教会旋法 単語


ニコニコ動画で教会旋法の動画を見に行く

キョウカイセンポウ

2.1千文字の記事
これはリビジョン 3317179 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

教会旋法とは、 今から1000年以上前に確立され、西洋の「グレゴリオ聖歌」に用いられたいくつかの旋法の総称である。

古くは様々な種類の旋法が使われていたが、「長調と短調」の概念が広まった17世紀以降は廃れていった。近現代では全編に渡って教会旋法が用いられている曲は少ないが、部分的に教会旋法を使用している曲は案外多かったりする。

教会旋法の種類

現代における「教会旋法」は、7つの旋法が含まれている。

古代にはドリア旋法、フリギア旋法、リディア旋法、ミクソリディア旋法の4つ(+その亜種)しかなかったが、後世になってから整理が行われ、「全音階には”ドレミファソラシ”の7つの音があるんだから、それぞれに対応する旋法を制定しよう」という意図でエオリア旋法、ロクリア旋法、イオニア旋法が加えられ、7つになった。

ドリア旋法/ドリアン・スケール

ド♯
レ♭
レ♯
ミ♭
ファ ファ♯
ソ♭
ソ♯
ラ♭
ラ♯
シ♭
ドリアン・スケール
▼移調すると…
自然的短音階
ドリアン・スケール

22589

ドリア旋法は、長音階の第2音を主音とする旋法。その構成音は、自然的短音階の第6音を半音上げたものに等しい。その音階を「ドリアン・スケール」と呼んだりする。

雰囲気は短調に近いが、Ⅳの和音が長三和音となるため、短調よりも少し明るい雰囲気。

ドリア旋法を用いている曲の例


フリギア旋法/フリジアン・スケール

ド♯
レ♭
レ♯
ミ♭
ファ ファ♯
ソ♭
ソ♯
ラ♭
ラ♯
シ♭
フリジアン・スケール
▼移調すると…
自然的短音階
フリジアン・スケール

22590

フリギア旋法は、長音階の第3音を主音とする旋法。その構成音は、自然的短音階の第2音を半音下げたものに等しい。その音階を「フリジアン・スケール」と呼んだりする。

用いる音がスペイン音階(スパニッシュ・スケール)と似ているため、西欧っぽさが感じられる。

フリギア旋法を用いている曲の例

募集中

リディア旋法/リディアン・スケール

ド♯
レ♭
レ♯
ミ♭
ファ ファ♯
ソ♭
ソ♯
ラ♭
ラ♯
シ♭
リディアン・スケール
▼移調すると…
長音階
リディアン・スケール

22591

リディア旋法は、長音階の第4音を主音とする旋法。その構成音は、長音階の第4音を半音上げたものに等しい。その音階を「リディアン・スケール」と呼んだりする。

Ⅰ-Ⅳの音程が完全4度ではなく増4度となるため、不安定で浮いたような印象を与える。

リディア旋法を用いている曲の例

募集中

ミクソリディア旋法/ミクソリディアン・スケール

ド♯
レ♭
レ♯
ミ♭
ファ ファ♯
ソ♭
ソ♯
ラ♭
ラ♯
シ♭
ミクソリディアン・スケール
▼移調すると…
長音階
ミクソリディアン・スケール

22592

ミクソリディア旋法は、長音階の第5音を主音とする旋法。その構成音は、長音階の第7音を半音下げたものに等しい。その音階を「ミクソリディアン・スケール」と呼んだりする。

雰囲気は長調に近いが、「Ⅶ→Ⅰ」の間隔が半音から全音に広がったため、力強さが生まれている。

ミクソリディア旋法を用いている曲の例

エオリア旋法/エオリアン・スケール

ド♯
レ♭
レ♯
ミ♭
ファ ファ♯
ソ♭
ソ♯
ラ♭
ラ♯
シ♭
エオリアン・スケール
▼移調すると…
自然的短音階
エオリアン・スケール

22593

エオリア旋法は、長音階の第6音を主音とする旋法。その構成音は、自然的短音階(ナチュラル・マイナー・スケール)と同一。わざわざ「エオリアン・スケール」と呼ばれることは少ない。

普通の短調でよく用いられる「和声的短音階」「旋律的短音階」ではなく、「自然的短音階」にこだわることで短調との差別化を図ることになるが、結局は普通の短調とあまり変わらない

ロクリア旋法/ロクリアン・スケール

ド♯
レ♭
レ♯
ミ♭
ファ ファ♯
ソ♭
ソ♯
ラ♭
ラ♯
シ♭
ロクリアン・スケール
▼移調すると…
自然的短音階
ロクリアン・スケール

22594

ロクリア旋法は、長音階の第7音を主音とする旋法。その構成音は、自然的短音階の第2音・第5音をそれぞれ半音下げたものに等しい。その音階を「ロクリアン・スケール」と呼んだりする。

Ⅰ-Ⅴの音程が完全5度ではなく減5度になるため非常に使いづらく、用いられることは極めて稀。理論の上でも「形式上は存在する」のような扱いである。不憫。

イオニア旋法/イオニアン・スケール

ド♯
レ♭
レ♯
ミ♭
ファ ファ♯
ソ♭
ソ♯
ラ♭
ラ♯
シ♭
長音階
イオニアン・スケール

22595

イオニア旋法は、長音階の第1音を主音とする旋法。その構成音は、言うまでもなく長音階と同じ。エオリア旋法の時と違って、どうあがいても普通の長調からは抜け出せない。

関連動画

関連タグ

  • 長調 / 短調
  • 音楽関連用語の一覧
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/14(日) 04:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/14(日) 04:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP