特別会計とは、特別な会計でのことある。
端的に説明すると日本国の本予算会計とは別に処理される特別な会計である。
主に社会保険のように別途収入のあるものに対応する形で作られており、裏予算とまで呼ばれるほどに膨張していた。同時に国会のチェックが通らないため官僚がやりたい放題とも言われていた、実際に複数の特別会計において天下りのための散財が露見している。その後、行財政改革によって数が減ってきており、一時期は60を越えていた特別会計も2013年現在18までに減少している。
歳出総額は、平成26年度予算で約411.4兆円、ただし会計間相互の重複計上額が多くそれを除いた純計額としては約195.2兆円となる。
この中には、国債償還費等約91.7兆円、社会保障給付費(法律に基づく給付そのものを指し、事務費等は含みません)約58.9兆円、地方交付税交付金等約19.3兆円、財政融資資金への繰入れ約16.6兆円が含まれる。
それらを除くと約8.8兆円。
さらに東日本大震災復興経費約3.0兆円を除くと、実質は約5.8兆円となる。
なお特別会計は必要なものかという端的な疑問であれば日本に特別会計は必要であるとほぼ明言することが出来る。
たとえば自動車損害賠償責任保険(自賠責)、これは自動車安全特別会計で処理されており税金と別立てにすることで安定的に、かつ本予算の予算折衝に振り回されることなく運営できている。このように社会保険で運営される社会保険の類においては専用の会計口座としての特別会計がどうしても必要となるのである。
もっとも一時期のように60を越える特別口座は今後とも不要であることも事実である。
会計名称では末につく特別会計を省略表記
| 会計名称 | 所管官庁 | 補足説明 |
|---|---|---|
| 震災復興 | 復興庁 | 東日本大震の復興専用 |
| 労働保険 | 厚生労働省 | 労働関連の保険の処理 |
| 年金 | 厚生労働省 | 年金保険の処理 |
| 国有林野事業 | 農林水産省 | |
| 農業共済再保険 | 農林水産省 | 再保険のための特別会計 |
| 森林保険 | 農林水産省 | 気象災害と山火事の損害を補償する保険 |
| 漁船再保険及び漁業共済保険 | 農林水産省 | |
| 食料安定供給 | 農林水産省 | |
| 社会資本整備事業 | 国土交通省 | |
| 自動車安全 | 国土交通省 | 自賠責はここで処理されている。 |
| 交付税及び譲与税配付 | 総務省・内閣府 | |
| エネルギー対策 | 経済産業省・環境省・文部科学省 | |
| 貿易再保険 | 経済産業省 | 再保険のための特別会計 |
| 特許 | 経済産業省 | |
| 財政投融資 | 財務省 | |
| 外国為替資金 | 財務省 | |
| 地震再保険 | 財務省 | 再保険のための特別会計 |
| 国債整理基金 | 財務省 |
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/13(土) 08:00
最終更新:2025/12/13(土) 07:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。