艦これアニメ被害者の会 単語


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カンコレアニメヒガイシャノカイ

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ネタバレ注意 本記事及び掲示板には「艦隊これくしょん -艦これ-(アニメ)」についてのネタバレが含まれています。
注意してお読みください。

艦これアニメ被害者の会とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」のアニメ化により被害を受けた艦娘で構成される会派である。主な被害内容はアニメ内での不遇な扱い・キャラ崩壊・問題行動など。
「艦これ」そのものに対する被害者の会ではないので注意のこと。

概要

現在、当被害者の会は次のメンバーを擁する。

  • 扶桑(艦これ)&山城(艦これ)
  • 加賀(艦これ)
  • 足柄(艦これ)
  • 如月(艦これ)
  • 島風(艦これ)
  • 大井(艦これ)&北上(艦これ)
  • 赤城(艦これ)
  • 長門(艦これ)
  • 祥鳳(艦これ)
  • 吹雪(艦これ)
  • 金剛(艦これ)
  • 霧島(艦これ)
  • 隻眼ヲ級
  • 中間棲姫 
     
  • 五月雨(艦これ)

※艦娘の追加・削除に関する議論は掲示板で行われています。
新たに不遇扱い・被害を受けたキャラを提示する際には、掲示板の議論へご参加ください。

放映前:扶桑と山城の場合

彼女らはゲーム版では主人公とされる吹雪の憧れの先輩だった筈が、アニメ化に際してその役を赤城に持っていかれたうえ、声優が同じ藤田咲であること(扶桑の場合は外見上も黒のロングヘアであること)から、ゲーム未プレイの視聴者が誤認しないようにとの理由によるものなのかこっちはそんな事情など知ったこっちゃないが、アニメには登場しない。

実は彼女らはメディアミックスに関してとことん運のない姉妹である。アニメ化以前にもコミック「Side:金剛」にて活躍をしていたのだが、編集部のゴタゴタで作品自体が強制終了されてしまう事態も経験しているのである。しかもそのSide:金剛において、アニメPVの赤城に先立って彼女らの水上スキーが描かれている(ただしSide:金剛とコミカライズ担当のSASAYUKi氏の名誉の為に弁明しておくと、水上スキー以外の描写の迫力はSide:金剛の方が伊達の利いた構図であった。つくづく終了が残念である)。

さらに皮肉なこととして、彼女らが吹雪の憧れの先輩という設定がフィーチャーされたのがそのアニメ発表後というのも報われない。これは相手の吹雪自身がフィーチャーされだしたのがアニメがきっかけという事や、扶桑姉妹が他のキャラと絡む場合は伊勢型の二人か西村艦隊のメンバーとの場合が多い事も関係している。

ただし、アニメに登場しなかったことでキャラ改悪等の憂き目に遭う事もなく、アニメでオミットされた事からようやく吹雪の憧れの先輩という設定が(カッコワライになりかねないものが大多数を占めるが)ファンに浸透したことは幸運なのかもしれない(けど、ヘイトになりかねないのはやはり不幸っぽい?)。

なお、最近(2015年5月)ではBlu-ray/DVDの第3巻CMにて扶桑姉妹がアナウンスを担当した。
2期への出演フラグとなるかは、現時点では不明。

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放映前、主に第5話:加賀の場合

先行公開されたアニメ版加賀のビジュアルに問題があるとの指摘があり、これに関する炎上騒動が起きた。

第5話では当然のように瑞鶴と反目し合っている様子が描写されたうえ、旗艦として出撃したら初戦大破したという不名誉なキャラ付けを受けた。さらに、作画ミスで消えたり両手が右手になったりと酷いことになった。

