概要
東京大学に次ぐ日本の最難関大学とされている。
略称は「京大」。自由の学風を精神としている。参照→折田先生像
ニコニコ動画に上げられている京大動画は実にカオスであるが、これが「自由の学風」を意味するのかは不明。
たぶん、日本で一番『頭のいいバカ』の集まりである。また『無駄なこと』をするのが大好きだったりする。
(例:石垣カフェ…特に愛着があるわけでも無い石垣が壊されるという話が持ち上がると、その上にやぐらを組みカフェをオープンさせる。小学生などが良く学校帰りにたむろしていた)
卒業式ではなぜか仮装が伝統と化しており、その模様を伝える関西ローカルニュースは春の風物詩のひとつになっている。相当の変人奇人でなければ入学できないと揶揄されることもあり、ある意味「最難関」大学なのかもしれない。
念のため言っておくと常識人もいる。
吉田キャンパス吉田南構内の学生寄宿舎「吉田寮」(正式名称:京都大学学生寄宿舎吉田寮)も有名。
現役の学生寮としては日本最古で、破格の安さと独自の運営体制および規律、積もり積もったカオスっぷりで知られている。現在は老朽化問題に関する寮生追い出し問題で係争中。
学園祭の統一テーマ
『頭のいいバカ』が集まる大学を象徴するものとして、公認の学園祭である「京都大学11月祭」(略称:NF)の統一テーマ(スローガンみたいなもの)がいい例として挙げられる。
大阪大学や立命館大学などの学園祭に並び、関西圏最大の学園祭でもある11月祭だが、そのスローガンは年々狂気じみたものになっており、見るだけで笑いを誘うものが多い。
以下、第1回――1959年度から今に至るまでの統一テーマを記する。
- 1959年(第1回) - 戦後派意識の解明
- 1960年(第2回) - 独占資本主義社会におけるマゾヒズムとサディズムの意識
- 1961年(第3回) - 仮眠の季節における僕たちのあいさつ
- 1962年(第4回) - 故郷喪失の時代と僕ら
- 1963年(第5回) - 噛む時には言葉を考えるな
- 1964年(第6回) - ああ自然死-このナチュラルなもの
- 1965年(第7回) - 新しい歴史は僕らの手で せまりくる嵐のなか わだつみの声をのりこえて 真実を求め ともに考え前進しよう 真の学問文化を追求するなかで
- 1966年(第8回) - 青年よ その眸で真実を見よ
- 1967年(第9回) - のばそう大学に新しい芽を 築け展がれ人類の知恵 鳴らせ高らかに創造のつのぶえ おしよせる戦火の嵐ふきとばし 進め固めて反戦自由の道
- 1968年(第10回) - 思索から連帯へ!終章。 永訣の朝-B52。君たちの祖国70年6月23日 友よ 自己と日本解放の日は近い
- 1969年(第11回) - みずからの手で 新しい大学の創造を 豊かな文化の創造を 京大からの真実の声を そして連帯を 日本の夜明けめざして……
- 1970年(第12回) - 歴史の試練に応えんとする我ら 失うまい 奔流の中で科学者の目を! いつわりの孤高に別れをつげ 人民の連帯の息吹をだきしめよう 君のその精悍の腕でがっしりと
- 1971年(第13回) - 闇を裂き 燃えあがる松明 凝視せよ! 今この時 虚飾にまみれた城郭は浮かびあがった 打ち砕け! 友よ湧きおこる怒りをこめて……
- 1972年(第14回) - 嵐を突き 燃え拡がる変革の炎 歴史に問んとする我ら 研ぎすませ! 理性の目 生きた思考 創ろう! 新しい大学そして科学
- 1973年(第15回) - 創造の火を! 連帯の輪を! 今こそ君が手に反戦・自由の歌
- 1974年(第16回) - 今、矛盾の中で叫びが―さて君はどうする 人間不在の危機的現実 その根源と背景
- 1975年(第17回) - 流れの中 動かざるものを求めて
- 1976年(第18回) - 燃やそう! 新しい文化の炎を 研ぎ澄まそう!若き知性を 学術文化の奔流よ築け!若者の未来を!
