藤子不二雄Ⓐとは、日本の男性漫画家である。
なお、ⒶがUnicodeに相当するため、タグは「藤子不二雄A」が使われている。
1933年3月10日生まれ。富山県氷見市出身。本名は安孫子素雄。藤本弘(藤子・F・不二雄)と共に藤子不二雄名義で活動。
「忍者ハットリくん」、「プロゴルファー猿」、「怪物くん」などの名作を世に出した。中でも、氏が第二次大戦中から漫画家に至り大成するまでを描いた自伝漫画「まんが道」は「愛…知りそめし頃に…」として現在も連載中であり、氏のライフワークとなっている。
1987年、表現技法の違いに加えて各々が独立しても問題がなくなったため、藤本とのコンビを解消し、以降は「藤子不二雄Ⓐ」名義で単独活動をしている。2008年には長年の漫画界への功績が称えられ、旭日小綬章受章を受賞した。
いわゆる「黒い藤子不二雄」であり、氏が単独で手掛けた作品には少なからずブラックユーモアや人間社会の不条理などを盛り込んでいる。特に読切短編にその黒さが表れており、土人・食人・拷問・虐殺・人種差別・衝動殺人・精神分裂症などなんでもありであった。あまりにもこれら描写がガロすぎたため、後に短編集として収録する際にこれら描写が徹底的に削除されたほどである。
これの黒さは氏が手掛けた漫画のそこかしこに現れており、氏独特の「感情の薄い顔」とあわさって黒い底流をなしているといえる。
一方で笑ゥせぇるすまん執筆時に感じた「登場人物を不幸にする等のアイディア」を思い付く事がまるで自身が喪黒福造になっていくような感覚を覚えた結果、喪黒の弟が客を幸せに導くという関連作品『喪黒福次郎の仕事』を手掛けたり、自身の趣味である世界中の珍品を取り入れつつダークヒーローが活躍する『ブラック商会変奇郎』といったブラックユーモア一辺倒に限らない作品もある。
また、まんが道・愛…知りそめし頃に…において登場するトキワ荘時代からの仲間等の人物が登場する場合、実は目の描きわけをしている。存命者は瞳がある描写であるが、すでにこの世を去った人物の目は黒のみで描かれている。
そして氏の危うさが極端に際立ちすぎて、ただでさえ問題描写を削りまくった短編集でもさらに未収録扱いとなった回がこれである。
2浪して精神をすり減らした学生が重度の妄想症(精神分裂病)にかかり、自身の脳内で繰り広げられる花火祭りを幻視していく…。
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最終更新:2025/12/21(日) 10:00
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