東方ボイスドラマ・kj事件

東方ボイスドラマ・KJ事件とは、東方projectの二次創作のボイスドラマの出演声優へのストーキング行為を端に発した一連の事件である。

※当記事にKJという人物がでてきますが、Dragon Ashの降谷建志氏やVOCALOIDのPは無関係です。

※当記事は事件が風化しないことを目的としています。

※インターネット上に自分の名前や学校、勤務先、写真などをみだりに公開してはいけません。

※インターネットだけの関係で、現実に会ったこともない人を信用してはいけません。

概要

2014年、東方projectの二次創作のボイスドラマのひとつに出演した当時中学生の少女の個人情報や少女とのやり取りのメールの画像が２ちゃんねるに書き込まれた。

※東方projectは多くの二次創作が作られる人気のある作品であり、その中で一部のボイスドラマは偏った人気があった。その人気は２ちゃんねるに関連したスレッドが立つ程で、出演者の個人情報が書き込まれたり、顔写真が貼られるなど悪質なスレッドとして存在していた。

個人情報の他には、少女を誹謗中傷する内容や、女のフリをして少女に近づいたという手口、少女に怪しまれ連絡を取れなくなったことがきっかけという動機も書き込まれた。

※書き込まれた動機の背景には２ちゃんねるの該当スレッドに出演者の個人情報を書き込んだ者はヒーローとして扱われる理由が存在する。もっとも、書き込まれる出演者の個人情報の多くは、出演者自らSNSなどに公開していた情報であった。出演者のネットリテラシーがしっかりしていれば未然に防げたのである。しかし、相手から直接聞き出した個人情報が書き込まれた事例はこの事件のみであり、交際の果てのリベンジポルノに近い事例もこの事件のみである。

ところが、書き込みをした人物のメールアドレスが画像に映り込んでおり、メールを勤務先のドメイン取得に使用していたため、本名と勤務先が判明し、クラウドファンディングでユーザーから出資資金を集め、アニメを制作支援を行うサイトを運営する会社の代表取締役COOであることが発覚した。

※この記事ではこの書き込みをした人物をKJと呼称する。

KJは以前からPixivやTwitterなどのSNSで未成年の女性を中心に「アニメや漫画の話をしよう」などと声をかけては、プライベートチャットに誘い、しばしば出会おうとする出会い厨であることが発覚。

KJは素性が暴かれるとTwitter上でアカウントを乗っ取られたなどと投稿。２ちゃんねるの書き込みも乗っ取られて行われたものだと主張し、Twitterを削除した。

これをきっかけにKJを告発する内容の動画がいくつかニコニコ動画に投稿された。

※２ちゃんねるのスレッドに、出演者のファンや個人情報の書き込みを好ましく思わない者も少数存在したこと、有利な立場なものが不利な立場になる一転攻勢を面白おかしく思う者などの存在があった。

告発動画の投稿後、ニコニコ動画でタグの工作が行われるようになる。工作の内容はさまざまな動画に東方や艦これ、淫夢、KJの本名などのタグを海外タグとしてつけるというものだった。

タグ工作が為された理由は、告発動画を多くの人に見られ、周知されてはまずいと思ったKJが「木の葉を隠すなら森の中」の考えで、告発動画を同一タグの中に埋没させ、辿りつけないように図ったものと考えられているが、タグ工作をしたという確たる証拠はないため疑惑止まりとなっている。

タグの検索が機能しない状態は1か月程続いた。

その後、アニメのサイトを運営する会社はKJをCOOから解任したと発表。また、運営会社にも出資人数と出資資金の計算が合わないことから出資詐欺の疑惑が生じた。アニメの原作者であり監督だった人物は運営会社との契約を解除すると発表。そして、クラウドファンディングのサイトはアニメがひとつも完成することなく、何の告知もなく閉鎖し、運営会社のサイトも閉鎖した。クラウドファンディングで集めた資金が出資したユーザーに返納されたかは定かではない。

その後、運営会社の代表取締役CEOだったIは新たな会社を立ち上げ、漫画を無料でWEB公開するサイトを運営している。そのサイトでは中国や台湾などのアジア方面の作家を中心に掲載している。

COO解任発表後のKJは何度かアジア方面に出かけているとFacebookに投稿しており、KJが台湾に行った頃、IはTwitterで「会社に台湾勢が入った」と投稿していた。その頃のKJはTwitter上で何故か台湾人を名乗っていた。

また、KJはイベント会社の役員でもあり、イベントのサイトのドメインも取得も担当していた。KJのCOO解任発表後、イベントのポスターのイラストを前にIが学生企業家としてインタビューを受けている。

以上の理由と、KJの行動範囲がイベントが行われる場所周辺という理由もあり、KJはCOOを解任されておらず漫画サイトにも関わっている説も存在する。

KJはその後もSNSで未成年の女性を中心に出会い行為を繰り返していたことが確認されているが、COO解任発表後は注目されることもなくなり話題になることも減っていった。

2016年、KJの告発動画、ニコニコ大百科の記事、wikiなどが一斉に削除される事態が起こる。既にKJに関しては沈静化した状態であったため、自ら火を再燃させる結果となった。

現在のKJは2014年以前のように名前を出して、言論サイトに投稿するなどの活動を行っている。

少女の個人情報の書き込みについての謝罪は現在に至るまで為されていない。