MotionGraphicsとは、モーショングラフィックス動画を収録する登録タグである。
概要
モーショングラフィックスとは、映像表現の手法の一つである。従来の静止画としてのグラフィックスデザインに動きや音を加え、映像の形態を取った視覚表現である。MG等と略される。
制作ソフトとしては主に、FlashやAfterEffects等が用いられる事が多い。また、ニコニコ動画上ではNiVEが開発されて注目を集めている。
動画である映像表現と、静止画のグラフィックデザインの中間に位置する、あるいは両者の性質を併せ持つ表現方法だと言える。
映像作品単体と知ってはなじみが薄い人でも、テレビのCMのアイキャッチの動く企業ロゴや、ニュース番組のスタイリッシュなテロップなどでそれとなく触れる機会は多い。静止画MADも広義ではモーショングラフィックスの一部と見ることができるなど、PVの一部分として、また他の映像表現との組み合わせとして、数多くの場面で使用されている。
歴史
どこを起点とすべきかは一概には言えなさそうだが、発想的なものは19世紀末~1900年代、映写機が発明され、美術史ではフォービズムやらキュービズムやらといった抽象絵画の概念が出てきた辺りまで遡ることになるというから結構な歴史である。
音を抽象的に表現するというアイデアは、1930年代にノーマン・マクラレンとかオスカー・フィッシンガーとかいう人が現れる。
1960年代になるとコンピューター・グラフィックスの歴史が始まる。CGの先駆者であるジョン・ウィットニー(John Whitney)によるCGアニメーションの実験映像が制作される。そして映像と音楽を融合させたデジタルハーモニーという概念が提唱される。
日本のネット上ではFlashの台頭とともに流行し、2004年にはPerfect Promotionというweb上のイベントが催されるなど、Flashアニメーションの一派閥として大きな潮流を生み出した。Flashアニメーションの時代にはスキマ産業氏の作品「num1000」(2002年発表)に大量の派生作品が生まれたことに代表されるように、センスで勝負する映像表現の大流派の一つとして数多くの作品が作られた。しかし、2005年後半から2007年頃にかけてのFlash文化の衰退とYouTubeやニコニコ動画を始めとする動画共有サイト時代への移行とともにそのような作品は減少。
2009年前後からは、ニコニコ動画ではキネティック・タイポグラフィー(KineticTypography)という文字を使ったモーショングラフィックスの一手法が注目されるなどした。現在、コマーシャルやミュージックビデオから、音声MADに至るまでさまざまな場面で見られる。
関連動画
動画共有サイト時代以降も作られ続けている。
関連項目
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