水晶機巧-ハリファイバー 単語


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クリストロンハリファイバー

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水晶機巧-ハリファイバーとは遊戯王OCGに登場するモンスターカードである。
略称は「ハリファイバー」「ハリ」。

概要

水晶機巧-ハリファイバー/Crystron Halqifibrax
リンク・効果モンスター(2022/7/1から禁止カード
リンク2/水属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左下/右下】
チューナーを含むモンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキからレベル3以下のチューナー1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない。
(2):相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにフィールドのこのカードを除外して発動できる。
EXデッキからSモンスターのチューナー1体をS召喚扱いで特殊召喚する。

 2017年11月25日発売のLINK VRAINS PACKで登場。

登場背景

LINK VRAINS PACKが登場した背景には、新マスタールール(2017年3月25日~2020年3月31日)の存在が大きい。
現在のマスタールールと異なり、EXデッキからモンスターは「EXモンスターゾーン」「リンクモンスターのリンク先」にしか召喚出来ないルールとなっていた。即ち、リンクモンスターが無ければ融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラムモンスターは大量展開が不可能となり、EXモンスターに依存する既存テーマの大半が大きな打撃を受けた。
シンクロ召喚の場合、「Sモンスター・チューナー」+「Sモンスター」によるシンクロ召喚(アクセルシンクロ)が困難となっていた。

このことを踏まえ、既存のテーマにも追加のリンクモンスターを実装することで新マスタールールでも戦えるようにしたのがLINK VRAINS PACKシリーズである。

性能

召喚条件は「チューナーを含むモンスター2体」であるため、シンクロ召喚を用いるデッキなら容易に召喚可能だ。その上で(1)の効果によりデッキからSモンスターをリクルートすることが可能。

(2)の効果は自身を除外することでSモンスター(チューナー)をS召喚扱いで特殊召喚する効果で、《フォーミュラ・シンクロン》や《TGワンダー・マジシャン》など相手ターンでアクセルシンクロ可能なモンスターを呼び寄せることが可能。

「リンク2かつ召喚条件が手軽」「EXゾーンにあるモンスターの召喚先が2つに拡張可能」「シンクロ召喚の強化」は当時の環境に大きな影響を与えた。当然、【クリストロン】のみならずシンクロテーマ全般で採用された。

しかし、登場から1年も経たないうちにハリファイバーは【クリストロン】どころかシンクロとは全く関係の無い領域で暴れ回ることとなる。

経歴

登場~制限指定(2019年1月)

ハリファイバーには2つの抜け穴があった。
まず、召喚したチューナーには『この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン効果を発動できない』という制約があるのだが、墓地に送った後なら効果の発動が可能という点。
もう1つはハリファイバー(リンク2)とチューナーでリンク3が出せてしまうという点。

結果、《ファイアウォール・ドラゴン》とVジャンプ2018年1月号の付録に収録された《サモン・ソーサレス》を組み合わせることでリンク召喚の高速展開が可能となってしまった。

中でも凶悪だったのが【植物リンク】。

動画内の13:21~

手札に《マスマティシャン》さえあれば、植物族モンスターを墓地に送りこみ、《トポロジック・ボマー・ドラゴン》と《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》の効果でワンキル可能というコンボが生み出された。それ以外でもやはりハリファイバー、サモン・ソーサレス、ファイアウォール・ドラゴンは大量展開の要として用いられた。

結果、サモン・ソーサレスが登場から1年経たないうちに一発で禁止。ファイアウォール・ドラゴンも翌年1月に禁止(2021年1月エラッタ復帰、7月制限解除)、同時にハリファイバーも制限カードに指定されたことで、大量展開に終止符が打たれた……かに思われた。

ハリダグザ・ハリセレーネ・ハリラドン(2019年11月~2022年6月)

2019年11月にLINK VRAINS PACK3が登場。このパックで登場した《アーティファクト・ダグザ》《神聖魔皇后セレーネ》《幻獣機アウローラドン》はいずれもハリファイバーと相性の良い出張カードとして注目された。

