一致するかどうかというもので、一致しなければ下部スロットに応じて城ダメージを受ける。通常はダメージの大きい「内門攻め」と、ダメージが低い代わりに城防御力を下げる効果付きの「兵糧庫攻め」の二択となり、特技「攻城」持ち武将で入った場合はさらにダメージの大きい「本丸攻め」を加えた三択となる。場合によっては城ゲージを半分以上持っていくこともあり、虎口攻めによる逆転は重要な要素である。
読み合いと運の絡む要素でもあるが、いかに入られないか、いかに入るかもまた重要な戦略であり、それを念頭に置いた後半の攻め上がりに特化したデッキも存在する。
戦闘中に任意のタイミングで青ボタンを押すことで一度だけ効果を発揮する、三国志大戦でいうところの「奥義」「軍師カード」に相当するシステム。家宝はプレイごとに手に入る宝箱からたまに手に入り、家宝の種類・グレードによって奥義効果も異なる。家宝は同じく宝箱から入手できる大判を集めて、鍛冶屋に渡すことで奥義効果を強化できたり、「副効果」を変更することができる。特にグレードの高い家宝は初期状態の奥義効果が低いため、手に入れたら積極的に鍛えていかないと使いものにならない。
三国志の奥義・軍師との大きな違いとして、家宝は武将1人に「装備」させることができる。家宝を装備した武将は兵力上昇・ステータス強化などのボーナス効果がその武将にのみ現れる。装備効果は家宝によりけりだが、一般的にグレードの高い家宝の方が装備効果が優遇されている。
ver.2.0からは「城塞効果」という副効果の付いた家宝が時折出るようになった。これは城に影響するもので、それを装備すると城門前に柵がおかれたり、城内での回復速度が上昇したりと、城に関する部分でデッキそのものに恩恵が出る。
また、所持限界を超えた要らない家宝は、売却して大判に替えたり、合成神社に「奉納」してランクアップ合成にかけたりできる。合成でしか手に入らない家宝も存在する。
勢力は「家門」に基づくもので、同じ家門の武将を揃えたデッキは最大士気ボーナスが上昇する恩恵を受けられる。この点は三国志と同じである。現時点ではバージョンアップの度に新勢力が増えており、三国志大戦に比べて混色デッキのパターンが多岐にわたっている。
現在の勢力と特徴は以下の通り
勢力カラーは青。言わずと知れた織田信長に、それに従う尾張・美濃・畿内の武将を加えた勢力。主な武将に羽柴秀吉、柴田勝家、明智光秀などがいる。武将イラストには青いマントが特徴として描かれている。
勢力カラーは赤。風林火山の旗印で知られる武田信玄に、武田に臣従した信濃豪族や諏訪家を加えた勢力。主な武将に山本勘助、山県昌景、真田幸隆などがいる。武将イラストにはふさふさした襟巻や飾りなどが特徴として描かれている。
勢力カラーは灰色。毘沙門天の化身を称した上杉謙信を中心とした勢力。主な武将に、宇佐美定満、上杉景勝、直江兼続などがいる。武将イラストにはその武将を表した漢字一文字が特徴として描かれている。
勢力カラーは紫。海道一の弓取りと称された今川義元に、松平氏時代の家康など諸家を加えた勢力。主な武将に、太原雪斎、松平元康(徳川家康)などがいる。武将イラストにはフェイスペイントが特徴として描かれている。
勢力カラーは桃色。北陸に割拠した越前朝倉家とそれに同盟していた近江浅井家を統合した勢力(六角家は他家に残存)。このため同家ながら家紋は2種類に分かれている。主な武将に、朝倉景健、磯野員昌、藤堂高虎などがいる。浅井家の武将イラストには羽根飾りが、朝倉家には顔を覆うモノが特徴として描かれている。
勢力カラーは黄緑色。本願寺顕如の浄土真宗本願寺派、および本願寺と共闘関係を結んだ雑賀孫市率いる雑賀衆の勢力。浅井朝倉家と同じく本願寺・雑賀衆でそれぞれ家紋が異なる。主な武将に、下間頼廉、鈴木佐太夫、土橋守重などがいる。本願寺の武将イラストは主に僧衣・数珠などが、雑賀衆は主に銃器と迷彩柄の服が特徴として描かれている。
勢力カラーは北条五色備えのストライプ(黄青赤白黒)で、イラストでは黄色を基調とすることが多い(群雄伝での台詞色も黄色)。相模を拠点に関東に大勢力を築いた北条家、その第3代・北条氏康を中心とした勢力である。主な武将に、北条氏政、北条綱成、風魔小太郎などがいる。イラストには五色のストライプが特徴として描かれている。
勢力カラーは緑。中国地方を席巻した毛利元就の率いる勢力である。主な武将に、吉川元春、小早川隆景など。毛利家の武将イラストには眼鏡が特徴として描かれている。
