扇レクイエムとはゼロレクイエムをもじって呼ばれている言葉である。
無能と自覚している扇要が敵国であるブリタニア人に惚れ没頭し、記憶を取り戻した彼女に再会した後、作戦中にも関わらずヴィレッタ・ヌゥを妊娠させ、言葉巧みに誘導するシュナイゼルと、愛する彼女からゼロの正体やギアスの事、そして何より駒扱いしていたことを聞かされて鵜呑みにした扇は、今まで自分たちを導いてきてくれた存在『ルルーシュ(ゼロ)』をシュナイゼルに売る条件として「日本の返還」を申請し、裏切ることを決めた。
当然ロロに邪魔されて「日本の返還」は叶わず(扇がルルーシュを裏切らなければロロが死ぬことは無い可能性もありヘイトは上昇気味)、黒の騎士団は頭を失い、代わりを務められる存在も、精神的支柱すらもいなくなってしまった。
「もう黒の騎士団にゼロは必要ない!」
と言いながらフジサンではルルーシュの身近にいながら戦略を見抜けない無能さ、富士山の噴火で乗っていた斑鳩まで撃沈させてしまい黒の騎士団は壊滅状態となった。
ゼロレクイエム後はルルーシュが自分の名誉や命を引き換えに築いた平和の世界でのうのうと幸せに人生を送り、日本の首相となった扇は自らが裏切ったルルーシュの妹であるナナリーと笑顔で握手を交わしている。
これらによって扇は視聴者達からヘイトを稼いでいる。
展開に関しては担当声優の真殿光昭から「フォローしきれない」と言われ、ヴィレッタ担当の渡辺明乃からも難色を示された挙句、他の女性声優陣からも「女を思い通りに出来ると思っている男の傲慢さを感じる」と評されている。
ブリタニア皇帝となったルルーシュとの会談にて、いきなり彼を拘束(ギアスへの警戒もあった)して法外な(殖民エリアの開放だけでなく国土の分割の要求まで)条件を突きつけ、脅迫まがいな手段に出ており、ルルーシュに軍を進軍させる大義名分を与えてしまった。
最終的に独裁の道を選んだルルーシュが日本を戦場とした為、世間からの批判は買わずに済んだ様だが、小説版では「恐ろしく外交マナーから外れた行為」と酷評された。
黒の騎士団の幹部であるディートハルトは、扇とヴィレッタの関係を知って彼女を拘束し、扇が女にかまけて裏切らないよう、職務を果たすよう脅迫(不当という程ではない)していた。 ゼロ追放後、後ろ盾を失ったディートハルトを扇はヴィレッタと共にリンチした。
結果的に、後先考えずにトップであるゼロを放逐して黒の騎士団のトップとなった扇は、自ら積極的にメンバーを引っ張るようなことをせず、事実上シュナイゼルの使い捨ての駒と化した。
そして、ディートハルトは黒の騎士団を見限り、シュナイゼル側についた。
「騎士団の裏切り」の原因(結果的に見て)が扇一人に集約されてしまっており、無能な自分や仲間を導いてきてくれたゼロを売った苦悩や後悔、ゼロレクイエム後の首相になるまでの過程や心情等が劇中では殆ど省略され、行動から言動まで。あまりにも短期的に見える事が、彼が袋叩きに遭う原因であると思われる。
そんな事があってか、劇場3部作『興道』『叛道』『皇道』及び『復活のルルーシュ』では扇に対して大幅に改変(フォロー)がなされている。
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最終更新:2025/12/11(木) 21:00
最終更新:2025/12/11(木) 20:00
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