結核菌

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結核菌とは、病気の原因となる細菌の一種である。

概要

放線菌目のマイコバクテリウム科マイコバクテリウム属に属する細菌の一つ。他の同属の細菌としてはらい菌（ハンセン病の病原体）や非結核性抗酸菌群などがある。

主に肺に感染して肺炎（肺結核）を起こすが、通常の細菌性肺炎と異なり、脂肪が豊富な結核菌に感染した細胞がドロドロに壊死してチーズ状になり、細胞が結核菌の周りを取り囲むように結節を作るのが特徴である（結核の病名はこれに由来している）。

他の多くの細菌と異なりマクロファージ（免疫細胞）の中で増殖できるという特長を持つ。そのため健康な人が感染しても無症状であることが多いが、高齢化や免疫力低下（エイズ発症）などの要素があると結核菌の活動が活発となり結核を発症することがある。

また、胃酸（胃液）に対する耐性も比較的強いため、小腸や大腸に感染して腸結核を起こすことがある他、肺結核や腸結核を起こした結核菌が血液中に侵入し、結核性髄膜炎や結核性腹膜炎などももっと怖い病気を引き起こすこともある。

時に抗生物質（抗菌薬）に対する耐性を獲得し、多剤耐性結核菌（スーパー結核菌）に変身することがある。

関連項目

• ロベルト・コッホ（発見者）
• 細菌
• 生物学
• 微生物
• 感染症
• 医学記事一覧