特に空母キャラ全員に関係する事として「索敵軽視」の傾向があり、座学はいい吹雪を持ち上げる為に無能化されている事が挙げられる。
とはいえ加賀は5話にて吹雪に指摘をされるものの「私まで……」とつぶやいている事から、理解はしつつも吹雪に先を越されたと見る事は一応できるかもしれない(そこまでスタッフが考えているとは到底思えないが、とは付け加えるし、じゃあなんで旗艦時は大爆発してんだよということにもなるが)
尤も11話でも敵地の真ん中で索敵はおろか迎撃機も不備という擁護しようのない失態をしているのでやはり挽回したとは云えない(これは加賀のみならず赤城・飛龍・蒼龍にも責任がある)

ただし、第7話では瑞鶴を含む後輩達を厳しくも優しく見つめる先輩格として描写され、多少は被害緩和なった模様。二次創作でよく描かれるような赤城の取り巻きのお局様ではなく、口下手で寡黙だが意外と情に脆く赤城ほど厳しくなれない描写など、公式でも二次でも見られなかった新鮮な描かれ方もされている。

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第2話、第6話:足柄の場合

原作とキャラがあまりにも違いすぎるだけではなく、その多くが『いじり』の為のモノであった事から、必要以上に視聴者からのヘイトを集める結果となった。

第2話において座学の教官として登場。座学態度の良くない夕立を問い詰めた際、如月に機嫌が悪い理由を「合コン失敗」と流言されたので如月にチョークを投げつけ大破させる。
また、第6話ではカレーイベントのラスボスとして君臨。何事にも全力で挑むのは原作キャラらしいが、「合コン後に泣きながら酔い潰れる」だの「嫁に行かせてあげたい」だの散々な言われようである。さらに同シーンでは必死さのあまり、第六駆逐隊の面々に「死に損ないども」と言い放った。
第3話で如月が轟沈し、第4話冒頭では如月の轟沈にショックを受けた駆逐艦(もちろん六駆も含まれる)達を姉妹と共に気遣うような素振りを見せていたにもかかわらず、である。どう見ても教え子に対しての態度ではない。
※余談だが、なんと4話と6話は同じ脚本家が担当している。わけがわからないよ・・・

原作ゲームの足柄は1にも2にも戦闘で勝つことを考えて提督に報いる事を是としており、「カツ」という言葉に対して究極にゲンを担ぎ、睡眠中に夢の中でも戦い続けるようなバトルジャンキーであり、アニメにおける描写は(放映前から放映中にかけて)カツカレーを扱ったこと以外はほぼ全てファンサイドの二次創作上でしか存在していない。

にもかかわらず、アニメでは原作準拠の個性は一切表現されず、アイデンティティであるはずの戦闘(出撃)の機会すら一度もなく、原作とは似ても似つかないコメディリリーフ面のみが描かれる結果となった。

ついでに元ネタである重巡洋艦の足柄はジャン・コクトー等の西欧人が絶賛している経緯がある事や、終戦間際まで活動していた事からも、むしろ男運に恵まれていた軍艦である。

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第2話、第3話:如月の場合

アニメ第3話にてフラグ乱立のうえ敵艦載機の爆弾一撃で轟沈。

艦これアニメ化決定の際、提督たちは「原作システムをどのように再現するのか」「二次設定は盛り込まれるのか」など、様々な不安と期待を抱いていた。特に轟沈(キャラの永久ロスト、沈んだ艦娘は二度と帰ってこない)に関しては、ゲームをプレイしているユーザーからしてみればひと際デリケートな問題であった。
これらは「好きなキャラが轟沈するのは絶対に嫌だ」と「戦争を背景にした作品なのだから(史実的にも)轟沈はあっていい」という2つの意見に大別されていた。

そして第3話での如月の轟沈、これには前者はもちろんの事、後者の意見を支持する者からも多くの批判が発せられた。なぜそうなったのか?それは、彼らが許容していた(あるいは望んでいた)のはキャラの魅力を十分に発揮した上での轟沈だったからである。

