銀装騎攻オーディアンとは、2000年にWOWOWにて放送されたロボットアニメである。
監督は大張正己(「超重神グラヴィオン」シリーズ監督他)。スパロボに参戦…はしていない。残念なことに。
参戦できない件については、最近大張監督がtwitter上で参戦させたい旨の発言と共に
(経緯は不明だが)当時の美術設定以外の生設定が紛失して困っている事を明かした為、この節が濃厚となっている。
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高校を中退し、漫然と日々を過ごす主人公「哉生優」はある日、先輩の「橘了」から沖縄にある米軍兵士養成機関「IMO」への入隊を誘われる。
入隊後、第18実戦待機チームの一員となった優。戦場に赴いた優を待っていた運命とは?
王道的なロボットものをベースに、
「リアルロボット」と「スーパーロボット」というジャンルの融合というある意味新しいテーマを開拓した意欲作。
前半主役機は素敵なリアルロボット「ドラゴンファング」が、
後半主役機はウドの大木スーパーロボット「オーディアン」が登場する一粒で二度おいしい作品…のはず。
他の大張作品の例に漏れず、本作も同じくおっぱい盛り沢山であること…以外にも
往来の大張氏の参加作品のセルフパロディが多く見られる(AIC作品等)
また、先行しつつも同時進行であった『超神姫ダンガイザー3』とは共通点が多く存在する。
間違ってもドラゴンファングのことを「ドラグナー」などとは言ってはいけない。(大張的な意味で
@哉生 優 (かななせ ゆう) CV:川田紳司
主人公。17歳、178cm。
高校を中退し荒れた生き方をしていたが先輩の橘に誘われI.M.Oに入隊。
しかしその入隊も出生の秘密から仕組まれていたことであり作中で起きる騒動の中心人物として戦いを強制されていく。
時代劇が好きらしい。
因みに声を演じる川田は本作がデビュー作。故に映像特典では毎回ゲスト(というか先輩声優)にダメ出しを喰らっている。
@ウォルフ・エリクマイヤー CV:三木眞一郎
18歳、180cm、ドイツ人。
優と同じ第十八実戦待機チームメンバー。紳士で仲間想いな超優等生。リムヒューガンの操務科に所属し成績は優秀。
後ろから襲ってきた敵機を撃退したエピソードから同期からは後ろ手のウォルフと名づけられている。本人は照れ隠しか偶然と述べている。
ナンナに惚れているが女性への押しが強くないため告白できずにいた。
後半リメイカーとして本来の姿に覚醒、敵となる。
@藍原 ナンナ (あいはら なんな) CV:榎本温子
優の幼馴染でありチームメイト。リム・ヒューガンの設計科に所属し成績は優秀。明るく気さくなタイプ。父はI.M.Oの最高責任者。
設定からいかにも本作の正ヒロインと認知されがちだが、優とキスしたと思えば逆にタコ殴りにし、最終的にはウォルフとくっつくなど、稀にみる超フラグブレイカー。
@ネル・マクマハウゼン CV:池澤春菜
一応16歳でドイツ人ということになっている。162cm。
謎多き優のチームメイト。口数が少ないこれまた綾波キャラ…と思われがちだが、実際は結構小悪魔キャラかつ陽気な一面も見せる。次回予告でもお馴染み。猫フィールドを展開できる。
後半はナンナの出番削減に乗じてよっぽどヒロインなポジションに。しかし彼女もまた秘密を抱えている存在であり変貌し離反する。おっぱい要員その1。
@哉生 香織 (かななせ かおり) CV:桑島法子
23歳、168cm。
優達の上官。険しい顔つきをし口調のきつい女性。いつも厳しく当たる。
優と同じ苗字なのにはわけがある。優をI.M.Oに引き入れる他裏で色々と工作をしている。
髪が伸びたり縮んだりする。おっぱい要員その2。
@鎬臣 麗子 (しのみ れいこ) CV:根谷美智子
23歳、160cm。
優達の上官。香織とは違い面倒見のよいお姉さんタイプ。幼少時に香織と同じ所で育ったため仲が良い。
これまた過去に秘密が… おっぱい要員その3。
@オロ CV:矢尾一樹
凄腕で超有名な賞金稼ぎ。
自ら作り上げたセイムセイムというリム・ヒューガンを操る。
