秋田藤四郎(刀剣乱舞)とは (アキタトウシロウとは) [単語記事]

秋田藤四郎(刀剣乱舞)とは、刀剣乱舞に登場する刀剣男士(短刀)の一人である。

声：山谷祥生　　絵：タカオカ

秋田藤四郎です。概要が見られてわくわくします。

粟田口吉光作の短刀。藤四郎兄弟のひとり。
長年秘蔵されていたため、外界に疎く何にでも興味を示す。
特技のかくれんぼを駆使して、秘密を集めることも好き。
結果、他の兄弟から忘れられて置いていかれてしまう事も。

（刀剣乱舞絢爛図録より）

桃色の柔らかな髪とお腹を守る丸くて大きな赤い胴鎧、そして白タイツが特徴の短刀男士。
ちなみに粟田口の中で一番小さい(125cm)。

長い間に出る機会がなかった（後述）事もあってか、好奇心旺盛な性格で無邪気な発言が多い。
また遠征や出陣をとても楽しみにしているようで、特に遠征の行き帰りは遠足に行く子供を見送るおかんの気持ちになれる。
主君である審神者にはよく懐いている様子で、内番を真面目にこなしたり、万屋に喜んでついてきてくれる。控えめに言ってとてもかわいい。
一方で戦となると「なにくそ！」「お命貰います！」などの勇敢な台詞が目立ち、一騎打ちともなると「秋田藤四郎が、一騎打ちを申し込む！」と叫ぶ。控えめに言ってとてもかっこいい。

性能面においては、尖った特徴は無い。
機動がやや遅いものの統率、打撃、必殺が短刀平均より高めなので地味に強かったりする。

極ですね……任せてください！

2016年9月14日、小夜左文字(刀剣乱舞)と共に「極（きわめ）」が実装。
（ネタバレにつき反転）華やかな草摺が特徴的な胴丸と兜を纏っており、これは秋田家に伝来する「樫鳥糸肩赤威胴丸」（重要文化財・東京国立博物館所蔵）をモチーフにしている。
修行の前に自由行動を許された秋田は、元主・秋田実季の蟄居先へ赴く。しかし、屋敷の周囲は警備が厳しく、近寄ることも出来ず、一時は召し取られて打ち首になることも覚悟する。
だが、今の主・審神者に教えてもらった折り紙が思いがけない活躍を見せる。思い残したことを叶えた秋田は、審神者に「今度こそずっとおそばでお守りします」と忠義を誓い、修行に励むのだった。
現時点の極において唯一元主と邂逅を果たさずに本丸への帰還を果たしており、他の刀と違い過去に飛ぶことと極の修行が別であることが明記されているなど、謎が多い。

涙を誘わずにはいられない真摯な内容の手紙は必見。

真剣必殺では「主君のもとに帰るんだ……！」と敵に立ち向かっており、審神者の元が帰る場所であるという堅い意思を見せている。
さらに、一騎打ちでは味方を奮い立たせる頼もしい姿もある。子供らしい無邪気な可愛らしさも健在で、好奇心旺盛な台詞が増え、畑当番を任命すると昆虫日記をつけていることがわかる。

性能も大幅に上昇。2016年10月4日現在、極が実装されている刀剣男士の中では生存が59・統率が前田藤四郎極と並び83で2位。極前同様に比較的平均的なステータスではあるものの、昼戦も夜戦もこなせるオールラウンダーとしての運用が可能になった。

へぇ～史実ってこんな風になってるんですね。

粟田口派に属する刀の１口で、粟田口吉光作の短刀。
鎌倉以来続く名跡・安東(秋田)氏であり、豊臣秀吉に仕えた戦国大名・秋田実季（あきたさねすえ）が所有した事からこの名で呼ばれる。
刀帳において語られる「尊い方」とはこの秋田実季の事。

秋田実季は豊臣秀吉の死後は徳川方につき、大阪の陣にも参戦した武将だった。
しかし息子との対立、および戦国大名特有の気骨を嫌った徳川幕府の意向もあり、伊勢朝熊の永松寺草庵に配流、蟄居を命じられてしまう。
以後30年という長きに渡り、閉門された庵で死ぬまで孤独な日々を送るという悲運に見舞われた。
出家して戒名を「凍蚓（とういん）」と名乗ったが、寂しさを紛らわせる為か、あるいは孤独から来る狂気に陥ってか、自分の姿を模して作らせた人形に向かって「凍蚓」と親しく呼びかけて茶や菓子を勧めるなど、本当に生きている友人のように扱ったという。

重要文化財指定を受け、現在は京都国立博物館にて所蔵されている。
2015年12月から開催された特別陳列「刀剣を楽しむ―名物刀を中心に―」においては、同博物館に所蔵される陸奥守吉行の他、宗三左文字、骨喰藤四郎、髭切、膝丸と共に展示され、声優による音声ガイドがついた事で話題を集めた。
（余談だがこの音声ガイドにおいて秋田君は骨喰の事を「骨喰兄さん」と呼んでいる）