IBM PCとは、米国IBM社が開発、販売したパソコンのブランドである。
CPUに16ビットのIntel 8088(i8086からデータバスを8ビットにしたもの)、OSとしてマイクロソフトと共同開発したIBM DOS(PC DOS)を採用。
それまでのIBMの戦略とは異なり、他社からパーツを調達し、BIOSなどのソースを公開するオープンアーキテクチャーの戦略を採った。それにより、多くの互換機が各メーカーから発売され、パソコン市場でトップシェアを誇ったアップル社を追い抜くことに成功した。
その後、PC/XT、PC/ATへと発展。PC/ATは互換機メーカー間で独自の発展を遂げ、現在のWindowsパソコンのほとんどを占めるようになった。
メインフレーム(大型コンピュータ)で成功を収めていたIBMは、アップルコンピュータ(現:アップル)のApple II(][)が、表計算ソフトのパイオニアである「VisiCalc」によってビジネス市場でも普及し始めたことで、パソコン市場に参入することを決意、1981年に初代モデルである5150を発表した。
当初はIBM製のCPUとOSを搭載したクローズドアーキテクチャーを目指していたが、コストや開発期間の問題で断念、インテルやマイクロソフトなどと提携したオープンアーキテクチャーとして完成させた。
互換機は1982年に登場し、コンパック(現:ヒューレット・パッカード)はアタッシェケースほどのサイズのポータブルコンピュータを1983年に発売した。
IBM PCは家庭での普及も想定していたが、価格が高く、ビジネス市場で先に成功を収めた。
1983年にIBM PC/XTを発売。ビジネス市場に対応するため、HDDの搭載を可能とした。
1984年にはIBM PC/ATを発売。Intel 80286を採用し、2HD FDDへの対応などが加えられた。
しかし、本家IBMよりも互換機メーカーのシェアが高くなっていったことで、IBMはオープンアーキテクチャーの採用をやめ、次世代の高性能機としてIBM PS/2を1987年に発売した。
PS/2は32ビットCPUと全く新しいMCAというローカルバス、OSとしてより高性能なOS/2を採用した。
が、独自の発展を遂げていたAT互換機に比べてさほどの性能アップがなく、価格が割高、MCAが従来のXTバス、ATバストの互換性を失ったことでハードウェアの互換性がなくなり、MCAが難解な仕様だったことでサードパーティからの拡張カード供給が滞った。
加えてOS/2の開発が遅れ、バージョン3の開発を担当していたマイクロソフトが撤退、 独自に作り上げたWindowsが優勢になったことで、PS/2のアーキテクチャーはキーボードやマウスのインターフェースとVGAというグラフィック規格を除いて破綻することとなった。
結局IBMはAT互換機メーカーが発展させたアーキテクチャーに迎合することとなり、新規格の策定をインテルとマイクロソフトに奪われる形となった。
2005年に中国のレノボ社にPC部門を売却することを決意、パソコン市場から撤退した。
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最終更新:2025/12/15(月) 07:00
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