概要
主に東北地方の山間部で食される鍋料理。いつ頃から食べられていたのかは不明だが、江戸時代には既に普及していたという。文明の光が及ばぬ山里は自給自足体制であり、動物を狩猟して肉を得ていた。獲物の中でも特に狩りやすいのがウサギで、数も豊富にいた事から冬の厳しい食糧事情を支える一助となった。加工されたウサギ肉を調理しているうちに鍋の具材にする事が提案され、兎鍋が誕生した。現在でも秋田県等では兎鍋を食べている集落がある。現在は物流や交通の発達により、東北以外の地方でも食べられるようになった。しかしそれでもまだ取り扱っている料亭は少ない。
ウサギ肉は脂身が無く、赤身のみ。さっぱりとした味わいだという。臭みも無い。非常に美味しく、雪国の人々はみなウサギ肉を好物としている。鍋の主役に据えられるのもむべなるかな。
ニコニコ動画では
同人ゲーム「東方Project」作品において、月のウサギである鈴仙・優曇華院・イナバおよび地上の妖怪兎である因幡てゐへの罵倒・いじり・愛情表現として使われている。
- 「東方花映塚」では、風見幽香が優曇華に勝利した際のセリフとして、「今夜は兎鍋だって言いたかったみたいね。」という台詞がある。
- 書籍版「東方文花帖」では、優曇華とてゐが発足させた兎角同盟が博麗神社の宴会で兎鍋を出すのを止めさせようとしていることを伝える新聞記事が登場する。
- 書籍「東方求聞史紀」では、てゐの項目にて森近霖之助が「兎肉は淡泊だからどんな味付けにも合うよ」、稗田阿求が「かくいう私も大好物」と言及している。
- 「東方緋想天」では、鈴仙・優曇華院・イナバを倒した際に博麗霊夢が「今夜は兎鍋ね。」という台詞がある。
- この優曇華いじりは同人ゲームや神主メインの書籍だけにとどまらず、東方Project関連の書籍を手掛ける一迅社もノリノリであり、書籍「東方儚月抄」のサイドストーリー「東方儚月抄 ~ 月のイナバと地上の因幡」では限定版上下巻の表紙に優曇華とてゐのフィギュアが鍋に入れられている写真が使われた。
以上を踏まえ、鈴仙が酷い目に遭う事を兎鍋と総称するようになった。鍋の具材にされる対象は鈴仙に留まらず、因幡てゐにも及ぶ。ニコニコで兎鍋タグが使われる場合、ほぼこちらの意味を指す。
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