蘇州夜曲とは、映画『支那の夜』の劇中歌および主題歌である。
概要
1940年の映画である『支那の夜』に使用された曲である。映画出演している女優「李香蘭」の歌唱を前提に作られた曲であるが、レコード会社の契約上の問題により最初に収録が行われたのは「渡辺はま子」という歌手だった。
戦後になってから李香蘭本人による収録も行われている。
現在でも多くのアーティスト・歌手達によってカバーされ続ける名曲の一つである。
カバーした歌手
※Wikipediaより大まかに抜粋
- 女性カバー
- 美空ひばり(1963年)
- 石川さゆり(2001年)
- 平原綾香(2003年)
- 夏川りみ(2007年)
- 八代亜紀(2007年)
- KOKIA(2008年)
- 島谷ひとみ(2012年)
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- 男性カバー
- ASKA(1988年)
- 奥田民生(1993年)
- 小田和正(2007年)
- 桑田佳祐(2010年 ※ラジオのみで収録なし)
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その他
- 李香蘭(りこうらん/リ・シャンラン)について
- 1940年代を代表する「満洲映畫協會」専属の中国女優である。『支那の夜』に出演したことで同胞(中国人)を侮辱した映画に協力したとして批判を浴び、第二次世界大戦後は中国を国外追放される。
- (以下反転→)実は日中戦争以前に中国入りした在中日本人であり、日本人であることをカミングアウトできなくなったまま活動していた女優であった。戦後は売国奴と見なされ裁判にかけられるも、純血の日本人であることが証明されたことで売国奴の同胞を罰するこの法廷からは除外され無罪となる。日中戦争のプロパガンダ映画に協力した事を謝罪し、国外追放という処分のみで済まされた。
- 支那の夜
- 1940年に中国側企業の協力を得て制作された日本映画。映画以外にも同じ「支那の夜」という楽曲があり、この映画は、その曲のヒットをうけて作られたものである。
- 日本人の男性と中国人の女性が恋に落ちるが最後は悲恋に終わるというストーリーであるが、評価としては賛否両論である。中国人からは「中国人を侮辱している」ということで批判を浴び、日本人からも「支那娘に惚れるなど不忠不義の所業」ということで批判を浴びていた。しかし日本人・中国人どちらも劇場に行ってこの映画を見ている者がいるので全く不評というわけではないようである。
- 李香蘭が「日中戦争プロパガンダ映画に協力した」ということで謝罪したのはこの映画のことである。しかし、当時軍国主義だった日本で軍の検閲が入ったにも関わらず、「国策に沿っていない」ということで当の日本軍から批判されていたのだから、プロパガンダ映画というわけではなく単純に恋愛系の娯楽映画であろう(日本人と中国人の美に対する感覚および文化的背景の違いが誤解を生んだものではないかと思われる)
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