なお、タグには入力のより簡単な「藤子不二雄A」が主に使われている。
1934年3月10日生まれ。富山県氷見市出身。本名は安孫子素雄。藤本弘(藤子・F・不二雄)と共に「藤子不二雄」名義で活動。
『忍者ハットリくん』、『プロゴルファー猿』、『怪物くん』などの名作を世に出した。中でも、氏が第二次大戦中から漫画家に至り大成するまでを描いた自伝漫画『まんが道』は、1970年の「あすなろ編」連載に始まり、2013年4月に最終編『愛…しりそめし頃に…』が完結を迎えるまでの約43年間、掲載誌を変えながら連載される大長編となり、氏のライフワークとなっていた。
1987年、表現技法の違いに加えて各々が独立しても問題がなくなったため、藤本とのコンビを解消し、以降は「藤子不二雄Ⓐ」名義で単独活動を行った。2008年には長年の漫画界への功績が称えられ、旭日小綬章受章を受賞した。
いわゆる「黒い藤子不二雄」であり、氏が単独で手掛けた作品には少なからずブラックユーモアや人間社会の不条理などを盛り込んでいる。特に読切短編にその黒さが表れており、土人・食人・拷問・虐殺・人種差別・衝動殺人・精神分裂症などなんでもありであった。あまりにもこれら描写がガロすぎたため、後に短編集として収録する際にこれら描写が徹底的に削除されたほどである(例えばジュニア~ヤングアダルト層にヒットした『魔太郎がくる!!』は「藤子不二雄ランド」収録時には全133話のうち約1/4が展開・セリフ等に大小の修正が行われ、1/5弱が欠番扱いの未収録になった)。
これの黒さは氏が手掛けた漫画のそこかしこに現れており、氏独特の「感情の薄い顔」とあわさって黒い底流をなしているといえる。
一方で『笑ゥせぇるすまん』執筆時に感じた「登場人物を不幸にする等のアイディア」を思い付く事がまるで自身が喪黒福造になっていくような感覚を覚えた結果、喪黒の弟が客を幸せに導くという関連作品『喪黒福次郎の仕事』を手掛けたり、自身の趣味である世界中の珍品を取り入れつつダークヒーローが活躍する『ブラック商会変奇郎』といったブラックユーモア一辺倒に限らない作品もある。
2022年4月7日、自宅の敷地で倒れている所を発見され、通報を受けて駆け付けた警察により死亡が確認された。88歳没。「ジャンプスクエア」2015年12月号を最後に休載状態であったエッセイ漫画『PARマンの情熱的な日々』が、氏の遺作となった。
太字は大百科に記事があるもの。
そして氏の危うさが極端に際立ちすぎて、ただでさえ問題描写を削りまくった短編集でもさらに未収録扱いとなった回がこれである。
2浪して精神をすり減らした学生が重度の妄想症(精神分裂病)にかかり、自身の脳内で繰り広げられる花火祭りを幻視していく…。
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最終更新:2024/11/25(月) 00:00
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