豚インフルエンザ

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豚インフルエンザとは、ブタが感染する流行性感冒(インフルエンザ)である。

概要

通常ヒトが感染することはないが、ブタと長時間接触しているヒトの場合感染する可能性がある。
さらにそこからウイルスが変異した場合ヒトからヒトへ感染する新型インフルエンザとなる可能性がある。
ヒトの感染時の症状は一般的なインフルエンザと同等とされている。

呼吸器のみで増殖するので、感染した豚の食用部分がウイルスに汚染されることはない。
その上インフルエンザウイルスは熱に弱いので、万が一汚染された豚肉を食べてもきちんと火が通っていれば感染することはない。豚丼うめぇ。

インフルエンザA型(H1N1)について

2009年4月にメキシコで発見された、人-人感染する変異型が世界各国にひろまりつつある。
パンデミックはもはや秒読み段階だ。

2009年4月30日夕方、ロサンゼルスから成田へ帰国した乗客からA型インフルエンザの陽性反応が出たが、検査の結果季節性のインフルエンザと判明した。同日夜、カナダから帰国していた横浜市の男子高校生が疑いありで収容されたが、こちらも季節性のインフルエンザだと判明した。

この変異型は当初「豚インフルエンザ」の名前で報道されてきたが、

・人-人感染しない通常の豚インフルエンザと混同しやすく、混乱の原因になる。
・人-人感染する、つまり人の病気であることが確定したため、「本来は豚の病気」という印象の名前は豚肉産業への風評被害を大きくするだけで好ましくない。
・豚はユダヤ教・イスラム教で不浄とされる動物なので、両教徒の間で過剰な不安が広まったり、感染者が宗教的な差別をうける恐れがある。
・このウイルスのRNAを解析した結果、豚インフルエンザに比較的近いものの、ヒト・鳥のインフルエンザのRNAも混ざっていることが判明した。

などの理由から、「メキシコかぜ」「北米かぜ」「北米インフルエンザ」などと独自に言い換えたり、名称の変更を求める動きが強くなった。
これを受けて、2009年5月1日、WHOはこの病気を「インフルエンザA型(H1N1)」と呼称することを決定した。

外から帰ったらうがい手洗いを忘れずに。人の多い場所に行くときはマスクを着用。
基本的な予防策だがこれが重要になる。

ちなみに現在は通常のインフルエンザも流行しているので注意が必要である。

自分自身にインフルエンザに酷似した症状が出た場合、
直接病院には行かず厚生労働省の相談窓口や最寄りの保健所に電話すること（院内感染を防ぐため）。
各都道府県が設置している発熱外来で診察を受けることになる。

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関連項目

• 新型インフルエンザ
• WHO
• パンデミック

関連リンク

• 国立感染症研究所 感染症情報センター＜ブタインフルエンザ＞：最新情報やQ&Aなど