ファントム・オブ・ユベル単語

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ファントムオブユベル

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ファントム・オブ・ユベルとは、遊戯王OCGに登場するカードである。

概要

融合・効果モンスター
 星９/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
「ユベル」モンスター＋攻撃力と守備力が０の悪魔族モンスター
自分の手札・フィールド・墓地の上記のカードをデッキ・ＥＸデッキに戻した場合のみ特殊召喚できる。
このカードは融合素材にできない。
このカード名の(2)の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは０になる。
(2)：相手モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースして発動できる。
その効果は「相手は自身の手札・デッキ・フィールドの「ユベル」モンスター１体を破壊する」となる。

2024年 3月22日に発売予定の「ザ・ヴァリュアブル・ブック EX4」にて登場予定のこのカードは「PHANTOM NIGHTMARE」、「LEGACY OF DESTRUCT ION」にてテーマ化した「ユベル」の連動カードになる。

カード名は《ファントム・オブ・カオス》が意識されており、イラストのモチーフは恐らくアニメGXにおいて不完全な実体で活動していた時期のユベルだと思われる。

特殊召喚方法

特殊召喚の仕方はコンタクト融合のようなものだが、フィールド外の手札や墓地も素材に出来る点は「ティアラメンツ」に近い。さしずめチェーンブロックを作らない「ティアラメンツ」方式か、手札素材に出来るようになった《ヴィシャス＝アストラウド》と言うべきか。

《ユベル》の関連カードは基本的に攻守0の悪魔族であることが多いのもあってこのカードの特殊召喚はかなり少ない展開で行いやすく、このカードの登場は【ユベル】の動かし方に大きな影響与えている。

融合素材に出来ない制限によって、このカードを素材に2体目を出すことは出来ないが、展開的にこのカードを3体並べること自体は理論的に可能。（ただし、名称ターン1効果のため、残りの2体はランク９のＸ召喚に回すことになる。）

このカードの特殊召喚は主に以下の方法がある。

ナイトメア・スローンからのルート

《ナイトメア・スローン》の効果で《スピリット・オブ・ユベル》を破壊して、《ユベル》を特殊召喚するとフィールド・墓地にそれぞれ素材が揃っている状態になる。墓地から融合素材に出来るため、このままＬモンスターの素材にしてその後にこのカードの特殊召喚をしても良く、展開を伸ばしやすい。

素引きのケアが出来ないことがほぼなく、コンパクトで使いやすい出張セットにもなりながら、【ユベル】としての基本ムーブになる。とは言え、《ユベル》の素引き自体は実質手札マイナス１枚になる。
また、このルートであれば特殊召喚された《ユベル》＋αで《クロシープ》をL召喚して、このカードをそのリンク先に特殊召喚すると、《クロシープ》の蘇生効果が使える。

E・HERO プリズマーからのルート

《E・HERO プリズマー》の効果でEX デッキの《E・HERO ネオス・クルーガー》を見せて、《ユベル》を墓地に送り、「ユベル」モンスターとなったプリズマーと攻守0の悪魔族モンスターとして墓地へ送った《ユベル》を素材に使うことでも条件は満たせる。

なお、プリズマーは効果使った時点で「HERO」モンスターではなくなり、《ユベル》の名前を持つにはフィールドに留めておかないといけず、EX デッキに枠を余分に割く必要があるため、特別「HERO」で利点が強いわけではない。
（むしろ「HERO」でも上記の《ナイトメア・スローン》からのが《クロシープ》で《E・HERO エアーマン》の再利用が出来るため、展開自体は伸びる。）

唯一の利点は《ヒーローアライブ》を共有できることで、アライブプリズマーのセットを採用しているデッキであれば一考の余地がある。
一見、《ユベル》の素引きがケア不能なように見えて、手札の《ユベル》２体を素材に出来るため、一番ディスアドバンテージとなるのは不純物となる《E・HERO プリズマー》自体の素引きである。

性能解説

(1)効果は「ユベル」モンスターの共通効果のダメージや破壊が通らなくなる効果。主な効果は(2)の効果。

相手のモンスター効果を「ユベル」モンスターの破壊に書き換える効果で、相手のモンスター効果の内容を無にして、自身の「ユベル」展開に置き換えるため、妨害となる。
また、上記の特殊召喚手段で記した通り、かなり少ない展開で、このモンスターの特殊召喚を行うことが出来、《原始生命態ニビル》に対するケア手段としてこのカードを使うこともできる。

融合素材にすることを禁止とするテキストは、同名カードを素材に出来なくするための制限ではあるものの、この制約によって《超融合》に対して耐性があるモンスターになっている。