例として同じく3話で死亡した巴マミと比較されることがあるが、あちらは1〜3話の中で十分な活躍とキャラ付けがされた上での退場であった。対する如月の場合はまともな出番があったのは当の3話から。キャラ付け、フラグ立て、退場の全てを1話に押し込む形となり満足な描写がされず中途半端な結果になってしまった。
一応、この轟沈は史実(ウェーク島攻略戦)に基づいたものであったが、ゲーム未プレイの視聴者にしてみれば、ぽっと出の新キャラが急にフラグを立て始め突然退場するという薄っぺらいものとして映ったことだろう。
当然、如月提督を始めとする提督達は深い悲しみを覚えたのだった。

そして直後の第4話は、如月の轟沈はそっちのけでギャグシーンから始まり、如月の轟沈について触れられるのはギャグシーンの後である。楽しい宴会でしたね…

また、後に「艦娘は史実での出来事を夢に見る」という設定が追加され、史実で轟沈したはずの艦娘は如月以外轟沈を回避している。この事から「史実だから仕方がない」という捉え方もできなくなり、「なぜ如月だけ轟沈したのか」という疑問が残ることになった。

第12話では総力を上げて中間棲姫を撃破し、MI作戦は成功に終わった。これで幕引きと思いきや、最後の最後に如月の髪飾りが海に浮かぶカットと「カエシテ…カエシテ…」という謎の声が入り、提督達の間で「中間棲姫(あるいは隻眼の空母ヲ級?)=如月だったのでは?」という疑念が浮上する。悲しみに暮れる提督達に更なる追い打ちをかけたのだった。

元々日常7割と謳っていたアニメでこういった展開にした事を憤る者もいるが、なによりシナリオ構成があまりに雑であった事が批判の多くを占めているのである。
自分の嫁艦が適当な扱いを受け轟沈するのではないか・・・そんなことを想起させる要因にもなってしまっている。

余談だが、本アニメのシリーズ構成を務めた花田十輝氏は『アイドルマスターXENOGLOSSIA』のシリーズ構成も務めている。そこでは登場人物の一人である、如月千早が散々な目に遭っている。他にも花田氏が脚本を務めた『もっと!ときめきメモリアル』のラジオドラマでは、如月未緒というキャラが酷い目に遭っている。如月に何か恨みでもあるのか

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第4話、第6話:島風の場合

島風はいろいろな回に登場しているが、主に第4話での行動が批判の槍玉にあげられることが多い。

島風の「マイペース」という性格を表現するためか、第4話では金剛型四姉妹を待っているときに落ち着きなく飛び回っていたり、与えられた任務を忘れて鎮守府を放浪したり、出撃時には旗艦の金剛を無視して勝手に先頭にたったりという行動が目立ち、全体的に「空気が読めない」「変人」というイメージを植えつけることになった。

特に戦場で競争と称して上官の命令を完全に無視し、身勝手に先頭に立ったことが大きく反感を食らった模様。
軍法会議にかけられてもおかしくないレベルの行為とされている。

彼女が主人公を務める公式作品「つむじ風の少女」でもそういった描写はあるが、周囲からはっきりその素行を非難されている(主に朝潮からだが)のに対して、アニメ版の彼女は4話を除けば、特に咎められる場面が見当たらない。まあこの後の島風は急速に存在感が希薄になったのが要因であるが。

主に第5話:大井の場合

二次創作ネタである「ガチレズ要素」を中途半端に取り込んだ結果、ひたすら北上に絡み、それ以外の時は寄せ付く艦娘達に悪態をつく自己中心的なキャラとして描写される。天気にすら悪態をつくアレっぷりに、「大井」と検索しようとすると予測検索に「うざい」「嫌い」などというネガティブな単語が並び、一部で大井のレズ化の遠因と言われることもあるtwitter二次創作なりきりアカウント「ガチレズ大井bot」が活動を一時期停止するほどのヘイトを稼いだとされる。

それが一度や二度、仏の顔をして三度までならともかく、全12話全てにノルマの如く描写されるのだから彼女に対して「またかよ……」と怒りを通り越して呆れる感覚を抱いた視聴者も多い。

