三菱・エメロードとは、三菱自動車が1992年~1996年に製造をしていた4ドアハードトップの乗用車である。
概要
車名の由来は、フランス語でエメラルドの意味。七代目ギャランをベースにしている。この当時流行をした4ドアハード
トップ型乗用車に参入をしている。
スタイリングはギャランと比較をしてかなり丸みを帯びたものである。駆動方式は基本はFFながらも、クラス初の4WDも用意された。ミッションも5速MTと4速ATが選択できた。エンジンもすべてガソリンで、1800ccがV型6気筒と直4気筒の二種類と、2000ccのV型6気筒で高性能バージョンと実用バージョンの二種類が用意された。バブル期に開発をされたこともあり内外装の質感はかなり上質であった。
ただ、知名度が低かったために販売は苦戦を強いられていた。モデル末期には覆面パトカーとして大量に採用をされた。
初期モデルは日本テレビ系のドラマ「はだかの刑事」にて覆面車両として登場していた。
モデルの流れ
1992年10月:登場
E50系ギャラン/エテルナよりも約5ヶ月遅れて登場。
グレードタイプは、高級モデルでV6 2000ccエンジンを搭載している「スーパーツーリング」シリーズ、普及モデルでV6 1800ccエンジンを搭載している「TG」、エントリーモデルで直4 1800ccエンジンを搭載している 「TR」が設定されていた。
ボディカラーは「オパールホワイト」、「アルハンブラシルバー」、「クタニレッド」、「ラピスブルー」、「ガーネットモーブ」、「エメロードグリーン」の6色を用意、ボディカラーによって内装色が「ダークレッド」と「グレー」の一方が設定されており、「オパールホワイト」のみどちらか選択できた。
1994年1月:モデル追加
特別仕様車「スーパーツーリングR-スペシャル」を追加。
後に登場するスーパーツーリングRとは別物で、エンジンはV6 2000cc DOHCであった。
1994年2月:一部改良
V6 2000cc のハイパフォーマンスエンジンを搭載した「スーパーツーリングR」が追加される。
(オートマチック車はMIVEC搭載で195馬力、マニュアル車は可変シリンダー機構を備えたMIVEC-MD搭載で当時のクラス最高出力である200馬力を達成している)
ボディカラー「アルハンブラシルバー」、「ガーネットモーブ」を廃止、「ラガーディアシルバー」、「トスカナブラック」を追加。
ダークレッド内装が廃止された。
1994年5月:モデル追加
特別仕様車「スーパーツーリング(V6 1.8)」、「スーパーツーリングスペシャル(V6 2.0)」を追加。
1994年10月:マイナーチェンジ
外装デザインが変更され、リアテールがユーロテール調に、フロントバンパーがエテルナと共通になった。
グレードを「スーパーツーリング」系のみに整理。
直4 1800ccエンジンが廃止された。
「スーパーツーリングR」のエアコンがフルオートからマニュアルに変更された。
アクティブプレビューECSのオプション設定を廃止。
ボディカラー「エメロードグリーン」、「ラピスブルー」を廃止、「キルダーグリーン」、「ムーンライトブルー」に差し替えられた。
1995年10月:一部改良
2リッターモデル全車に運転席エアバッグを標準化。
ボディカラー「ラガーディアシルバー」、「クタニレッド」、「ムーンライトブルー」を廃止、「サテライトシルバー」、「トスカナブラック/カイザーシルバー2トーン」、「ソフィアホワイト/ラガーディアシルバー2トーン」が追加された。
関連動画
参考文献
関連リンク
関連項目
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