コーネリア・ウィンザーとは、「銀河英雄伝説」の登場人物。
担当声優は松島みのり(石黒監督版)、滝沢久美子(Die Neue These)。
自由惑星同盟の主戦派政治家の一人で、ロイヤル・サンフォード政権時代の情報交通委員長で、唯一の女性閣僚。サンフォード政権発足時からの閣僚であったわけではなく、彼女の前任者が不名誉な贈収賄事件を起こしたため、新しく任命された。政治家を志して以来、最高評議会議長の座につくことを夢見ている野心家でもある。
四十代前半の、優雅で知的な美しさを持つ女性であり、その声には音楽的な響きがあると評される。劇中では「ウィンザー夫人」と呼ばれることが多いが、結婚しているかどうかは不明。
宇宙暦七九六年八月六日の最高評議会で初登場し、これ以上市民に犠牲を強いて戦争を継続することはできないと訴えて帝国領出兵に反対するレベロとホワンに対して、犠牲なくして大事業が達成された例はないと反駁する。
それをたしなめるように犠牲が大きすぎると市民は考え始めたと言われると、「どれほど犠牲が多くとも、たとえ全市民が死にいたっても、なすべきことがあります」などというトリューニヒトでさえ言いそうにない過激な発言をし、レベロからも「政治の論理ではない」と批判される。しかし安っぽいヒューマニズムに陶酔して大義を忘れ果てるのが大道を歩む者の態度かとせせらわらい、全く意に介さなかったので、彼女こそ安っぽいヒロイズムに陶酔しているという印象をレベロとホワンにあたえた。
サンフォード議長から政権支持率と不支持率のデータを交えながら解説され、政権維持のために出兵をしたい意向を告げられるとその意を即座に組んで「軍部からの提案を投票にかけるべき」と発言し、他の多数派評議員の賛成もあってなかば強引に議論を終わらせて採決を強行させた。
その後、帝国領遠征作戦が実施され、帝国軍の焦土作戦によってひたすら支出だけが増えてゆく状況になると彼女も内心では撤兵やむなしと考えるようにはなったが、このままなんの成果もなく撤兵したのでは反戦派のみならず主戦派からも批判されることになりかねないという保身からかたくなに遠征継続を主張し続けた。また帝国軍との戦闘に入りすらしない同盟軍の不甲斐なさと無能さを罵り、サンフォード議長が選挙の話なんかしたから自分はそれにのせられてしまったと心からの憎悪を向けていた。
帝国領遠征作戦失敗後、他の評議会メンバーとともに辞表を提出して辞任し、以後の出番はなくなる。道原版においては辞任した後も、無謀の遠征の責任を追求してくるマスコミに、責任を感じているから辞任したのだと逆ギレしていた。
閣僚になってまだ一週間しかたっていないというのに、閣議において周りの空気を読んで自分が望む方向に議論を誘導してゆく政治的才覚はたいしたものではあるのかもしれないが、政治家としての活躍シーンがそれしかなく、よりにもよってそれが銀英伝の作中で最大の愚行と称される帝国領遠征を推進する議論であったため、ファンからの評価はすこぶる悪い。
同じように同盟滅亡の遠因をつくった人物として、アンドリュー・フォークの名をあげられるが、彼と違って辞任して物語からフェードアウトし、キャラが強烈でもないので、ネタ的な意味でも持ち上げられることは少ない。同盟末期の腐敗を物語る政治家としても、規格外のヨブ・トリューニヒトとその子飼い政治屋どもと比べると印象に残りにくく、同盟滅亡の遠因であるのにあまりファンの間でも話題にのぼることは少ない。
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最終更新:2024/05/01(水) 02:00
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