辛うじてレズかどうか曖昧と言えなくもなかった大井のアニメでのレズ表現は、かつて大井にも起こった『公式による特定の二次創作への肩入れ問題』を再認識させ、レズは曖昧だからという言い訳で成り立っていた不文律がアニメによって再度失われた形とも言える。

更に北上以外の周囲に悪態を振りまく「嫌な奴が過ぎる」キャラになってしまっている。あそこまでご熱心に排他的な大井を描くのであれば、3話の睦月と如月の説明程度には描かないと見ている人間にとってはただただフラストレーションが溜まるだけである。流石にあれでは言及が少ないので「考えるな、感じろ」は通用しない。

余談だが、本アニメにおける同型艦は同型艦同士で行動することが多い(川内型・睦月型・暁型など)が、アニメに登場している同型艦の球磨・多摩との絡みはない。

北上の場合

その大井に関連して北上も原作にある自由意志あふれるマイペースな描写は皆無で、暴れ回る大井に対してなされるがままのキャラとしてよく描かれている。俗称『大井のお人形』等々。ちなみに原作ゲームでは職務の放棄を続け暴走を続ける大井を若干強引に職務に復帰させる位のことはしている。

しかし、訓練中の吹雪を見かねて大井を無視して講義を行ったり、第五遊撃部隊時には旗艦である吹雪を守り立てる等、必要最低限ではありつつもよき先輩としての描写もあるにはある。

また8話におけるダイナマイトバディかつ派手な水着もまた原作改変かつ批判の対象となっている。実際にゲームにおける中破から北上はさして立派な胸部装甲は見られない事も批判の理由である。爆弾ってそういうことじゃねーから。

12話においても、北上をよく知る提督達からは酷い改変との指摘があがっている。原作の北上は轟沈時にすら飄々とネタを言ったり、(恐らく)過去のことについても『仕方なかったのかなー』と言い切る程の性格であるにも関わらず、先述の大井にあわせるためか、あっさりとベタすぎる弱みを見せている。

大井と同じく毎回出演ということもあり、被害が少ないとは言えない。

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主に第6話、第8話:赤城の場合

元のゲーム設定にある「吹雪の憧れる先輩」というポジションを扶桑と山城から持っていった。
第1話で一航戦は「数十の深海棲艦に立ち向かい完全勝利した伝説の艦娘」と語られ、これをきっかけに吹雪は赤城に憧れと尊敬の念を抱くようになる。しかし、物語が進むにつれて赤城のキャラ崩壊が進行していくことになる。

第2話では二次創作で目立つ大食いキャラを炸裂し(時報で追加はされたり、フィギュアなどで大食いギミックがあったりするなど半公式化しているが)、早速伝説の一航戦の先輩像が崩壊し始める。これだけならまだマシだったが、第6話では生のジャガイモをつまみ食いして頬張る、8話では大和と一緒に特盛り肉じゃがと大釜一杯のご飯を食べ尽くすなどさらにエスカレート。「大食いキャラ」が強調され続けることになる。

その後の戦闘シーンでもあまり活躍することはなかった・・・というか1話除くと劇中での活躍が入渠してる所でしか把握出来ず(ゲーム未プレイの視聴者からしたら「この人強いの?」としか見えない)上記の大食いのみが強調され「伝説の艦娘」像は虚像になっている感が否めない。

迎えた終盤のMI作戦では、史実での出来事(ミッドウェー海戦で大敗、赤城は雷撃処分)を夢に見たため、赤城は急に弱腰になってしまう。敵の攻撃に戦々恐々としたり「運命には抗えないの…?」と絶望するなど、ただのヘタレキャラとなってしまった。伝説の一航戦とはなんだったのか

更に言えば「やれるだけの事はやった」と言っているが・・・その実、敵地MIで索敵を行わず、あろう事か電探持ちの吹雪と金剛を無線封鎖してる中での連絡係として外し(ゲーム基準だと攻略作戦のメンバーで電探持ちは吹雪改二・金剛改二のみ)、攻略部隊の旗艦でありながら茫然自失で旗艦としての使命を放棄する等、ある意味史実以上の悪手を打ってしまう。ゲームでのAL/MI作戦で「必ず敵の機動部隊は出てくる」と力強く答え、強い意志を示した「一航戦・赤城」とは思えない醜態である。

