煮えたぎってきたぜ!とは (ニエタギッテキタゼとは) [単語記事]

煮えたぎってきたぜ!とは、アニメ「遊戯王ZEXAL」で登場した台詞である。

煮えたぎってきた概要

「遊戯王ZEXAL」第50話にて登場した台詞。
WDC決勝大会前夜祭パーティという晴れ舞台の裏で、神代凌牙（シャーク）とⅣとの会話中でシャークが言い放った台詞。Ⅳではなく、シャークが口にしたのである。台詞の発祥を知らない（第50話を見ていない）人が聞いたら、おそらくはこれがシャークの台詞だとは多分思わないのではあるまいか。

かつて予選開始時のシャークは「悔しいでしょうねえ」などと終始Ⅳに言われ放題な有様であったが、遊馬達とのデュエル（接触）を経て次第に自分を見失いかけていた状態から立ち直っており、前夜祭にてⅣと対峙したシャークが意気込みも新たに、彼への挑発をかねて口にした。
逆にⅣはというと「ナンバーズカードの回収、及びDr.フェイカーへの復讐計画における要」として（自分ではなく）シャークを挙げられたなどの事情からトロンに見限られ始めたことで、今度はⅣの方が自分を見失いはじめているという状態で、最初に対峙したときとは完全に立場が逆転している事がわかる。
このとき、庭園の池の水面には闘志を露に対峙するシャークとⅣの両者が波紋で揺れながら映っていた。両者とも壮絶な過去を背負っている（と思われる）だけに、遠くない機会に訪れるであろう2人のデュエルはさぞかし重厚なデュエルが繰り広げられることだろうと、多くの視聴者の間で期待がさらに高まっている。

「燃えたぎってきた」ではなく、「煮えたぎってきた」と言っているが、料理（煮魚煮物、鍋料理など）以外の場では「怒りが煮えたぎる」などという風に用いるのがおそらくは一般的な用法であり、待ち続けたⅣとのリベンジマッチへと赴く彼の内に秘めた闘志を現している台詞といえるだろう。「冷徹・クールに見えても、その内面は誰よりも熱い」という点に関しては前作にあたる「遊戯王5D's」の主人公・不動遊星を彷彿させる部分が見え、彼の流れを汲むポジションなキャラクターとしてそのイメージがより一層定着した感がある。
「みなぎってきた」でも「燃えたぎってきた」でもなく、あえて「煮えたぎってきた」と言うところがシャーク（魚類）らしい。