『ザナドゥ・ネクスト』 (XANADU NEXT) とは、2005年10月27日に日本ファルコムより発売されたWindows用アクションRPGである。
1985年に発売した『ザナドゥ』と翌年発売の『ザナドゥ・シナリオII』の続編にあたるが、本作の時代背景は「シナリオII」より数百年後の世界であり、「レイランド」という国を舞台にしている為、世界観を引き継ぎつつもストーリー自体は独立した作品になっている。
ゲームの基本としては、魔法とアイテム、そして武器に付加した「スキル」を駆使しながら各地にあるダンジョンを攻略していく。
魔法は町の道具屋やダンジョンで手に入る「呪文書」を入手する事で使用可能。
本作では武器を装備すると、その武器特有の「スキル」を使用することが出来るようになる。
ダンジョンには様々なギミックが存在する。特に色の付いたブロックを使ったギミックは、ブロックをある場所にまで押して移動させたり、特定の色同士のブロックを並べないと先に進めない様になっている難解なものまである。
本作では一般的なRPGと同様に、敵を倒し、経験値を溜めればレベルが上がり最大HPが増加する。それと同時に得られる「ボーナスポイント」をプレイヤーが筋力(STR値)や耐久力(CON値)といった主人公の能力値に割り振っていく。
割り振りは自由だが、武器や防具等の装備品には「装備条件」が設定されており、主人公の能力値が条件を満たさないと装備出来ないので、計画性のある割り振りが必要になってくる。
能力値は一度割り振っても、次のレベルに上がる前なら町の施設でやり直せる。更に以前のレベルに戻す事も可能だが、溜めた経験値が減少する。ただし、武器の熟練度は下がらない。
武器を装備するとそれに付随した「スキル」が使用可能になる。その武器で戦い続ける事で、武器の熟練度が上がり、武器の威力が上がる。熟練度が一定の値になると「スキル」を覚える事が出来き、一度覚えれば武器を外してもその「スキル」が使用可能になる。
「スキル」には「突進」、「回転攻撃」といった技を発動させて攻撃を加えるものと、装備しただけで攻撃力アップ、移動速度が速くなる等主人公の能力を向上させるものの2系統がある。「スキル」は30種類あるが、一度に装備できるのは魔法と合わせて4種類までなので、ダンジョン、敵に合わせて使い分けていく必要がある。
ダンジョンの宝箱等から入手する「ガーディアンカード」と呼ばれるカードには精霊の力が込められており、町の施設でガーディアンの力を主人公に付加する事が出来る。各ガーディアンには最大HPが上昇するといった能力が向上するものから、熟練度上昇率がアップするもの等様々な効果がある。
ガーディアンの加護を得た状態で敵を倒せば、主人公だけでなくガーディアンもレベルアップし、加護の効果が上昇する。
「ガーディアンカード」の付け替えには制限がないので、場所や目的に応じて自由にカードを付け替える事が出来る。
能力値の割り振り、武器とスキル、魔法、ガーディアン、といったこれらの要素を柔軟に組み合わせ、主人公を上手くチューニングする事がこのゲームの要となる。
2005年11月中旬より、ファルコム公式サイトにて「追加ダンジョン搭載サポートプログラム」が無料ダウンロード配信された。
当初はメールマガジン登録者限定で公開されていたが、その後一般公開されたので現在は誰でもダウンロード出来るようになっている。
追加ダンジョンは最終ボス直前のイベントまでストーリーを進めると出現する。ダンジョン内の敵は非常に強く、入る度にダンジョンの構造が変わるようになっている。途中で町に引き返す事も可能だが、次に戻った時はダンジョンのスタート地点に戻されてしまう。その他、レベルの上限が20から30へ引き上げられた。
忠義・武勇・敬虔を掲げて戦いに臨み、秩序と伝統の元にレイランド王国の栄光を支えてきた騎士たち。
だが「騎士戦争」と呼ばれる争乱により、その威信と勢力を失っていった。
そんな騎士が没落しつつあった時代において、騎士としての己のあり方を見出せずにいた青年が旅の途中、霧の中に浮かび上がった謎の城を目撃する所から物語は始まる。
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最終更新:2024/05/03(金) 16:00
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