「文語ニ萠エ」ト称スルハたぐニシテVOCALOIDヲシテ歌詞ニ文語ヲ用ヰタル樂曲ヲ歌ハシメタル動畫ニ附サルルモノヲ謂フ。
文語ヲ以テ作詞セシメラレ格調高ク情緒溢ルル樂曲ニシテ初音ミク等ヲシテ歌ハシメタルモノ即チ聽衆ニ萠ユルカ如キ一種獨特ノ感覺ヲ生セシメ依テ以テ「文語ニ萠エ」ナル名状ヲ與ヘラレタリ。此ノたぐ童謠唱歌讃美歌等ニ多クノ附サレタルヲ認ム。
文語ハ本來書言葉ヲ意味スル語ナリ。蓋シ第二次大戰後ノ我國ノ語法ニ於テハ書言葉ト話言葉ニ殊更文法上ノ差異ヲ與ヘス依テ以テ書物文書ニ於テモ日常ノ會話ニ於テモ概ネ共通ノ表現常用セシメラルルニ至リ。而シテ之ヲ善トスカ惡トスカハ論ヲ待タサレト今敢ヘテ舊字體及ヒ舊態ノ文語的表現ヲ用ヰルコトニヨツテ所謂古風的色合ヒヲ樂シマントスルノ風潮一部界隈ニ於テ顕著ナルカ斯ノ如キ萠エノ生マルル土壤ヲ釀成セシメタリ。
能ク人ヲシテ渇仰セシムルト雖モ其ノ愉シキヲ凡ソ理解スルコト能ハサル者亦アリ。其カ異ヲ画スルハ趣ナレハ何レカ決スルノ由ナキナリ。果シテ古風的表現ノ最新ナル電子的歌姫表彰スルハ是即チ一種差異ニ生スル萠エナレハコソ其ノ妙形容シ難ケレ。
「文語に萌え」とは、歌詞に文語が使われている楽曲をVOCALOIDに歌わせている動画に付けられるタグである。
文語で作詞され、格調が高く情緒溢れる楽曲で、初音ミク等に歌わせたものは、聴いている人に萌え特有の感覚を生じさせるため、「文語に萌え」という表現がされるようになった。このタグは、童謡や唱歌、賛美歌などによく付けられている。
文語とは、本来「書き言葉」を意味する用語である。とりわけ第二次大戦後のわが国の国語においては、書き言葉と話し言葉に大きな文法上の差異をなくし、これによって文章でも日常会話でも、ほぼ共通の表現が使われるようになっている。これをいいか悪いかと言えば、いいに決まっているが、しかし今、敢えて旧字体や古い文語表現を用いることによって、いわゆるレトロ感を楽しもうという動きが一部に強くあり、このような萌えが生まれる土壌を作っている。
もっとも、これでとても萌えるという人がいれば、こんなのの何が楽しいのかと理解できない人もいる。それが趣きというものなので、どうこう言っても仕方がない。古めかしい表現を最新の電子の歌姫が奏でているという一種のギャップ萌えもまた、何とも言えないものがある。
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最終更新:2025/12/11(木) 00:00
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