G6ライノ自走砲とは、南アフリカ共和国が開発した装輪式自走砲である。
南アフリカがまだアパルトヘイト(人種隔離政策)をやっていた時代。この国は自国の共産化を防ぐと言う名目でナミビアやアンゴラなどの隣国に積極的に軍事介入するという物騒な側面を持っていた。で、アフリカのサバンナを駆け抜け他国へ長距離侵攻→さっさと撤兵を速やかに行えるための兵器として開発されたのがG6ライノ自走砲である。
155mmカノン砲『G6』を6輪全輪駆動の車台にのっけている。車台は新規開発されたもの。一応砲塔は存在するが進行方向から見て左右30度しか砲塔は振れない。ここら辺はすべての装輪式自走砲の弱点である。最高速度85kmでサバンナをかっ飛ばすことが可能。行動可能距離は600km。
カノン砲G6は通常弾で射程30~40km、ロケットブースター付砲弾「VLAP」で射程70kmと言う破格の高性能を誇る。つかどこのMLRSだよ。
砂漠と言う共通点からか、南アフリカのほかアラブ首長国連邦とオマーンでも採用されている。
ライノとはアフリカーンス語でサイの意味。操縦席から突き出た砲身や背中が盛り上がったかのように見える巨大な砲塔など見るからにサイそっくりである。
G6の大砲を作ったのはジェラルド・ブルと言う人物。
カナダ出身で大砲で人工衛星を打ち上げるアメリカの『ハープ計画』に係った後(計画がキャンセルされた)、自分で会社を興し大砲の設計を外注するようになる。G6はこの時代の代表作。
しかし『人種差別してる国の兵器開発に係るとは何事だ』とカナダを追い出され、ベルギーでイラクのスーパーガン(射程うん百kmというトンデモ大砲)の開発に係るようになる。うん、死亡フラグ。
1990年3月22日、自宅で銃撃され死亡。どう考えてもモサドの仕業です、本当にありがとうございました。[1]
ブル博士の解説もあります。
ライノの出現は2:56~。
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最終更新:2025/12/13(土) 03:00
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