零の軌跡とは、日本ファルコムから発売されたRPGである。
正式タイトルは『英雄伝説 零の軌跡』。
PSPで、2010年9月30日に発売。
英雄伝説シリーズの第七作目。
空の軌跡シリーズの正統な続編でもある。
『英雄伝説VI 空の軌跡』と世界観を共有しており、「空の軌跡」がリベール王国を舞台にしていたのに対し、今作ではクロスベル自治州を舞台としている。
メインの登場人物も一新しており、警察組織に所属する少年達が物語の中心になっている。
エレボニア帝国とカルバード共和国の狭間に位置し、かつては両大国による領土争いの対象とされていたが現在では自治州として成立し、中心地であるクロスベル市は巨大貿易都市となるまでに成長を遂げた。
帝国と共和国を結ぶ大陸横断鉄道や、国際定期飛行船の中継点として大陸全土から資金・人・情報が集中し、高層ビルや車、新たなインフラが導入されている。
そんな繁栄の一方で議員・役人たちによる政争と汚職が繰り広げられ、裏社会ではマフィアや外国の犯罪組織が台頭し負の暗黒面を覗かせている故、「魔都クロスベル」とも呼ばれている。
基本的には前作「空の軌跡」のシステムを踏襲しているが、新要素、変更が加えられている。
メインストーリーとは別にサブクエストがあり、「空の軌跡」では「ブレイサークエスト」と呼ばれていたものが、今作では市民から警察へ寄せられた依頼を「支援要請」と言う形で受ける事になる。
依頼を達成すると報酬以外にDP(Detective Point)と言うポイントを取得。このDPを貯めると主人公の階級が上がり、階級に応じてボーナスアイテムが支給される。
最大六人パーティになるが、戦闘に直接参加出来るのは四人までであり、残りはサポートメンバーとなる。メインとサポートのメンバー入れ替えは戦闘前に可能。
サポートになったメンバーは戦闘中にランダムで出現し攻撃や補助行動等の「サポートクラフト」を使って支援してくれる。支援効果はキャラクターによって異なる。
「空の軌跡」同様シンボルエンカウント方式だが、本作ではフィールド上で攻撃ボタンを押して敵シンボルを殴る事で、戦闘においてメリットを得る事が出来る。
例としては、敵を背後から殴って気絶状態にしてからエンカウントすると奇襲攻撃となり、味方の行動順が早まる上、最初の攻撃がクリティカルとなる。
味方のレベルが敵よりも遥かに高い場合は、このアタックエンカウントで倒す事が出来る。
パーティの先頭キャラクターによって攻撃方法や範囲、効果は異なる。
また敵シンボルと接触する際、その周囲に他の敵シンボルがいるとその敵を巻き込んでチェインバトルが発生。複数の敵パーティと連続で戦う事になる。全滅させると経験値にボーナスが加算される。
敵の攻撃が空振りした場合、こちらの攻撃範囲内に相手がいれば、カウンターで反撃する。逆にこちらの攻撃が空振りした場合は敵のカウンター攻撃を受けてしまう事もある。
二人同時に攻撃を行う技。各キャラクターのCP(クラフトポイント)を100ポイントずつ消費して発動する。
ある特定のイベントやアイテムを入手する事で体得出来る。
また、主人公ロイドと特務支援課のメンバーとのコンビクラフトは物語中で条件を満たすと二人の絆が深まり威力が強化される。
AT(アクションタイム)バトルのボーナスに、パーティ全員で広範囲の敵を一斉に攻撃する「TEAM RUSH」が追加。
敵との戦闘に勝利した際、ノーダメージ、オーバーキル、チェインバトル等の様々な条件を満たすと入手経験値にボーナスが加算させる。
序盤は徒歩での移動がメインだが、ストーリーを進めるとクロスベル市内は地区を指定してショートカット移動、市外のフィールドではバスを利用してマップ移動が出来る。
「空の軌跡」のように料理を食べてレシピを覚えるのではなく、本を見たりレシピを入手して覚える。
料理作成の結果には、大成功・成功・予想外・失敗と四段階あり、成功でレシピ通りの物が、大成功でよりグレードの高い物が出来る等変化する。