香織や麗子とは過去に接点がある。
コミックスで主人公を張った。
え゛?これだけじゃあよく分からないって?詳しい設定はwikipediaを参照されたし。
…と言いたいところだが実は本項がニコニコ大百科に作成された当時
本作のwikipediaでの非充実っぷりは半端なかったのである(あらすじ、スタッフ、放送リストのみ等)
お陰で「オーディアン」でググると一時期本項がトップに表示されるなど悲壮感極まりない事態も招いたのである。
本作が再評価される機会が再び訪れるのを願うばかりである。
@I.M.O
日本政府が米国の圧力に負けて千葉県木更津市に建設したリムヒューガン運用のための士官学校みたいなもの。
@電位再生計画
電子情報として生命を構築するという計画。要はPC上に人間を再生できる。
@再生(リメイク)
上記再生計画で肉体の一部か全部を再構築すること。
@再生人(リメイカー)
上記再生計画で生まれた人間。
@導きの剣(スクルラッド)
中近東の発展途上国が連合して作り出した軍事共同体。
米国をはじめとした先進国側と軍事的に敵対している。
@銅の血盟団
スクルラッドに呼応するテロ集団。
名前の銅は発足当時の米大統領の失言からきている。
@可変磁場制御量子(マグネタイト・レート・クォンタム)
あらゆる磁場に反作用する効果がありリム・ヒューガンのバランサーに応用される。
@永続相対反動物質(アブサルート・アクティブ・フォース)
反陽素子の集合体。一度力を加えてやれば理論上は半永久的に可動する特性を持ちリム・ヒューガンの主エネルギーとして使用されているが実際は老化がおきるため補充が必要。
@リム・ヒューガンの操縦方法
完全手動のハンドリング、脊髄反射コネクターを通して操縦桿での操作をより正確なものへと変えるマニュピレート、脊髄反射コネクターのみで動かすトレーシングがある。普通はマニュピレートで行われる。
ちなみに作中6話では隊長がマニュピレートで動こうとせずに飛んで逃げろと指示していた。うん?
@3Aナイフ
リム・ヒューガンの一般的な接近戦用兵器。AAフォースを纏って使う。なんか特性上刺すのは得意だが斬るのには向いていないとまとめられている。
@ドラゴンファング
優が搭乗するリム・ヒューガン。和名は龍牙。前衛の任務を主とした機体。準機だが実機にせまる性能を持つ。
メイン武装はアサルトライフル H&K M117。左腕の甲にはドラゴンネイルと呼ばれる刃物が内蔵され使用時には飛び出す。左腕に磁気フィールドを発生させるシールドをつけることができジルとミルとの戦いで使用された。その他リニア・キャノンを携行して使用したこともある。
後半はスーパーロボット"オーディアン"の内部に格納されこれを操縦する。
デザインはドラグナーそのもの。
一部ではイーグルネイル=鷲爪(しゅうか)と記載されていた。
@デスペラード
ウォルフが搭乗するリム・ヒューガン。和名は無頼。骸骨や甲冑を想起させるデザインをしている。ウォルフの万能っぷりからあまりそんな印象を受けないが長距離戦でこそ真価を発揮する機体。
6話では野戦バージョンとしてやや骨太になった。設定画では量産型とされる機体も存在し1話で共に出撃した2機が近い姿をしている。
主な武装は両腕に内蔵された機関銃、刃物、肩部に内蔵されたリニア・キャノン。内蔵されたワイヤーを伸ばし相手の機体を転倒させたこともある。
オープニングでは毎回両腕を交差させ左右に機関銃を撃つという特徴的なポーズを披露しており6話において実戦でも使われた。しかし敵に挟まれた状態で足を止め安定しない射撃をし続けるのは無謀なのであまり使い道がなさそうである。
@サザンショット
ナンナの搭乗するリム・ヒューガン。ネルが乗ったこともある。和名は南撃。準機だがウォルフにいわせると回機に分類されてもおかしくない。ナンナからの愛称はみなみちゃん。
主な武装は銃。
ドームを連想させる円環状のセンサーが肩周りについている。その外見通り情報処理に優れた機体。
@スカイリッパー
ネルの搭乗するリム・ヒューガン。和名は蒼斬。
主な武装は銃。
細身の姿からわかるように機動性に優れた機体。しかし装甲を犠牲にしているため防御力が低い。
