海峡線とは、JR北海道が管理する在来線である。
洞爺丸事故をきっかけに掘削が始まった青函トンネルは整備新幹線計画に基づき新幹線に対応する形で掘削を進めていたが、国鉄の赤字などから整備新幹線計画が一時凍結された。
その後青函トンネルが開通するに伴い、新幹線規格で掘られたトンネルに当面の間は在来線を通す事でトンネルを生かす事となり海峡線が開業した。
区間は中小国~木古内間であり、津軽線・江差線・函館本線と一体となって「津軽海峡線」と呼ばれる事が多い。
また、この海峡線には竜飛海底駅と吉岡海底駅があり、青森側の竜飛海底駅は見学も可能である(北海道側の吉岡海底駅は現在北海道新幹線の工事の関係で見学は不可能)。
元々新幹線規格の在来線(=スーパー特急)である為に北海道新幹線ではこの貴重なインフラを生かす形で海峡線を三線軌化し架線・ATCを新幹線対応へと変更して在来線と共用する形となるが、旅客は新幹線となって在来線は主にJR貨物が利用する事となる予定である。
現在、この区間を通しで走る旅客列車は、特急「スーパー白鳥」「白鳥」と「北斗星」を始めとする寝台特急列車、急行「はまなす」のみである。
青函トンネル開通時から運転された快速「海峡」廃止後は普通列車が存在しないため、特例で津軽線蟹田~木古内間相互利用時のみ普通車自由席に限り乗車券のみで特急に乗車することができる。
そのため青春18きっぷのシーズンになると特急の自由席は非常に混雑する。
また季節列車としてJR北海道のキハ183系5200番台(ノースレインボーエクスプレス)及び6000番台(お座敷列車)
が走行することもある。
但し気動車が青函トンネルを自走することはできないため、津軽海峡線内はED79形電気機関車が牽引する。
開業当初は青函トンネルの開業効果と、同時に開催された青函博の影響もあり、300万人を越える利用者が居たが、近年は160万人程度(平成18年度調べ)であり、利用者の落ち込みが目立っている。
それに対して函館空港の定期旅客便の離発着件数は海峡線開業前よりもむしろ伸びており、JR側の旅客需要の掘り起しが失敗した形となっている。
対して、貨物列車は開業当初より順調に輸送実績を伸ばしてはいたが、海峡線の末端区間(津軽線・江差線)の輸送容量の不足により、開業数年後より頭打ちとなり、輸送実績は以後横ばいとなっている。
また、開業後急増した列車本数の影響による騒音・振動が問題となり、JRは対応に追われる事となった。
| 駅・信号場名 | 備考 |
| 中小国駅 | JR東日本・JR北海道境界駅、JR東日本津軽線接続 ※海峡線は全列車が通過 |
| 新中小国信号場 | JR東日本・JR北海道境界 |
| 津軽今別駅 | 北海道新幹線奥津軽駅(仮称)の計画あり JR東日本津軽線接続(津軽二股駅) |
| 竜飛海底駅 | ここまで青森県 |
| 吉岡海底駅 | ここより北海道 |
| 知内駅 | 1990年新設・北海道新幹線湯の里信号場予定地 |
| 木古内駅 | 江差線接続・北海道新幹線駅併設予定 |
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最終更新:2025/12/13(土) 16:00
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