- 1977年(第19回) - 明日に生きる我ら 未来を信じて突き進め 創れ 学生の心を 築け 学生の文化を
- 1978年(第20回) - 振りかえれ人類の歴史を みつめよう青年の未来を もどすな歴史の歯車 我らの文化は我らの手で
- 1979年(第21回) - 今、新しい時代に立ち向かう仲間たちよ 数百年を内蔵する思想を持とうではないか
- 1980年(第22回) - 友よ! この変革のとき 時代の胎動に耳をすまし 共に奏でよう 希望の交響楽を
- 1981年(第23回) - 今、戦争と平和の対峙の時 80年代の行く手を示す羅針盤を我らの手に
- 1982年(第24回) - 草の根も 花も咲いたら ひざまずき ひろひとおがんで むせび泣く 人は昔にゃ戻れないピーピーヒャララ ピーヒャララ
- 1983年(第25回) - 万声一京 極祭色 騒がぬ民に 盛りなし
- 1984年(第26回) - 海を、荒れた海を見つめながら 彼女は呟いた 「わたしは誰?」
- 1985年(第27回) - もうすぐきっと冬になる 騒ぐんだったら 今のうち
- 1986年(第28回) - えっせん あーす げげっせん よんせん はっせん
- 1987年(第29回) - 白い乳房の上の11月祭
- 1988年(第30回) - 裏からのぞけば 見えてくる
- 1989年(第31回) - 堕落への誘い
- 1990年(第32回) - ……そして創造-草の根からのルネッサンス
- 1991年(第33回) - ヤルハ粋狂、 ヤラヌハ卑怯
- 1992年(第34回) - 人が右なら 私は左
- 1993年(第35回) - 花も実もある 根も葉もない
- 1994年(第36回) - 古今東西 有実無題 若気至りて無限大
- 1995年(第37回) - 我輩は京大生である 理性はもうない
- 1996年(第38回) - 知と痴の融合
- 1997年(第39回) - 狂うは一時の恥、狂わぬは一生の恥
- 1998年(第40回) - 堕落の道も一歩より
- 1999年(第41回) - 素晴らしき無駄なエネルギー
- 2000年(第42回) - 無人島ダンス
- 2001年(第43回) - それはそれ これはこれ
- 2002年(第44回) - 総長! 京都を占拠致しました!
- 2003年(第45回) - やっぱ京大やし。
- 2004年(第46回) - 倒れる時は前のめり
- 2005年(第47回) - せっかくだから
- 2006年(第48回) - 溢れる才能の無駄使い
- 2007年(第49回) - 満喫!モラトリアム。
- 2008年(第50回) - 単位より大切ななにかを求めて
- 2009年(第51回) - 失った常識のかわりに
- 2010年(第52回) - 仕分けできないムダがある
- 2011年(第53回) - 年に一度の計画発電
- 2012年(第54回) - NFって、出席点ありますか?
- 2013年(第55回) - 京大を、取り戻す。大学の理想、形を物語るのは、学生であります。
- 2014年(第56回) - 「 」
- 2015年(第57回) - ばっかお前…俺がついてるだろ!
- 2016年(第58回) - ぽきたw 魔剤ンゴ!? ありえん良さみが深いw 京大からのNFで優勝せえへん? そり!そりすぎてソリになったw や、漏れのモタクと化したことのNASA✋ そりでわ、無限に練りをしまつ ぽやしみ〜
- 2017年(第59回) - 戦争に加担した大学から平和を希求する大学へ 軍事研究するヒマがあったら、みんなで肩組んで騒ごうぜ!
