この記事は第511回の今週のオススメ記事に選ばれました! よりニコニコできるような記事に編集していきましょう。 |
概要
智弁和歌山がこの曲を使用しているとき、なぜかビッグイニングが生まれるため、魔曲と呼ばれる。
特に8回にこの曲が流れると、大差を同点にしたり、逆転が起きやすいが、理由はある(それは後述)。
打線爆発したときがあまりにもすごすぎるので、ジョックロックが流れてる時にあまり点が入らないと、某巨大掲示板などで「ジョックロック不発」などと書かれる。ちなみにNHKの小野塚アナウンサーが実況を担当してるときはジョックロックが不発しやすいという逸話がある。
この曲が初めて使われたのは1990年代後半で、You Tube上で1998年に演奏している動画があり、これが最古ではないか。智弁和歌山が夏2度目の全国制覇を成し遂げた大会で、新曲として甲子園に持ち込んだのが始まりとされる。まだ「魔曲」としての名が広まっていなかったこの大会でも、準々決勝で当時高校No.1ピッチャーと目された柳川高校の香月良太投手を相手に、8回裏に2本のHRで4点差を追いついた時、さらに11回裏のサヨナラタイムリーの時にもこの曲が流れており、当時からその「魔曲」っぷりを存分に発揮していたことが伺える。
2009年もジョックロックの魔曲効果は健在のようで、夏の甲子園2回戦の札幌第一戦で9回表、4-5から8-5に逆転するというミラクルを見せた。また、2018年の選抜高校野球では準々決勝の長崎県代表創成館高校戦で9-6から逆転勝利、そして準決勝で神奈川県東海大相模高校に対し、10-5からの大逆転を演じ、特に後者では12点中10点はジョックロック演奏時に点を奪うという、名の通り魔曲っぷりを見せつけた。
智弁和歌山サイドが希望者には(ジョックロックに限らず)積極的に楽譜を配布していることもあり、最近では智弁和歌山以外の高校もこの曲をチャンステーマ等に使ってるのを耳にするが、あまり魔曲効果はない。
ところでこの曲は、1990年代にヤマハがPSR-740などのキーボードのユーザーのために配布していたXG MIDI ファイルに入っており、1995年に著作権が発効されている(一方で、それ以前から存在していたという声もあり、MIDI制作年=楽曲制作年かどうかは要調査である)。作曲者は Rob Rowberryといい、シンシナティ大学付属の音楽校出身の作曲家で、ヤマハと契約していたときに提供した楽曲の一つであるらしい。こういう曲を探してきて、強烈なアレンジにする智弁和歌山のブラバンはすごいなあ。
この曲が使われるようになった背景について当時の顧問、現在は教頭である吉本英治先生が東スポのインタビュー記事で語っている。それによれば、野球部が甲子園に行くたびに新作の応援曲を作ると約束、そうしたことから応援の大きい声を活かしやすい曲として「アフリカン・シンフォニー」など十数曲をブラスアレンジしていったという。ところが、野球部が力をつけ、甲子園の常連となると曲作りが追いつかない。飽和状態の中、使える音源を探しているところに出会ったのが、ヤマハのデモテープに入っていたこの曲だった。この曲を押せ押せムードが出せるようアップテンポにアレンジし、前述のように2000年夏より使い始めた、と発言しているものの、実際には1998年に使われている動画がアップロードされているので、半信半疑に受け止めた方がいいだろう。
ちなみに、最初の年で大逆転のイメージが出来たため、そのイメージを壊さないように使いどころを決めているという。そう、8回以降に得点圏にランナーが出た時点で応援団と吹奏楽部が連絡を取り合って演奏を始める、「ビッグイニングになりそうなときにジョックロックをかける」という手法をとっているのだ。これが、何かが起こるジョックロックの理由である。なお、姉妹校である奈良県の智弁学園もジョックロックを使っており、吹奏楽部はお互い連行するらしい。
ピコカキコ
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