勢力カラーは水色。薩摩を中心に、九州南部に覇を唱えた島津一族の勢力。主な武将に島津義弘、島津義久、島津歳久など。武将イラストは褐色の肌が勢力特徴として描かれており、島津宗家の武将は赤髪の特徴も持つ。
勢力カラーは橙色。本能寺の変の後に天下人となった豊臣秀吉を中心とした勢力。主な武将に蒲生氏郷、前田利家、黒田官兵衛など。信長と秀吉の関係上、元織田家の所属であった武将も多い。武将イラストの特徴は瓢箪。
勢力カラーは群青色。密かに天下を狙う奥州の若き狼伊達政宗の率いる勢力。主な武将に片倉小十郎、伊達成実、鬼庭綱元など。武将イラストはパンク調のファッションで統一されており、主にピアスなどの装飾品や黒い手袋などが意匠として描かれている。
勢力カラーは若竹色。長い雌伏の時を経た徳川家康が率いる勢力。主な武将に本多忠勝、酒井忠次、井伊直政など。武将イラストの特徴として、徳川家の家紋である葵紋が描かれている。
勢力カラーは青紫色。四国の覇者となった鬼若子・長宗我部元親の率いる勢力。主な武将に吉良親貞、香宗我部親泰、福留親政など。河野通直や細川真之などの長宗我部家と争って降った人物も含まれている。武将イラストの特徴として綱、および農具が描かれている。
勢力カラーは黄色(群雄伝での台詞色は黒)。征夷大将軍の足利家や斎藤道三の斎藤家、三好長慶の三好家や上州長野家・六角家などの様々な戦国大名家の寄せ集め。武家に所属していない人物もここに含まれる。家紋はカード表面では「他」と書かれているが、裏面には各武家の家紋が分けられている。イラストの特徴も、各武家ごとに違いが用意されている。ver1.2より大量の追加(尼子家、大友家、龍造寺家など)があり、相当の武将数を持つ大所帯となった。
戦国大戦.netは、戦国大戦の通信有料サービスコンテンツのひとつ。携帯電話かPCでアクセスすることが可能で、月額315円から。主な出来ることは以下の通り。
特に有用なのが家宝を保存できる「宝物庫」で、通常では10個までしか所有できない家宝が、宝物庫を用意するとさらに30個保管できるようになる。また「富くじ」も「城塞家宝レアチケット(城塞効果付き銀家宝確定)」などのおいしい物が多く含まれており、引いて損はしない。
動画作成に関しては.netへの加入が必須なので、今後戦国動画をアップロードしたいという人はとりあえず加入しておくべき。動画作成は三国志大戦の『演武場』と同様のサービスに加え、対戦相手の名前・接続場所を伏せる選択ができるようになっている。対戦相手の承諾もなしに名前を出すとトラブルの元になるので(出さなくてもトラブルになるけど)、アップロードする場合は最低限名前を隠しておこう。
ニコニコでは、戦国大戦の上記公式サービスで作成されたプレイ動画が多くアップロードされている。特にランキング上位プレイヤー同士の対戦「頂上対決」や、会話編集などを加えた「会話つき動画」などが視聴数を多く集める傾向にある。プレイ動画以外にも、カットイン集やMADなどの「対戦動画以外」というタグが付く動画もある(このタグは三国志大戦のものも含む)。
ただし、人気の動画はそれだけ悪辣なコメントも多くなりやすく、特に頂上対決では罵詈雑言が頻繁に飛び交うので、視聴の際には注意が必要。特にコメントしている人の中にはプレイ経験のないもの(通称「動画勢」、いわゆる名人様)も混じってるので、参考にしない方がいい。
「生祭」は、セガ・エンターブレイン公式によるウェブサイト「戦国大戦界」の出張版として、ニコニコ生放送においてほぼ毎月放送されている公式放送茶番番組。元々「戦国大戦界」では戦国大戦の参加声優らを中心にしたトーク番組や、バージョンアップ前のチョイ見せ(本当にちょっとだけ)番組などが放送されている。「生祭」はその拡大版で、およそ3時間の生放送に対戦から弁当まで様々なものを詰め込んでいる。
主な参加者は、
声優ファンの視聴者も多いようで、以前のアンケートでは戦国大戦プレイ経験なしという視聴者もやたら多いことが判明しているこれって動画z。一方で戦国大戦プレイヤーからはランカー同士の生頂上対決や、バージョンアップ前の情報見せコーナーなどに注目が集まっている模様。
また、ニコニコ生放送では戦国大戦の全国大会の実況放送も配信している。
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最終更新:2025/12/11(木) 22:00
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