概要
日豊本線にて運行されている特急で、「にちりん」から系統分離する形で2000年に登場した。宮崎県内のみを走る特急であり、「にちりん」を補完する役割を持っている。
なお、名称自体は国鉄時代に京都と都城を結ぶ夜行列車や大阪と宮崎を結ぶ特急として使用されていた歴史があり、民営化後も「にちりん」から系統分離されるまでは「ひむか」という快速が設定されていた。
使用される車両は787系4両若しくは6両。九州新幹線開業後はそれまで運行されていた485系が廃止され、鹿児島本線で余剰となったリレーつばめ・有明用の787系が転用された。また、2001年より一部の列車で783系が使用されていたが、2021年ダイヤ改正より787系に統一された。
運行開始当初は4往復運行され、2002年には6往復の設定があったものの、「にちりん」への編入などで一時は2往復まで減便され、その後2011年3月11日までは3往復のみ運行していた。同年3月12日のダイヤ改正で「ドリームにちりん」の延岡駅以南と「さわやかライナー」「ホームライナー」を統合し、再び「ひゅうが」が6往復の運転となった。さらに、新型コロナウイルスによる乗客の減少で日中の「にちりん」が編入され、2021年3月以降8.5往復運行されている。
「ひゅうが3号」は宮崎から「きりしま3号」に種別変更され、そのまま鹿児島中央まで向かう。延岡から鹿児島中央まで乗り通すことができる珍しいダイヤである。なお、1号車の普通車部分は宮崎から指定席になることに注意。
2017年3月4日のダイヤ改正で、787系4両編成で運行されるダイヤがワンマン化された。
「ひゅうが」データ
- 会社:JR九州
- 運用線区:日豊本線・日南線・宮崎空港線
- 運行本数:下り8本、上り9本
- 運行区間:
- 使用車両:787系(大分車両センター・南福岡車両区所属)
- 編成図:
- 最高速度:110km/h
- 停車駅:
●は全列車停車、-は通過。
駅名 延
岡
駅南
延
岡
駅門
川
駅日
向
市
駅都
農
駅高
鍋
駅佐
土
原
駅日
向
住
吉
駅宮
崎
神
宮
駅宮
崎
駅南
宮
崎
駅宮
崎
空
港
駅2・4・6・11・13号
[延岡~宮崎空港]● ● - ● - ● ● - - ● ● ● 1・3・5・7・9・
8・10・12・14・16・18号
[延岡~宮崎・南宮崎・宮崎空港]● ● ● ● ● ● ● - - ● ● ● 15号
[延岡→宮崎空港]● ● ● ● - ● ● - ● ● ● ● - 備考:2021年3月13日ダイヤ改正時点
特急「日向」
1968年10月のダイヤ改正で大阪駅と宮崎駅・佐世保駅を結ぶ気動車特急「いそかぜ」の宮崎駅発着編成分離で設定された。現在の「ひゅうが」は平仮名であるが、この「日向」は漢字表記である。また、同時期に京都駅と長崎駅・西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)を結ぶ気動車特急「かもめ」の西鹿児島駅発着編成分離で「なは」が設定されており、小倉駅までは「日向」と「なは」は併結していた。
1973年3月に「なは」が電車特急化された事に伴い、「日向」と「なは」はそれぞれ単独の特急として運行されるようになり、「なは」から遅れる事1年後の1974年4月には「日向」も電車特急化される。しかし1975年3月の山陽新幹線博多開業で「日向」は廃止される。
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関連項目
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