東名ハイウェイバス

東名ハイウェイバスとは、JRバス3社が運行する昼行バス路線である。正式には東名高速線という。

概要

2015年現在、JR東日本系のJRバス関東、その子会社であるJRバステック、JR東海系のJR東海バスの3社によって共同運行が行われている。

1969年6月、前月の東名高速道路全線開通に伴い、日本国有鉄道自動車局（国鉄バス）によって開設された日本の高速バス路線の中でも長い歴史をもつ路線である。国鉄分割民営化によるJR2社への路線委譲、更にはJR各社のバス部門分社化を経て現在の運行体制が取られている。

もともと、「特急」「急行」「快速」の3系統による運行が行われており、当時まだ貨物輸送が盛んでもあり普通列車の本数が少なかった東海道本線の補完という役割も担っていたが、国鉄分割民営化前辺り貨物列車の大削減と普通列車の大増発がされたこと、更に自家用車の普及が進んだこともあり、「快速」系統は現在では全廃され、「急行」系統も年々減便されている。
運行開始当時は全区間で毎時1本以上が確保されていた「急行」は、2015年3月改正では名古屋駅～静岡駅間において日1往復まで減少しており、他には東京駅～静岡駅間で日4往復が設定されるのみとなった。

一方、2013年8月までのツアーバスも含め、格安で都市間移動ができることから日本の都市間高速バス需要は旺盛となっている。その流れを受け、東名ハイウェイバスも現在では東名間直行便を強化する動きが見られる。1999年より運行が開始された、停車バス停を絞った「超特急」種別の「東名ライナー」「スーパーライナー」がそれにあたる。

また2012年4月には新東名高速道路が部分開通を果たしたため、同道路を経由し競合バス会社同様に東名間以外で乗降を取り扱わない「直行」種別を用いた、「新東名スーパーライナー」が同年6月設定された。
2015年改正ではその「直行」が大幅に強化されており、現在の東名ハイウェイバスでは都市間輸送を主体とした運行体型が取られている。

運行系統

2015年3月改正現在
新東名スーパーライナーは新東名高速道路経由、他は東名高速道路経由
新東名経由便は遠州森町PAと足柄SA、東名経由便は浜名湖SAと足柄SA（系統によっては日本坂PA、愛鷹PA）にて休憩。

• 直行　新東名スーパーライナー　東京駅（八重洲南口/日本橋口）・新宿駅（新南口・代々木）～名古屋駅（新幹線口）
• 直行　東名ライナー　東京駅～静岡駅（北口）・浜松駅（北口）
• 超特急　スーパーライナー　東京駅～名古屋駅
• 超特急　東名ライナー　東京駅～静岡駅・浜松駅
• 特急　東名ライナー　東京駅～浜松駅
• 急行　東京駅～静岡駅・静岡駅～名古屋駅

関連動画

関連項目

• 名神ハイウェイバス
• 中央道高速バス / 中央ライナー
• 高速バス