@セイムセイム
オロが搭乗するリム・ヒューガン。まともな出番は20話と23話と24話とかなり終盤。
多彩な武装を有しており、ハンドガン、ミサイル、くっつけて投げつけることでブーメランのように斬りつけることのできるツインランサー、そして覆うことで透過迷彩を機体に施すマントがある。
コミックスではワイヤーも使用されている。機体にセラミックフェザーというものもついていたがこれがどういったものであるのか、迷彩マントと同じものであるのかなどかは不明。
一般的なリムヒューガンと違いオロにより完全なマニュアルで動かされているとのこと。せっかく人格をもったコンピュータであるルーファスがいるのだから彼による支援はないのだろうか。あとマントで機体を覆って透明になったのは最初の一回だけであとは急に消えている。毎回マントで覆う動作を入れると作画の負担が増すからであろう。他にアブソリュートアクティブフォースなしに空中で自在な動きを見せているのはどういうこっちゃ。
@ショーティ
スクルラッドが使用する旧式のリム・ヒューガン。四本足で移動する。中国戦線に大量投入されており優たちと交戦した。主な出番は6話。
名称はその容姿からきている。shorty?四本脚で歩行する。右手指は人間と同じような形状だが左手は洗濯ばさみのような形状。
細かい部分は把握しづらいが確認できた武装は機体正面に内蔵されている銃、そして左肩部の鉄骨を射出する機構である。設定では右肩部は小型ミサイルポッドとなっている。ただ微妙に異なっている機体もいるように見える。
多脚での正直な歩行で速力や旋回はそこそこ、装甲は普通(=薄い)、鉄骨を高々と射出する、跳躍とひねりが可能、と技術レベルで考えるとそれなりに高いものがあると思われる。しかし舞台が森の中に移って白兵戦が始まると被弾を恐れず正面から向かっていくわりにろくに攻撃も回避もせずI.M.Oのメンバーに撃墜されていった。さすがにこれは絵的にどうかと思う。スタッフの息切れだろうか。
本作は、前述のテーマを盛り込んだ内容として、
前半は「リアルロボット」的な戦争、紛争介入をメインに、
後半は「スーパーロボット」的な巨大ロボット戦、哲学的描写、難解な内容をメインに展開していったが、
作品としての知名度は(時代が時代だけにWOWOW作品としても)地味な結果に終わった。
理由としては同じく同年のWOWOWにてGONZO製作のロボットアニメ、
『ヴァンドレッド』に隠れがちだったこともあるのだが、
その北欧神話をネタにした設定、特に後半からの様々な描写から
放送当初からエヴァンゲリオンに影響されていることを指摘され、
当時開設されていた公式サイトの掲示板も(時代が時代だっただけに)荒れに荒れ、賛否が別れていた。
終盤登場した一部のキャラクターが、数回程度の登場だったにも関わらず重要な役割を負っていたり、
説明不足な専門用語が多分に使われていたことで内容も若干解釈しづらかった、とも言われる。
というかぶっちゃけこの記事作成者も内容全部分かってるかと問われると(ry
ただ、個性豊かなキャラクターや、
前半のハードな紛争体験、作画の質、まだ緩やかだったストーリー展開など評価するべき部分もある。
故に、前半は良かったと評価されることが多い。大張作品的に見れば珍しいと言えなくもない内容である。
本作のオープニングテーマ「侵略-the Chariots VII-」は
その独特な歌唱力(笑)から、色んな意味で人気かつ一部で有名である。
その名の通り中毒性があるので視聴には十分注意されたし。
しかしTV版、Full版では歌い方が若干異なる。
TV版の方がその歌唱力(笑)は高めである。
一方でEDテーマも、そこそこ人気があるようだ。
本作はニコニコ動画で全話視聴することができる。
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最終更新:2025/12/15(月) 07:00
最終更新:2025/12/15(月) 07:00
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