桃太郎電鉄ワールド〜地球は希望でまわってる!〜とは (モモタロウデンテツワールドチキュウハキボウデマワッテルとは) [単語記事]

『桃太郎電鉄ワールド〜地球は希望でまわってる!〜』とは、コナミデジタルエンタテインメントより発売されたゲーム作品である。発売日は2023年11月16日。

概要

桃太郎電鉄ワールド〜地球は希望でまわってる!〜

基本情報
ジャンル	ボードゲーム
対応機種	Nintendo Switch
開発元	インファイト
発売元	コナミデジタルエンタテインメント
発売日	2023年11月16日
プレイ人数	1～4人
価格	6930円（税込）
対象年齢	CERO：A（全年齢対象）
製作総指揮	さくまあきら
監督ゲームデザイン	桝田省吾
キャラ・デザイン	竹村秀行
作曲	関口和之・ヒャダイン
編曲	樹原孝之介
ゲームソフトテンプレート

1988年にハドソンよりファミリーコンピュータソフトとして発売された第1作から続く、ロングセラーゲームシリーズ『桃太郎電鉄』の一作。前作、『桃太郎電鉄〜昭和平成令和も定番!〜』に引き続き、『Nintendo Switch』での発売となる。なお、桃太郎電鉄は2023年12月2日をもってシリーズ生誕35周年を迎える。

本作の開発が"桃太郎電鉄ワールド～地球は希望でまわってる！～ [Nintendo Direct 2023.2.9]"より明らかとなる。タイトルにある通り、本作の舞台は世界（据え置き機対応では初。余談も参照）。アメリカやヨーロッパ、アフリカなど、目的地・物件は多数配置されている。歴史ヒーローやイベントなども"ワールドクラスにパワーアップ"し、バリエーションが豊富となっている模様。また、進行系カードがこれまで"列車"だったのが本作では”飛行機"に変化し、サイコロを振って移動する際のボードが地球儀になることがあるなど、前作と比較してスケールアップしている。

早期購入特典としてSFC版『スーパー桃太郎電鉄Ⅱ』のDLCコードが同梱される。

物件駅について

今作は世界が舞台ということで、物件駅のある国や地域名が表示されるほか、国旗なども表示される。また、チュートリアル・マイワールドおよび次の目的地発表では、対象がその国の首都の場合は「○○の首都××」のように表示される。また、一部目的地は到着時に現地の言葉であいさつされる。
尚、物件駅には政治的にセンシティブな都市や戦争・紛争中の都市も存在する。

ロシア・ウクライナ

他の駅と同じく進入可能で、物件も買える。余談だがウクライナの首都キーウの物件は比較的収益率が良い。

台湾(中華民国)

国名の中華民国ではなく、地域名の台湾で表示される。また、台湾のマスは国旗が表示されない。

エルサレム・イスラエル・パレスチナ

発売前の先行配信動画ではイスラエルの首都エルサレムとなっていたが、現在は国名・国旗が表示されず単にエルサレムと表示される。目的地発表画面でも国名や国旗が表示されない。

３つの宗教の生地とされる中東のエルサレムには　嘆きの壁　聖墳墓教会　岩のドームがあります

一方、テルアヴィヴが目的地のときは「イスラエル第2の都市」と表示される。

その他

北朝鮮は普通に進入可能で、物件も買える。尚、韓国ソウルには北朝鮮からのルートでしか行けない。

アフガニスタンの国旗は、タリバン政権前の2013～2021年に使われていたものが表示される。

南アフリカ共和国は首都機能をプレトリア・ケープタウン・ブルームフォンテーンの3つに分散しているが、いずれも物件駅としては登場しない。

ナウルなどの一部登場しない国もあるが、モナコ(カジノ駅)やバチカン市国(精霊教会駅)のように何らかの形で登場するミニ国家もある。

新ボンビー

今作では2体の新ボンビーが登場。影の薄かった前作のビッグボンビーと違い、いずれも強烈な悪行とインパクトを残している。前作のデストロイ号とは違う意味で賛否両論な存在。

尚、今作のボンビーは過去作のボンビーをブラッシュアップしたものである。

世界旅行ボンビー

過去作のエアプレンボンビーを強化したボンビー。とりついた社長を咥えて世界中のどこかに飛び去り、航空運賃を請求する。エアプレンボンビーと違って目的地周辺や他プレイヤーの周辺に飛ばすこともあるが、2・3回行動をすることもあるためぬかよろこびすることも多い。