ハリダグザは相手ターンにEXデッキからの特殊召喚を封じるコンボ。
手札消費の多さと相手ターン時の妨害に弱いのが難点だが、成功すればレベル10のSモンスターもおまけで召喚可能。2021年5月に登場したフルール・ド・バロネスが最も強力。

ハリセレーネは魔法使い族モンスターを用いる終盤向けのコンボ。
リンク4の《アクセスコード・トーカー》で相手フィールドを一掃、攻撃力5300で一気にライフを削ることが可能。魔法カードやリンクモンスターを墓地に肥やしやすい【閃刀姫】などで用いられる。

ハリラドンは機械族のシンクロモンスターを主軸とした大量展開コンボ。
前述のバロネスの他《ヴァレルロード・S・ドラゴン》《真竜皇V.F.D》《超雷龍-サンダー・ドラゴン》といった様々な妨害モンスターを複数立てることが可能。
こちらはアウローラドンがTCGで禁止(2022年5月)になったため、同年7月以降国内外で使用出来なくなっている。

これらのコンボが真価を発揮したのは2020年に入ってからで、多くのデッキで出張パーツが組み込まれた。最終的には環境のインフレで大会等からはフェードアウトしていったが、汎用性の枠を越えた「インフラ」カードとして大量展開を主軸とするデッキで採用されていた。

一方、カードプールが異なるマスターデュエルでは健在であり、特にハリラドンはランク戦での使用が目立っている。

ハリクロス(2020年1月~2020年7月)

アクセスコード・トーカーと同時期に、ハリファイバーを禁止に追い込もうと1枚のリンクモンスター(ノーマル)が彗星の如く現れた。その名も《リンクロス》。

リンクロスはリンク2以上のリンクモンスター1体素材とするリンク1モンスターで、素材のマーカーの数だけレベル1のリンクトークンを特殊召喚する。このトークンはリンク召喚の素材に出来ないが、シンクロ召喚の素材にすることが可能。そのため、《幻獣機オライオン》《武力の軍奏》を用いるとフィールドは以下のようになる。

  • リンクロス(リンク1)
  • リンクトークン(☆1)
  • 幻獣機オライオン(☆2・チューナー)
  • 幻獣機トークン(☆3)
  • 武力の軍奏(☆3・チューナー)

忘れがちだが、この時期は捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》と《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が健在。展開の最後にドラグーンを出して相手の戦意を奪うことも可能だった。

ハリダグザ以上の展開力を見せるハリクロスによってハリファイバーが禁止になると思われていたが、禁止になったのはリンクロス。登場から僅か172日で禁止となった。
エクストラモンスターとしては過去最速で歴代5番目。上位4枚はあの【EMEm】【征竜】である。

とはいえ、ハリファイバーは制限のまま。最早公式バリアが張られているのでは……そう思われていた。

そして、時代の終焉へ

2022年7月1日、登場から4年7か月でハリファイバーは禁止となった。

禁止になった理由は諸説あるが、大量展開が理由であれば既に禁止になっていてもおかしくなかった。
可能性として挙げられるのが「デッキの多様性の喪失」「シンクロ召喚の新規展開の為」「2020年1月のルール改訂」が挙げられる。

多様性については言うまでもなく、興行面で見ても新規のシンクロデッキを出すに当たってハリファイバーで悪用される可能性を考慮しなければならない。
そして、マスタールールの実装で融合・シンクロ・エクシーズモンスターはEXデッキからメイン・EXモンスターゾーン両方に召喚可能となった。即ち、ハリファイバーは登場した時の役目を既に終え、専ら高速展開の要として悪用されるしか無かったのだ。

こうしてリンク召喚黎明期に登場し、多くのプレイヤーが世話になったであろうハリファイバーは時代の変化と共に去ることとなった。

関連動画

関連項目

  • 遊戯王OCG
  • 遊戯王OCGカードリスト
  • リンク召喚
  • シンクロ召喚

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