サファイヤステークスとは、JRA(日本中央競馬会)が1995年まで施行していた、阪神競馬場・旧4歳限定・芝1600m→芝2000mの重賞競走である。格付けはGⅢ。
概要
同名のレースは1968年から条件戦やオープン特別として開催が確認されているが、重賞としての創設は1983年。創設時の条件は阪神・芝1600m。当時は牝馬三冠の最終戦だったエリザベス女王杯のステップレースとして創設された。翌1984年のグレード制導入に伴いGⅢに格付け。
なお1968年から1982年までの間は阪神競馬場のサファイヤステークスとは別に、中山競馬場(東京競馬場)でも同名の別のサファイヤステークス(年度によりハンデ戦のサファイヤハンデキャップ)が行われていた。
当時は三冠目のエリザベス女王杯は11月半ばの開催で、本レースが9月下旬(おおよそ現在のローズステークスの開催時期)、ローズステークスが10月下旬に開催されていた。
1990年・1991年は阪神競馬場改修のため中京競馬場での開催。その1991年に芝2000mに延長され、1992年から阪神に戻っても芝2000mでの開催となった。1994年は京都競馬場改修のため中京競馬場で振替開催、1995年は阪神淡路大震災の影響により京都競馬場で開催された。
1996年、秋華賞の創設とエリザベス女王杯の古馬解放に伴い、秋華賞が10月開催のためローズステークスが9月開催に変更になったことで本レースは役割を終え、1995年限りで廃止となった。なので阪神・芝2000mで開催されたのは1992年と1993年の2回だけである。
なお、13回の開催で、本レースからエリザベス女王杯を勝った馬は第2回2着のキョウワサンダーのみ。勝ち馬ではシャダイソフィアとダイアナソロンが桜花賞を勝っており、複勝圏内・掲示板内ではトウカイローマン、ライトカラー、チョウカイキャロルがオークスを、着外ではスエヒロジョウオーが阪神3歳牝馬ステークスを勝利している。
その他、勝ち馬にはサンエイサンキュー、複勝圏内にはイクノディクタスやスカーレットブーケがいたりもする。
レース結果
馬齢表記は現在の満年齢で表記。第1回~第7回:阪神・芝1600m、第10回・第11回:阪神・芝2000m、第8回:中京・芝1700m、第9回・第12回:中京・芝2000m、第13回:京都・芝2000m。
回数 | 開催日 | 勝利馬 | 性齢 | 騎手 | タイム | 動画 |
---|---|---|---|---|---|---|
第13回 | 1995年9月23日 | ブライトサンディー | 牝3 | 岡部幸雄 | 1:59.0 | |
第12回 | 1994年9月24日 | テンザンユタカ | 牝3 | 松永昌博 | 2:01.5 | |
第11回 | 1993年10月3日 | アルファキュート | 牝3 | 松永昌博 | 2:04.1 | sm1303747 |
第10回 | 1992年10月4日 | サンエイサンキュー | 牝3 | 田原成貴 | 2:04.7 | |
第9回 | 1991年9月29日 | テンザンハゴロモ | 牝3 | 松永昌博 | 2:01.7 | |
第8回 | 1990年9月30日 | ヌエボトウショウ | 牝3 | 角田晃一 | 1:45.7 | |
第7回 | 1989年10月1日 | リリーズブーケ | 牝3 | 安田隆行 | 1:34.5 | |
第6回 | 1988年10月2日 | ヤグラステラ | 牝3 | 河内洋 | 1:35.3 | |
第5回 | 1987年10月4日 | マルブツロンリー | 牝3 | 山田和広 | 1:34.8 | |
第4回 | 1986年9月7日 | エイシンリゲイン | 牝3 | 河内洋 | 1:34.5 | |
第3回 | 1985年9月8日 | ケイファイヤー | 牝3 | 四位満教 | 1:34.6 | |
第2回 | 1984年9月9日 | ダイアナソロン | 牝3 | 田原成貴 | 1:36.5 | |
第1回 | 1983年9月11日 | シャダイソフィア | 牝3 | 猿橋重利 | 1:34.9 |
関連コミュニティ
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 0
- 0pt