- 2018年(第60回) - (NFテーマは当局により撤去されました)
- 2019年(第61回) - ふざけんな、ふざけろよ。
- 2020年(第62回) - NFのミーティングIDとパスワード教えてください
- 2021年(第63回) - 我ら社会の変異株
- 2022年(第64回) - 「3回生でしょ、NFの知ってること教えて」「わ、わかんないっピ…」
- 2023年(第65回) - ぬ
- 2024年(第66回) - 無限の才能。略して無能
以上、2024年で66回目を迎えた11月祭の統一テーマである。
だんだんと何かが壊れていくのがよくわかる。どこから壊れていると取るかは個人の裁量である。
関連動画
関連リンク
有名人
学者
- 岡潔(多変数複素関数論で三つの大問題を解決、思索家)
- 広中平祐(フィールズ賞受賞)
- 森重文(フィールズ賞受賞)
- 湯川秀樹(ノーベル賞受賞)
- 朝永振一郎(ノーベル賞受賞)
- 江崎玲於奈(ノーベル賞受賞)
- 福井謙一(ノーベル賞受賞)
- 利根川進(ノーベル賞受賞)
- 野依良治(ノーベル賞受賞)
- 益川敏英(ノーベル賞受賞)
- 山中伸弥(ノーベル賞受賞)
- 赤崎勇(ノーベル賞受賞)
- 本庶佑(ノーベル賞受賞)
- 奥乃博(1992年2月に日本で初めてHTMLを記述した人)
- 川口淳一郎(探査機「はやぶさ」プロジェクトマネージャー)
- 中坊徹次(西湖でのクニマス発見)
- 藤井聡(元内閣官房参与)
- 山西利和(陸上競技選手。五輪銅メダル、世界陸上2連覇)
政治家、官僚
- 足立康史(政治家)
- 池田勇人(元総理大臣)
- 近衛文麿(元総理大臣)
- 田中均(元外務省官僚)
- 伊吹文明(政治家)
- 太田昭宏(政治家)
- 西村眞悟(政治家)
- 細野豪志(政治家)
- 前原誠司(政治家)
- 山下真(奈良県知事)
- 李登輝(元台湾総統)
- マック赤坂(節税対策専用選挙マニア)
財界人、経営者
タレント、ジャーナリストなど
- 宇治原史規(お笑いコンビ「ロザン」のツッコミ担当。吉本興業所属)
- 黒田勝弘(産経新聞)
- 竹村健一(政治評論家)
- 辰巳琢郎(俳優)
- 鳥越俊太郎(元サンデー毎日、TVコメンテイター、オーマイニュース)
- 本多勝一(元朝日新聞)
- 永井一郎(声優)
- 岡田有花(IT戦士)
- 山西惇(俳優)
クリエイターなど
- 綾辻行人(推理作家。館シリーズ)
- 我孫子武丸(推理作家。「かまいたちの夜」)
- 法月綸太郎(推理作家。「生首に聞いてみろ」)
- 麻耶雄嵩(推理作家。「夏と冬の奏鳴曲」)
- 大山誠一郎(推理作家。「アリバイ崩し承ります」)
- 円居挽(推理作家。「丸太町ルヴォワール」)
- 早坂吝(推理作家。「○○○○○○○○殺人事件」)
- 方丈貴恵(推理作家。「名探偵に甘美なる死を」)
- 大岡昇平(作家。「俘虜記」「レイテ戦記」)
- 大森望(翻訳家、書評家)
- 野間宏(作家。「真空地帯」)
- 大島渚(映画監督。「戦場のメリークリスマス)
- 梶井基次郎(作家。「檸檬」)
- 菊池寛(雀士で作家。文藝春秋社創設者、日本麻雀連盟、日本文藝家協会、直木賞、芥川賞などを設立)
- 三好達治(詩人)
- 平野啓一郎(作家。「日蝕」で芥川賞受賞)
- 小松左京(SF作家。「日本沈没」)
- 貴志祐介(作家。「黒い家」「青い炎」「新世界より」「悪の教典」)
- 森見登美彦(作家。「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」)
- 万城目学(作家。「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」)
- 神前暁(音楽家。「もじぴったん」「アイドルマスター」「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」)
- 前山田健一(作曲家。「ヒャダイン」名義で歌い手)
- 小梅けいと(イラストレーター・漫画家、エロゲ原画家。「狼と香辛料」「くじびき♥アンバランス」、ライアーソフト関係)
- サカモト教授(ミュージシャン)
- 清涼院流水(小説家大説家。「コズミック 世紀末探偵神話」)
- 安田均(作家、グループSNE代表。「モンスター・コレクション」)
- 山本寛(アニメ監督。「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」「かんなぎ」)
- 若木民喜(漫画家。「神のみぞ知るセカイ」)
- 若松豪(東映テレビドラマプロデューサー。「天装戦隊ゴセイジャー」「土曜ワイド劇場」等)
- 沙P(ボカロP)
関連項目
旧帝国大学 |
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