エゴサーチ(ego search, egosearch)とは、自分の名前やハンドルネームなどを検索する行為である。
「エゴサ」と略される場合もある。
自分の本名やハンドルネームなどを検索エンジンで検索し、インターネット上でどのように言及されているかを確認する行為である。また、自分の製作した作品や商品、自サイト名などを検索するのもエゴサーチの範囲に入るらしい。[1]
英語「ego search」のカタカナ表記であり、「ego」は「自分」、「search」は「検索」、つまり「自己検索」という意味になる。「egosearching」「egosurfing」などの別の呼び方もある。
2008年時点で日本の企業が行った調査では、エゴサーチをしたことがある者はウェブ利用者の約46%であり、そのうち自分の情報が見つかった者は約57%だった[2]。また、2015年に別の日本のアンケートサイトで調査された際には、エゴサーチ経験者は約72%と上昇していた[3]。7年の経過でややパーセンテージが大きくなっているが、「エゴサーチ」と言う言葉の知名度上昇やウェブ利用者数の増加を反映したものか。ただし、単に調査手法の違いによって生じた誤差という可能性もある。
芸能人やクリエイターなどの有名人でも自分の評価・評判が気になることはあるようで、エゴサーチした結果ぶっつぶれたり何かしら精神を病んだりする人もいるようだが、具体的に「誰が」「どのように」影響を受けているかについてはその範囲が分かっていないという部分が多い。[4][5]
近年ではエゴサーチしていることを公言している有名人も少なくなく、2016年6月30日にはテレビ番組『アメトーーク!』で「エゴサーチ芸人」特集回が放映されたりもしている。『僕は友達が少ない』の作者の平坂読がたびたび自作品内でネットでの評判に言及していることから、エゴサーチしているうちの一人ではないかと考える者もいるらしい。
なお、自分の評価/評判が気にならない人はエゴサーチをしなくてもよいか、というとそういうわけではない。
就職活動関連のサイトなどでは、就活者に対してエゴサーチを勧めているところもある[6]。これは「企業の人事担当者が採用するか否かを判定する際にその就職希望者の名前と経歴を組み合わせてインターネット上で検索を行い、問題となるような人物でないかを調査することがある」と言われているため。つまり就活の前にエゴサーチをして問題になりそうな点を自分で洗い出し、可能であれば削除すべしというわけである。
また、ネット上でプライバシーを守るための自己防衛策としてエゴサーチが勧められる場合もある[7]。自分のプライバシーが何らかの形で流出していないかを確認する目的で、定期的に行うべきとされる。
また上でも述べたように、個人だけでなく企業などの法人や、その製品やサービスの名称で検索することも一種のエゴサーチであるが、これも時に推奨されることがある。これは上記の個人の例のように「見せたくない情報(悪評や、秘密にしておくべき情報など)がウェブに流れていないかを確認する」という目的もあるがそれだけではなく、「ウェブ検索されたときにちゃんと製品やサービスの情報にたどり着けるのか」を確認する意味もある。
ただしこういった「実用上のエゴサーチ」は、自らの興味からではなく必要のために行っていることからモチベーションも上がりにくく、また定期的に行わないと意味がないため煩雑で面倒なものでもある。そのためこういったエゴサーチを効率よく行うためのアプリなども存在している。[8]
なお、2022年現在では「自分」に関係ない事であっても「どのように話題になっているのか検索する」行為全般について「エゴサする」と表現している人も少なくない。
(例:「あの新作ゲームの評判エゴサしてみたけど、結構面白そうじゃん?」)
語の成り立ちからすれば「ego」、つまり「自分」を検索するものが「エゴサーチ」「エゴサ」なのであるから、「自分」や「自分に関連するもの」を検索していないこの「エゴサ」という言葉の用法は明らかに誤用である。「『エゴ』は元々ラテン語の『EGO(私が)』から来ているので寧ろ正しい」とかは言ってはいけない。
おそらく他人が「エゴサしてみたら私の事○○って言ってる人が多くてさぁ」のように使っているところを聴いて、「エゴサ」という言葉について「自分のことを検索すること」ではなく「どのように話題になっているのか検索すること」だと誤解してしまった人が少なくないという事だろう。
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最終更新:2024/05/05(日) 03:00
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