…にも関わらず、赤城は「吹雪の憧れる先輩」という設定は変わっていない。

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主に第6話:長門の場合

劇中において秘書艦であり、表だって登場しない提督に代わり鎮守府を統括し艦娘に指示を伝える提督代理という重責にある彼女だが、その采配に関して疑問・矛盾が生じている。

・第1話:吹雪が配属された理由「特型駆逐艦はこの先の戦いの鍵になる
→既に特型駆逐艦最終形の暁型(第六駆逐隊)はおろか、史実での吹雪の同僚(第十一駆逐隊)に加えて艦隊型駆逐艦の決定版である陽炎や特型の後継艦と云える朝潮型(第八駆逐隊)、極めつけは最終系かつ最強の水雷戦隊型駆逐艦である島風も既に居る。明らかに矛盾している。
→更に言えば第10話の時点で彼女自身が「特型は特に秀でた点が無い」と答える始末(ゲームでは確かに特型駆逐艦は他の駆逐艦と比較して極端に優れたステータスは無いが)

・第3話:W島攻略作戦の作戦行動
→思惑そのものは二個水雷戦隊での夜戦による奇襲と理に適ってはいるものの、肝心の作戦では夜戦を前提にしているにも関わらずあろうことか真昼間に出撃し敵泊地に進出・当然発見されてしまい戦闘の結果如月を喪失するという愚行を犯してしまった。こういった作戦は普通ならば夜間に目的地付近に到達するように時刻を調整するのが常識であり、間違っても敵制海権下で肉眼で泊地を監視しながら夜を待つようなものではない。(敵制空権下・敵制海権下にある航空支援のない水上艦艇側がどれほど危険かはシブヤン海海戦や坊ヶ岬沖海戦で知っての通り)

・第6話:鎮守府開催のカレー大会で審査員
→辛い物が駄目なのにも関わらず、他に審査員を加えず甘口の第六駆逐隊のカレーに裁定。審査の形をなしてない(まあスタッフは長門のギャップを表現したかったのだろうが)

・第9話:鎮守府が隻眼ヲ級に襲撃された際「手薄な防衛網を突破されたか」
→MO攻略作戦のためとはいえ、そもそも主力である一航戦・二航戦・五航戦・金剛姉妹、哨戒に必要な駆逐艦をごっそりと鎮守府から離れたトラック泊地に置いてる。ヲ級からすれば「攻撃してください」と言わんばかりである

・第10.11話MI作戦実施の際の放送
→本来、陽動を含めた奇襲作戦のはずなのに攻撃目標を大々的に発表する。その上で無線封鎖をする謎対応(第7話で通信暗号が傍受・解析されてる疑いがあるとされていたにも関わらず、情報の管理が杜撰にすぎる)

「提督の命令だから」と擁護も出来なくもないが、それだと彼女は提督の明らかに誤った対応に疑問を感じず(劇中では提督の意図を測りかねる事を陸奥に対して呟いているが)提督に対して助言をしないイエスマンということになってしまう(艦娘=軍人と考えれば、上官に口答えをしないのは当然という見方も出来るが)。
本来の長門は連合艦隊旗艦としての己に誇りを持ち、艦隊決戦の先頭に立つことを矜持とする生粋の武人肌である。にも関わらず、戦闘に携われずにこのようなキャラクターとなっているのは不幸としか言えないだろう。

なお、最終話にてようやく戦闘に参加したものの、
・何故か積極的に殴る蹴るの肉弾戦を展開。原作台詞「殴り合いなら任せておけ」はそういう意味ではないはず
・長門どころかほぼ全ての艦娘が出撃してしまっており「鎮守府の守りは?」という采配に関する疑問が拭えない
・主人公の吹雪や秘密兵器である大和を差し置いて、陸奥とともにトドメの一撃を持っていった
など、素直に活躍を喜んでよいものか迷うような点が多々見受けられた。

