SCP-2301-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
項目名は『黙れないなら死ねよ隣人』。
概要
SCP-2301-JP | |
基本情報 | |
---|---|
OC | Euclid |
収容場所 | N/A |
著者 | aisurakuto |
作成日 | 2020年5月4日 |
タグ | カエル 動物 夜行性 捕食 毒性 群れ 肉食 集団意識 音波 |
リンク | SCP-2301-JP |
SCPテンプレート |
SCP-2301-JPはアマガエル属のカエルが特定の生体を獲得し変異したもの。地域ごとに基底となる種、つまり元になったカエルの種族はことなるものの、同一の生態・特性を獲得している。外観は変わっていないので、ぱっと見では変異を確認することは不可能である。
SCP-2301-JPとなったカエルは、共通して夜行性かつ走光性を持ち、街灯や住居の光に誘引される。これは同じく走光性である昆虫たちを捕食するために効率的になった結果であろう。捕食時には非SCP-2301-JPカエルと同様に舌を伸ばすが、その舌の粘性は非SCP-2301-JPに比べ強く、そういったカエルが逃してしまうような獲物でも逃さずに食べられる。かつ獲物の体毛が反射した軽微な光にも反応し、正確に獲物を狙うことが可能。
更に非SCP-2301-JPのカエルと比べ、SCP-2301-JPとなったカエルは固有の神経毒を獲得し、作用は胃酸に近く、自身より体長が大きい獲物を砕きながら短時間で栄養摂取を行うことも可能。SCP-2301-JP分布域にはアリ・ダニ・クモ・ドクガ・甲虫類が数多く生息することから、これらを消化・吸収するためにこのように進化したのだと考えられる。
そして、SCP-2301-JPのコミュニケーション能力も発達しており、捕食行動時に大量の獲物を認識すると、SCP-2301-JPのオスは地域に存在する同種個体を呼ぶために鳴き袋を使って音を発生させる。これを知覚した別のSCP-2301-JPは音を同様に発生させつつ接近する。この個体により、SCP-2301-JPは獲物の位置を広域に共有し、集団全体の捕食の確実性を上昇させる。このときの音はヒトの発声に近い高音・低音であり、外的生物を撃退しつつ、他種のカエルを呼び寄せないという効果を持つ。
つまりこれらのSCP-2301-JPには集団意識が備わっていることがわかる。財団はこのSCP-2301-JP変異要因を掴みかねているが、仮説として、SCP-2301-JPは都市圏であり、過去40年でアマガエル属カエルの適正環境が大きく崩れたことで、この都市環境に適応せんと生存・繁殖のために相互協力するようになったと見られている。
で、何が問題なの?
さて、このSCP-2301-JPだが、それだけでは何が問題なのかわからないかもしれない。しかし財団がこれを通常のアマガエルの進化とせずアノマリーと認定するからにはそれなりの理由がある。
というのも、このアマガエルたちは人間も構わず食べてしまう点。被害者は多く夜間に若干の窓など住居に隙間を開けており、かつ夜間でも騒音や振動などを出しながら活動しているタイプの人間のだが、このカエルたちもまた似たような鳴き声で鳴くため、同種のカエルが鳴いていると勘違いして近づく。そして、住居に200-300匹のカエルが潜入し、被害者の体を神経毒がえぐり取っていき、最終的に逃げられなかった被害者は失血死する。この間、当然悲鳴はあげるのだが、近隣住民は普段から日常的に騒音や振動を感じていることもあり、この音や振動に懐疑心を抱かない。
項目名の『黙れないなら死ねよ隣人』とはまさにこういうことなのだろう。最も、別に隣人が恨みでカエルをけしかけているわけではないのだが。
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