橿原神宮前駅(かしはらじんぐうまええき)とは、奈良県橿原市にある近畿日本鉄道の駅である。
所在地は奈良県橿原市久米町618。1923年3月に開業。古都に相応しい三角形の屋根を持つ駅舎は、建築家村野藤吾が設計した。村野は近鉄本社の旧社屋も設計している。駅番号のF42は、大阪天王寺と奈良吉野を結ぶ近鉄南大阪線・近鉄吉野線の天王寺駅をF01として42番目の駅という意味である。京都・天理方面と接続する近鉄京都線・近鉄橿原線の駅番号B42は京都駅をB01として42番目の駅ということ。1番から7番ホームまであり、特急から普通まですべての電車が停車する。
駅中央出口から徒歩10分の位置に橿原神宮がある。『日本書紀』によれば橿原は日本建国の地とされ、九州の高千穂からはるばるやってきた神武天皇が畝傍山(うねびやま)のふもとに創建したのが橿原神宮である。近鉄としては特急や急行の停車駅にするのは当然のことで、境内は近鉄が運んだ観光客で賑わうことになる。橿原神宮本殿は国の重要指定文化財で、地元橿原市としては近鉄に期待するところは大きいだろう。
上述したように橿原神宮前駅の開業は1923年の開業であるが、これは初代駅であり現在は存在しない。吉野鉄道(現在の近鉄吉野線)と大阪鉄道(現在の近鉄南大阪線)の接続駅として1929年3月に開業した久米寺駅を改称したのが、現在の橿原神宮前駅なのである。紀元二千六百年記念行事に伴う橿原神宮の拡張工事のために大軌畝傍線(現在の近鉄橿原線)が移設を迫られたため、用地内にあった初代・橿原神宮前駅は廃止されることになり、1939年7月に久米寺駅が橿原神宮駅駅(誤植ではない)に改称された。なお、現駅名の橿原神宮前駅に改称されたのは1970年3月のことである。
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最終更新:2025/12/13(土) 22:00
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