第7話:祥鳳の場合

彼女の登場は戦闘シーンではなく、敵の急降下爆撃を受け大破炎上しているシーンであった。この間祥鳳の台詞は一切なく、数秒間映された後にフェードアウト。それ以降は登場しない。

第7話では他の鎮守府や別働隊の存在が示唆されたが、描写不足のためその実態は不明。祥鳳はMO作戦に参加していたようだが、彼女がどの鎮守府に所属していたのか、大破炎上した祥鳳がその後どうなったか、といった安否情報も一切不明である。そのため、祥鳳は「大破炎上(史実の通りであればそのまま沈没)するためだけに登場した」と言っても過言ではない。挙句「炎上祥鳳」というタグまで作られる始末。

ようやく名前が登場してどんな活躍を見せるのかと期待したら、まさかの出落ちである。

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主に第10話:吹雪の場合

アニメ艦これの主人公として抜擢され初期から登場し続けている吹雪。 第1話、吹雪は実戦経験はおろか練度すら全くない状態だった。当然ながら彼女は下手したら命を落としかねない失敗やトラブルを起こしてしまうが、提督から咎められることは一切ない。「秘密兵器である大和を勝手に連れ出す」という軍法会議レベルの問題行動を起こしても、「夕飯用の貝を拾う」というあまりにも軽微な罰で済まされている。

そもそも、なぜ吹雪は鎮守府に呼び出されたのか。その理由が第10話で明らかになる。それは、戦闘の資質や潜在能力をもっているといった戦略的な理由ではなく、提督が「吹雪とケッコンする夢を見た」という何ともお粗末すぎるものであった。この事は吹雪が着任した時点(第1話)で吹雪本人に伝えており(ただし提督がどの程度詳細に伝えたのかは不明のため、「終戦後に生き残っている」という部分しか知らされていない可能性もある)、この言葉が彼女の原動力となっている。また、この事実と問題行動が咎められない理由が直結し、辻褄が合ってしまう。

しかも、彼女を持ち上げるためだけに他のキャラが無能化させられている事も問題に挙がる。特に著しいのは空母の「索敵軽視傾向」にある。座学はできるという設定を生かすためだけに加賀、翔鶴、瑞鶴が索敵のさの字も知らないキャラとなっている事はアニメスタッフが各キャラのファンからヘイトを買うだけでなく、そうせざるを得ない要素となった吹雪にも矛先が向けられている。

第12話で今までの成果が発揮されるかと思いきや、旗艦としての経験や改装した性能はほとんど活かせずに幕引きとなってしまった。上記のような問題行動も目立つが、彼女もまた被害者なのである。

主に第10話:金剛の場合

プラスもマイナスもある例として筆頭に挙げられるであろう。

第4話で初登場して以来、吹雪と絡む場面が増え頼れるお姉さんとしてのキャラが出来上がっていた提督LOVE勢筆頭の金剛。しかし第10話で提督が夢にでたという単純すぎる理由で吹雪を寵愛していることが発覚。つまり自分が愛している提督を妹のように可愛がっていた吹雪に取られてしまったのである。しかも金剛自身はそのことを知らず、12話において再び提督ラブな面を描写されてもピエロにしか見えないという有り様である。

また、提督が消えたことに対して何の描写もなく平然としていた事は、鎮守府の先輩格として後輩を心配させないための身構えとしては理解を示しつつも、せめて誰も見ていないところでは心配をするといった描写があってもよかったのではないかという声もある。

何から何まで描けとは言わないし、何から何まで描けばいいわけではないのは歴史が証明しているが、それでもキャラを立たせるために必要最低限の描写は大事である。この点を言えば、提督が絡まない金剛としての描写はそれなりにできていたとは言える。

