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おい、小池! (――、こいけ) とは、2001年4月20日 - 翌21日に起きた徳島・淡路父子放火殺人事件の犯人、小池俊一の指名手配書に書かれたキャッチコピー。
それまでの『この顔にピンときたら110番』と異なる強烈なインパクトは後にさまざまなパロディを産むが、事件そのものは被疑者死亡による不起訴処分という苦い結果に終わっている。
徳島・淡路父子放火殺人事件は、4月20日に徳島市の県営住宅で父親が、翌21日に淡路島の別荘造成地で息子 (長男)が火災現場から遺体で発見されたことにより発覚した事件である。遺体はいずれも鈍器で殴られ、その後絞殺されていることがわかっており、かつ父親の自宅からは預金通帳4冊、総額にして4000万ほどが盗まれていることが発覚したのである。
偶然死因もその後の火災も被るはずがなく、1ヶ月の捜査で捜査線上に、2人と面識のある男、小池俊一が浮上する。小池はパチンコ仲間だった父子に金銭を無心していたという。県警幹部は現場捜査官からのガサ入れの進言をリスクが大きいと聞き入れなかったが、その隙に小池は車で逃亡。全国指名手配となった。
リーゼント刑事の異名を取る秋山博康は小池を目の前で取り逃がしたという屈辱から、それまでと異なるインパクトのある手配ポスターを作成しようとした。秋山が最初に提案したのは《この男、2人殺して焼いた顔》というものだったが、当時の上司に却下されてしまう。そこで大阪芸術大学に考案してほしいと依頼したところ産まれたのが『おい、小池!』である。
このコピーは絶大であり、それまでの指名手配に比べて圧倒的な知名度を誇った。108万枚ものポスターが作られ、全国区に掲出されたため、小池の知名度はとんでもないものとなった。更には様々なパロディを産むこととなる。一方小池姓の人たちからは『子供がいじめられる』と苦情もあったとか。
だが、4389件の情報提供があったものの結局逮捕につながる有力な情報が寄せられることなく、2012年10月に小池は岡山県岡山市で心タンポナーデで死去。小池は偽名で潜伏していたが指名手配故に健康保険証が作れず病院にかかれなかったのだ。葬儀屋が偽名に気付いて通報し、事件は被疑者死亡というなんとも言えない結果で幕引きとなる。秋山もこのことには責任を感じ、職を辞そうとしたが引き止められ、その後も定年まで刑事として活躍することとなる。
政治関係では小池姓の政治家 (小池百合子や小池晃など) を糾弾するサイドがこの手配書のパロディを作ることがある。小池百合子糾弾の書名として『おい、小池!』が採用されたことも。また、アダルトビデオのタイトルとしても2作品パロディが確認されている (参考1 / 2 / 3 ※リンク先成人向け注意) 。
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最終更新:2024/05/04(土) 01:00
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