と、悪行だけならそこまで強くはないが……。

花魁と鳥を組み合わせた異質な見た目
「あなたと一緒ならどこまでもついていく、例え行き先地獄でも(要約)」といった、ヤンデレとも捉えられる狂気を感じる言動
和風でノリのいい、それでいて狂気を感じるBGM

というフレーバーを含み、強烈なインパクトを与えた。キングボンビーとは違う意味で怖い・不気味。

ばらまきボンビー

過去作のハピネスボンビーを強化したボンビー。とりついた社長の物件・所持金・カードを周辺のマスにばらまく。ばらまかれたアイテムはマスを通ると誰でも回収できる。ただし、他プレイヤーが回収しようとするとばらまきボンビーに近づくことになり、リスクが高い。ばらまかれたアイテムは貧乏神に戻って数ヶ月経つと消失する。

と、悪行だけならそこまで強くはないが……。

マリオネットと偽天使を組み合わせたような不気味な外見
「あなたを天国に導くために資産を捨てるのです(要約)」といった、言葉は通じるが話は通じない言動
エンジェルカード獲得時のジングルに似た、どことなく狂気を感じるBGM

というエッセンスを含み、強烈なインパクトを与えた。こちらもキングボンビーとは違う意味で怖い・不気味。

尚、エンジェルカード(ミカエル状態)がいるとすぐに貧乏神に戻る。

三大イベント・ヒストリーモード

今作の目玉となる、全プレイヤーが対象となる大型イベント。いずれも最長10年続く。

50年以上プレイしてクリアすると、ヒストリーモードとして各イベントを基本としたモードでプレイできる。

伝染病にうちかて！

突然未知のウイルスによる伝染病が世界規模で発生。製薬会社の開発するワクチンを生産して伝染病に対処しよう。目標はワクチン100億本。

このイベントが発生すると、食品・観光物件の収益が入らなくなる。一方、製薬会社を保有しているとワクチン開発を行い、しばらくすると開発に成功する。そうなると毎月ワクチンを生産して収入が得られる。最終的にワクチンを100億本生産すると終了となるが、終了時に一番多くのワクチンを生産したプレイヤーには大金が贈られる。

尚、反ワクチン界隈に見つかった結果「ワクチンは正義という刷り込み」「ワクチンは儲かるという風刺」と言われてしまった。前者はともかく、後者は総資産を増やすゲームのイベントなので仕方ない話ではあるが。

ところで、製薬会社が買えなかったりプレイヤーが反ワクチン派だったりしてワクチン製造が間に合わなかったら人類はどうなるのか？それは自分の目で確かめて欲しい。

救援物資をとどけろ！

世界には戦争・紛争などで困窮している人々がいる。8つの都市に救援物資を届けよう。

といっても、基本的には普段の桃鉄と同じく目的地を目指して進むだけ。救援物資を届けるという名目だがゴール報酬は貰えるし、借金状態なら借金を帳消しにしてもらえる。どちらが助けてるのかわからない

ただし、目的地の周辺には2〜3つのバリケードが設置される。目的地に到着するためのルートが限られる他、目的地までのマス数表示や物件飛びカードなどの距離表示がアテにならないため注意。

8つの都市に救援物資を送るとイベント終了。もっとも多くの都市に救援物資を届けたプレイヤーに大金が贈られる。

IT長者をめざせ！

物件を見ていて不思議に思わないだろうか。世界各地にGoogleやAmazonなどの有名IT企業らしき物件があるが、価格が不自然に安い上に収益率が-10%と悪い。なぜ有名IT企業がこんな仕打ちなのか？

その答えがこのイベントである。このイベントが発生するとIT企業の価格が高騰(2〜15倍)して、収益率が1%になる。イベント開始から10年が経つとイベント終了、その時点で保有しているITの資産価値が一番多い人に大金が贈られる。

尚、イベント発生前もIT企業は臨時収入イベントがあるため、勝っておくのも悪くない。

余談

桃太郎電鉄において"世界"を舞台にした作品は本作が初めてではない。2006年に携帯電話版（フィーチャーフォン）、2010年12月2日にニンテンドーDS対応ソフトで『桃太郎電鉄WORLD（アルファベット表記）』が存在する。

本作の略称にカナ文字の、"桃太郎電鉄ワールド"や"桃鉄ワールド"が用いられているが、過去作と混同しないよう一部注意が必要である。

桃太郎電鉄ワールド〜地球は希望でまわってる!〜単語

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