もちろん3話のすぐ後にギャグシーンをやらされて視聴者から怒りと呆れと悲しみを買ったのは擁護しにくい。

葬式の途中でお笑い芸人がコントを始めて笑う事を強要されて、終わるとともに喪に服さねばならない」なんて真似は普通の人間には不可能。そんな理不尽な役目を背負わされたキャラでもある。

第12話:霧島の場合

ゲーム版とアニメ版の性格・設定の乖離・矛盾等が問題となっている。

ゲーム版霧島は自ら「艦隊の頭脳」を称する理知的な印象のキャラであるが、4話では姉妹達の起こす乱痴気騒ぎに特に異論を唱えることなく加わっており、あまり理知的とは言えない姿を晒してしまった。

また、メガネに関する設定として、ゲーム版に「フタフタマルマル。司令!?メガネを取ったら私、戦えませんっ!」という時報ボイスが実装されている。しかし第12話の戦闘シーンにおいて、霧島が自らメガネを外して砲撃するシーンが描写された。

これは単純な設定の矛盾もさることながら、
4話でメガネが支援システムのような、戦闘に関する機能を持っていることが描かれていた
・アニメ内に大量の原作台詞が採用されていたにも関わらず、よりにもよって原作台詞に基づく設定を無視した
・上記2点を含め「メガネを外して砲撃する必要性」が一切説明されず、外す前と後の砲撃にも特に違いは無かった

上記のような問題点により「製作サイドはゲーム版の設定を把握していない、あるいは軽視しているのでは?」という疑念を呼ぶことになった。

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第12話:隻眼ヲ級の場合

敵キャラクターである深海棲艦の中でもトップクラスに人気の高い空母ヲ級。隻眼ヲ級と呼ばれる個体は7話で初登場した。元々は普通の空母ヲ級だったが戦闘中に吹雪の砲撃を左目に受け隻眼となる。その直後大井・北上がヲ級に向けて魚雷を放つが重巡リ級に庇われリ級は轟沈、ヲ級は悔しげな表情を浮かべ撤退する。また9話で青いオーラを纏って再登場し、鎮守府を直接爆撃するなど、ストーリーの中核に位置するキャラクターのように見えた。視聴者の間でも「最終話で吹雪と隻眼ヲ級が直接対決するのではないか」と予想されていたが…その予想は的中した。微妙な形で。

最終話終盤、敵機動部隊を倒せば無限に回復する飛行場姫(中間棲姫)の再生を止められるという状況で登場。隻眼ヲ級に随伴する敵艦を金剛が撃沈し、ついに吹雪は一対一で隻眼ヲ級に立ち向かう。両者対峙し睨み合い…吹雪が魚雷を発射!…が、そこで画面は切り替わり長門の横顔アップ。ドカーン!夕立「空母、撃沈したっぽーい!」 そう、隻眼ヲ級は画面外であっさりと轟沈したのである。敵側の重要人物のような印象があっただけに、まさか画面の外で沈められるとは誰も考えてはいなかっただろう。BD版では戦闘・轟沈シーンを追加してあげて!お願いだから!

第12話:中間棲姫の場合

最終話の12話にて突如登場。なんとモデルが全く異なり、当然プレイヤーからは別人だと考えられていた飛行場姫が、中間棲姫へと変形したのである。2人のモデルを考えればこの変形は滅茶苦茶なものであり、そのためファンから非難の声が生じた。また原作でのキャラ・性格も大きく異なる2人のため、二次創作等で別人として楽しんでいたファン達は、複雑な思いを抱くこととなった。
更に声優が原作で川澄綾子さんと明記されていたのにも関わらず、アニメでは飛行場姫からの続投で榊原良子さんが演じることとなった。

だがここまでのアニメ仕様は全くの序の口だと言っていい。

原作では「誘爆シテ沈ンデイケ」といった高圧的なセリフや、「捉エテイルワ」「ソレコソ慢心ネ」といった落ち着いたセリフがあり、高圧的ながらも冷静沈着な印象を受ける。またデザインも美しいものであるため、敵ながらファンも一定数存在していた。