特務支援課四人にはそれぞれ得意・不得意の料理があり、料理を作る際キャラクターを選ぶ事が出来る。
「釣果」による段位認定システムが追加。
「釣公師団」と呼ばれる組織から出された条件を満たす事で段位が認定され、段位に応じてアイテムが貰える。
ゲーム中、特定の条件を満たす事で実績ポイントが溜まっていく。ゲームクリア後にポイントを使って、装備品、アイテム、ステータス、各種手帳の内容等を二周目プレイに引き継ぐ事が出来る。
●年齢:18歳 ●CV:柿原徹也
殉職した兄の意志を継いで捜査官になった本作の主人公。
警察学校で優秀な成績を収め、若くして捜査官の試験に合格するなど真面目な常識人だが、不正や暴力に対しては敢然と立ち向かう熱血さも併せ持つ。
武器は特殊警棒のトンファー
●年齢:18歳 ●CV:遠藤綾
クロスベル市長の孫娘。とある事情と目的のため自ら警察入りを志願した。
射撃が趣味で、競技用にカスタム・装飾が施された旧式の導力銃を使いこなす。
●年齢:14歳 ●CV:水橋かおり
新装備「魔導杖」の実戦テストの為にエプスタイン財団から警察へ出向してきた少女。
クールで口数が少なく、子供扱いされると機嫌を損ねる。
通常攻撃は射程の長い範囲型で、威力はSTR依存だが、効果はアーツ扱いという特殊な攻撃方法を持つ。
●年齢:21歳 ●CV:三木眞一郎
素行不良で警備隊をクビになりかけた所を警察に拾われた青年。
趣味はナンパ、ギャンブル、グラビア雑誌の鑑賞。
武器はスタンハルバード。
●年齢:27歳 ●CV:中井和哉
エリート集団である「捜査一課」に所属する捜査官の眼鏡男。
武器は軍用の大型導力拳銃。銃使いだが、切り札は己の拳という肉弾戦派。
●年齢:18歳 ●CV:浅野真澄
警備隊の女性隊員。
武器はダブルサブマシンガン。
●年齢:17歳 ●CV:有島モユ
ノエルの妹。警察本部でオペレーターを務める。
●年齢:38歳
ロイドの上司であり、有能だがクセが強すぎる為、上層部から煙たがられている男。
●年齢:30歳
《風の剣聖》の異名を持つ遊撃士の男。
エプスタイン財団を出奔した少年。ハッキングを得意とする。
空の軌跡FCにあるジェニス王立学園の前生徒会長。
空の軌跡 the 3rdのとあるチャプターで…
●年齢:56歳
クロスベルの裏社会を支配するマフィア組織「ルバーチェ商会」の会長。
冷酷で貴族趣味の男。
●年齢:25歳
「ルバーチェ商会」と対立する貿易会社「黒月貿易公司」の支社長。
クロスベルの覇権を奪う為に遣って来た眼鏡の青年。
●17歳●CV:佐藤利奈
クロスベル市の演劇集団に所属する新人アーティストの少女。
旅行者だったが、才能を見出されて劇団にスカウトされる。
●20歳●CV:滝下毅
クロスベル市の旧市街にあるライブハウスを根城とし、血の気が多く好戦的な若者のグループ「サーベルバイパー」を束ねる青年。
残忍だが面倒見の良さで慕われている。
●17歳●CV:皆川純子
同じく旧市街にあるプールバーを根城とする不良少年の集団「テスタメンツ」のヘッドを務める少年。
「サーベルバイパー」と対立している。中性的な美貌を持ち、皮肉で謎めいた言動を取る。格闘術を駆使して戦い、ロイド達に協力する。
●24歳
クロスベル市にある雑誌社の女性記者。
クロスベルに生息する「神狼」という魔獣。
ある事件をきっかけに、特務支援課に居座る。戦闘ではティオに召喚され、サポートしてくれる。
●年齢不詳●CV:釘宮理恵
ロイド達がある場所で保護した少女。記憶を失っているが天真爛漫で明るい。
『イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ』にてロイドとエリィが先行出演している。
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最終更新:2025/12/13(土) 00:00
最終更新:2025/12/12(金) 23:00
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