DQNの川流れ 単語


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ドキュンノカワナガレ

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DQNの川流れとは、大自然を甘く見たDQNが水難事故に遭う事である。

ことわざの「河童の川流れ」のもじりである為「川」流れとなっているが川に限定せず海やダム等も含む。

概要

  • 立ち入り禁止の場所に入って遊ぶのはやめましょう。わざわざお金をかけてフェンスや看板を設置しているのはちゃんと理由があります。
  • 川の近くにテントを張る時は草が生えていない場所は避けましょう。生えていないのは過去に頻繁に水に浸かった場所だからです。雨が降って川が増水すると流される危険があります。
  • そもそも、氾濫の恐れが非常に少ないと認められた場所で無い限り、河原にテントを張るのは基本的に危険です。
  • 川の中州にテントを張るのは絶対にやめましょう。
  • 地元住民や警察の避難勧告には素直に従いましょう。
  • 大雨や台風の時に川や海に行くのはやめましょう。
  • レスキュー隊員に命を救われたら、ちゃんと感謝しましょう。間違っても悪態を吐いたり暴力をふるってはいけせん。 
  • 川や海はみんなのものです。汚物・ゴミを流すのはやめましょう。

玄倉川水難事故

毎年、行楽シーズンになると無知・無謀が招いた水の事故もまた尽きない。そんな中でも、この言葉が誕生するきっかけになった事故が1999年の「玄倉川水難事故」である。詳細はWikipediaの同事故の項も参照していただきたい。

玄倉川(くろくらがわ)は神奈川県山北町の丹沢湖(三保ダム)の更に奥地にある渓流。首都圏からも近い自然の宝庫・丹沢山地の中を流れている。しかし他の渓流の例に漏れず、多くの沢からの水が集まる場所であり、ひとたび大雨が降ればその流れは凶暴化する。(三保ダムはそうした洪水調整の役割も兼ねる多目的ダムである)

ここに1999年8月13日、神奈川のスクラップ処理会社「富士繁」のトラックドライバーとその家族・恋人ら25人が、キャンプをするため玄倉川の中州(もちろん現場はキャンプ場ではない)にテントを張ったことから惨事は始まる。

度重なる警告の無視

当時、熱帯低気圧が関東へと接近中であり、翌日までには豪雨・洪水が発生する恐れがあった。が、当人たちがそれを知っていたのかは定かではない。

13日午後には大雨洪水警報が発令され、地元のダム職員や警察官は川辺から退避するように何度も警告したが、一行はそれを全く相手にしなかった。他にも同地でキャンプをしていた人々は全員退避に従い、一行のうち4人は元々日帰りだったため帰宅、3人は退避に従ったが、最終的に18人だけが大雨の降る中洲のテントに残り続けた。

孤立

翌8月14日朝になっても雨は勢いを止めず、川の水位は増し、退避していた3人は消防の助けを呼ぶ事に。

午前8時半ごろまでにはようやくテントの一行も起床し、周辺の様子が一変している事に気付いた。時既に遅し、中州は完全に水没、大人の膝以上の高さにまで水位は上がっていた。テントもあっさりと流されてしまう。

消防・警察・報道などが駆けつけた現場にいたのは、濁流のど真ん中に固まって身動きの取れない18人(うち子供6人)の姿だった。救助を試みるも悪天候と増水に阻まれ苦戦を強いられる(悪天候の谷間という状況の為ヘリも出せない)。そうした隊員たちに対して一行は「早く助けろ!」と罵声を浴びせたとされる。

終幕

午前11時半ごろ(増水は続いてこの頃にはもう胸まで水に浸かっている状態だった)、遂に水流に耐えきれず、18人は全員一斉に濁流へと投げ出されていった。その衝撃的な光景はテレビカメラにしっかりと記録され、全国へと中継された。

5人(うち子供2人)は運よく岸へと辿り着いて生還した。が、残る13人は全員水死した。

まとめ

数ある水難事故の中でもこの件が何かと話題になるのは、犠牲者の人数の多さ以外にも様々な点があるだろう。

  • 再三の警告を無視した結果、最悪の事態になった
    • まずはこれに尽きる。退避した人々は全員助かっている。退避のチャンスは一度や二度ではなかったにも拘わらず、それら全てを水の泡にした結果、自分たちが水の泡となってしまった
    • 遭難事件では自己責任を巡って世論が割れる事はよく見られるが、本件に関しては自業自得の要素が強いというのが大方の見解であろう(だが救出費用は全て公費)
  • 映像が残っている
    • 濁流の中に取り残された姿、そして力尽きて流される姿がカメラに記録されて報道されており、ニコニコ動画などの動画サイトで現在でも目にしやすい
    • 一目で大惨事と分かる光景である。教訓として心に刻もう
  • DQNな言動の数々
    • 真偽が完全に確認されたわけではない話も混ざっているので注意は必要だが、特に話題になる
    • 退避を促す地元職員に対する冷淡な態度から、救助活動中には早くしろと騒ぐ一転した自己中っぷりは、この事件を語る上でも非難の的に挙がりやすい
    • 他にも挙げるとキリがないのだが(荒れる原因にもなるので)ここでは略す
  • 台風予報の表現が変わった
    • それまでは「弱い台風」「弱い熱帯低気圧」とか「小型の台風」といった表現が用いられていたのだが、それでも台風は台風であって普通の低気圧よりも強烈なのに誤解を招きかねないという指摘もあり、この事故が契機になって表現が改められた
    • 強さは「台風」「強い台風」「非常に強い~」「猛烈な~」の4種類に、大きさは「台風」「大型の台風」「超大型の~」の3種類に。この表現は2016年現在でも適用され続けている

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関連項目

  • DQN
  • ダム
  • 自己責任
  • 自業自得
  • 因果応報
  • 反面教師
  • 溺死

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