風見鶏(英語:weathercock)とは、装飾付き風向計の一種である。
身もふたもなく言えば、風向きを示す器具。
最も一般的なタイプは水平にした矢とその上に鶏を象ったプレートを載せたもので、風向きに合わせて向きを回転させることで風向きがひと目で分かるようになっている。回転部の下に東西南北を示すプレートを設置することで方角も同時に確認出来る用になっているタイプも多い。家屋の屋根など風通しのよい場所に取り付けて使用する。
鶏以外の鳥類やプロペラ式航空機などを模した形の風向計(weathervane)も、風見鶏(weathercock)と呼ばれることがある。weathercockのcockは雄鶏を意味しているので鶏を模したものに使用されることが多い呼称で、weathervaneは鶏に限定しない呼称である。
実用性の他にもデザインとなった雄鶏は警戒心が強いことから、魔除けとして考えられていた部分もある。
風向きが分かることによる利点は、昔の船舶などで多かった。
船舶・陸上(港)の双方においては、運行状況を判断のする重要の要素ひとつ。
とんがり屋根の異人館 風見鶏の大切な役割とは? | ライフスタイル|屋根と暮らしのスタイルマガジンRoofstyle(ルーフスタイル) (nipponsteel.com)
その他、航空機(飛行機)の離着陸においては
揚力を得られる向かい風が望ましいなど、風向きが重要になるケースはある。
※逆に横風+強風は最悪。
変わり種ではあるが、AV-8ハリアー垂直離着陸機のコクピット正面にも
離着陸用に棒のような小型の風見鶏が取り付けられている。鶏はついていない。
ただし現代では風向きを知るために風見鶏を用いる必要性はほぼないため、主にデザイン的なアクセント、装飾目的として用いられる。鶏ではなくシンボルやキャラクター等が取り付けられているデザインもあるなど、製作者や設置場所のセンスが取り入れられている場合もある。
回転する可動部の制作やメンテナンスにはやや手間がかかるため、装飾として割り切った風見鶏の場合は最初から可動部が付いていない(回らない)ようなものもある。
現在では電子的な風向計や、こいのぼりのような吹き流しが用いられる。
こちらも風見鶏同様にアナログであるが、風速・風向きを同時に知ることができる。
空港や高速道路、工事現場などに設置される場合が多い。
簡易なものでは軽量な布や紐などを吊るしたり
竿先に結んでおくことで、大まかな風速・風向きは分かる。
その他の事象に関しては 風力 の項目を参照。
「風向きに合わせて自分の向きを変える」ところが、「自分の確固たる立場を持たずに時流に乗るだけの者」をイメージさせることから、そういった日和見主義的な人物を表現する言葉として「風見鶏」が使用されることもある。
環境や他人の意見に流されたり妄信せず、自分で判断する事も重要である。
(同調圧力なども良い例)
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最終更新:2025/12/13(土) 19:00
最終更新:2025/12/13(土) 19:00
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