にも関わらず、アニメでは原作のセリフは皆無で、ほぼ呻き声をあげているだけであったため、知性といったものが感じられず、原作と比べて魅力が著しく損なわれていると言っても過言では無かった。

正直、見た目が中間棲姫に似ているだけのオリジナルキャラと考えたほうが、納得できるレベルの改変ぶりである。
 
また随伴艦が無事な限りは、損傷しても再生するという設定が付加され、腕がふっ飛んだり、腹に穴があいたり、火傷をしても瞬時に再生するなど、艦娘の負傷描写と比べ、全く容赦の無い惨い描写がされ続けた。(更にこの時には悲痛な呻き声つきである…)

そして極めつけはその最期である。まるで実際の艦艇や基地のように、内部(体内)からいくつもの爆発が起こり、それらの爆発によって胴体のあちこちが膨れ上がり、最後は破裂して爆散するという、まるで北斗神拳でトドメを刺されたかのような、極めて惨たらしい最期を遂げさせられたのである。
ここまで凄惨な最期を遂げたのは作中で中間棲姫だけであり、敵とはいえファンも存在する女性キャラへのこの仕打ちに、気分の悪くなった視聴者も多いことだろう。

一ファンの願いとしては、せめてこの埋め合わせに、今後は公式グッズ等で優遇するくらいはしてあげて欲しいものである。

BD版第1巻:五月雨の場合

TV放送版第2話の背景に登場していたが、BD版の一部シーンでは背景から消えてしまっている。
周辺にいた他のキャラは立ち位置が修正される程度だったが、五月雨だけ跡形もなく消えている。前後のシーンでは何事も無く登場しているので、立ち位置修正時の配置忘れが原因と思われる。ちなみに五月雨は消えたものの、同シーンの作画ミスは修正されていない。
参考→https://pbs.twimg.com/media/CBAcXskUIAA-Hvm.jpg
アニメのTV放送が終了し、これ以上の被害は出ないと思われた矢先の出来事だった。

しかし、「アニメに出ないという事はむしろ幸運なのでは」と批判者なら思いがちだが、終盤に絶対に消されないであろうシーンがあるため、救済し損ねたともいえるかもしれない。

総評

これらを要約すると、

  • 単純にシナリオ構成が雑過ぎる
  • さらにキャラの改変・崩壊などもそこから起因しているものがほとんどである
  • 二次設定の取り入れなど、公式側からのファンへの歩み寄りなどが悉く裏目に出てしまっている

と、なる。端的に言ってしまえば多くの視聴者が見たがっていたものと剥離が生じてしまっているのである。
特にキャラ関連はキャラクター人気が総じて高い「艦これ」において致命的な問題であるといえる。

アニメ放映の余波

2015年3月28日から2015年4月4日まで「艦隊これくしょん -艦これ-(アニメ)」の記事掲示板への書き込みにプレミアム規制がかけられた。(この時点でTV版は最終話まで放映済み)

記事掲示板の規制は、批評コメントと荒らしが同時に殺到している最中に行われたため、正確な規制理由は不明だが見方次第では「運営側による騒動の把握・言論統制では?」とも解釈できる。
結果として行き場を失った不満が艦これ関連の各記事に流れる事態となった。

留意点

上述のような、キャラの設定改変・不遇扱いなどに多くの批判が殺到しているが、これらは飽くまで「解釈・受け取り方」の一つであり、純粋にこのアニメを楽しむファンを叩いて良い理由にはならない。無論、キャラクターを演じた声優陣や「艦これ」の二次創作作者にも落ち度はない。

また、「アニメに出なかったから被害者」「アニメに出たから被害者」と短絡的にキャラクターを被害者扱いするのではなく、「被害者」として扱う以上、第三者から見ても理解を得られるような主張を心がけていただきたい。

関連項目

  • 艦隊これくしょん~艦これ~
  • 艦隊これくしょん -艦これ-(アニメ)
  • 嫁のロシアンルーレット

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