64で発見!!たまごっち みんなでたまごっちワールド

64で発見！！たまごっち みんなでたまごっちワールドとは、1997年にニンテンドウ64向けに発売されたパーティーゲームである。

概要

一言でいえばたまごっちを駒に見立てたすごろくである。
ただし、ゲームの目的はゴールに到達する事ではなく、「たまごっち」にのっとり、成長させきる事にある。（一応ゴールはあるが、同時にスタート地点を兼ねており、上を通過する事で多くの変身パワーとお世話エネルギー（後述）が得られる、後述のマリオパーティに見られるような形式となっている）。

ボードは一種類しか存在しないが、音声データには「ボードを選んでね！」というゲーム中では未使用のものや、未使用の曲などがある。ブームも末期であった為、開発途中での仕様変更が行われたものと考えられている。

発売元はバンダイだが、開発は任天堂とハドソンが共同で行なっている。もともとこのゲームは任天堂がバンダイに「N64なら、たまごっちでこんな新しい遊びができる」と提案したことを開発のきっかけにしており、バンダイ側はキャラクターの貸し出し、監修をしただけに過ぎない。本作の開発をきっかけにしてか、後年発売されたマリオパーティシリーズなどのボードゲーム部分をハドソンが手がけるようになった。

音楽はのちに「ゼノブレイド」「ルミナスアーク3」などのBGMを担当するACE＋（当時はACE名義）のCHiCOと工藤ともりが担当しており、バラエティに富んだ楽曲を楽しめる。ACEは舞台音楽などの劇伴を作っていたユニットだったが、本作でのBGM担当をきっかけにゲーム音楽の製作に本格的に関わり始めている。

なお、4人プレイができるが「コントローラを交代する」事により、1つのコントローラでも対戦が可能である(その場合、ミニゲームでは1つのコントローラを4人で持つ1コンモード用のものとなる)。

変身パワー

たまごっちを成長させる為に必要なエネルギー。これが一定量溜まる事で、たまごっちは次の段階へ進化する。これは食事や遊びなどたまごっちの世話から得られ、他にはマスの効果やミニゲームの結果などによっても得る事ができる。

なお病気やカードの効果等での減少によって1段階、2段階前の値になっても退化はせず、0以下にはならない。(＊しかし、回復にはそれ相応の量が必要であり、大きなハンデとなる。)

お世話エネルギー

たまごっちのお世話に必要なエネルギー。ニンテンドウ64にちなみ「64」からスタートし、上限は99である。たまごっちの世話には何をするにもこれが必要であり、これが底を尽くと空腹や病気で苦しむたまごっちを見ながら、何もできないという生殺しの憂き目に会う。

先述のスタートマスでありゴールマスでもある「GOマス」を通過する事で補給できる(上、GOマスへちょうど止まるとより多くもらえる)他、カジノでの賭け金や配当にもなっている。普通に遊んでいるとほぼ確実に全員がジリ貧になる為、対人戦において本気で上位を狙ったり、隠しキャラへ進化させたい場合にはカジノの攻略も大きな鍵となる。

カード

カードマスに止まる事で、最大3枚、手札として保有する事ができる。カードの使用には1ターンを消費する。効果は様々だが、自分以外のたまごっちのうんちを（無駄に長い演出で）勝手に回収するというハズレカードもある。すぐにスロットで遊べる「カジノカード」も、優先順位など使い道の無さという点ではハズレカード扱いされたりするが…？(上記おせわエネルギーの項を参照)

病気

たまごっちは一定の確立で病気になる。

病気状態になるとたまごっちの頭上に死兆星白いドクロが輝き、1～3しか出ない青いサイコロを振らされる。更に病気が進行するとドクロは大きくなりながら赤黒く染まり、毎ターン変身パワーを奪い始め、最終的には死に至る。

べびっち期は開始2ターン目（実質的な孵化直後）にいきなり病気になる事がある。(原作でも孵化直後に病気になり、そのオマージュである)
なお、このゲームは「体重」の概念が無いので、お菓子を多く食べていると病気になりやすい。糖尿病・・・。

死

たまごっちは病気状態のまま放っておくと、死亡する。

といっても死体が放置されるという訳では無く、「おばけっち」というたまごっちに変化するだけである。自分のターンが来たのにお世話アイコンが出現せず、不思議に思っていると突然死亡時の「ピー」という音が鳴り、特殊演出もなくおばけっちとなる。微妙にトラウマな演出である。

おばけっちになるとあらゆるお世話が行えなくなり、自分が最後にいたコマにはお墓が建てられる(が、お墓はPHSマスでのワープには使えない)。死んだ時にうんちがあれば、そのうんちを流す事すらできない。まさに諸行無常である。

ただ、そんな状態になってもしっかりミニゲームには参加でき、1位になることで他のプレイヤーを妨害することができる。なんなんだアンタ。

実はこのおばけっち、図鑑に載るので、図鑑完成の為には必然的に1匹殺さなければならない。わざとやらないと死なないようなゲームである為に、この事実を知らないプレイヤーも散見される。あぁ無情。

余談だが「てんしっちのたまごっち」に登場するべびっち期のおばけっち(白いおばけっち)の正式名称は「おばけっち2号」である。

クリア

誰か一人がアダルトっち期のたまごっちの変身パワーを溜めきれば、ゲーム終了である。
優勝した「プレイヤーのたまごっち」は新登場の「熟たまごっち」に進化し、卵を残して去って行く。
この卵は次に新しくゲームを始める際に選ぶ事ができ、メモリーパックへと保存することもできる。

この卵が隠しキャラへのカギとなるため、使う時は本気でプレイする事が望まれる。この卵は使用する際、ゲームスタート時に卵が使用される(その卵のデータが削除される)される為、やり直しはきかない。

ゲームオーバー

プレイヤーとCPUの対戦の場合、プレイヤーのたまごっちが全て死んでしまった時点でゲームオーバーとなる。
まぁ、よっぽどの事でも無い限りたまごっちは死なないので、そうそう見られるものではないが。

そして4人のプレイヤーによる対戦という形式の場合、3人のたまごっちが死亡した時点で、
残った１人の優勝・・・ではなく、ゲームオーバーとなる。

この光景を見た事があるという事は、まず間違いなく狙って3匹のたまごっちを殺したという事だろう。
夢枕に3匹のおばけっちが立つ事を覚悟した方がいい。

マリオっちとワル男っち

任天堂のコラボにちなみ、一定確率で登場する熟たまごっち。

珍しいが、「熟おやじっち」の亜種シリーズに分類されてしまっている。

関連動画およびレビュー動画

関連商品

関連項目

• たまごっち
• NINTENDO64
• ACE＋
• マユツバ
• マリオ
• ワリオ